怒られると若返る
ある人が電車に乗っていたら、おばあさんが二人乗ってきて話をしていたそうです。聞くともなしに聞いていると、一人のおばあさんは何やらおかんむり。「どうして遅れてきたのよ?転んで骨でも折ったんじゃないかと心配したわよ。いい歳なんだから、人に心配かけないの。わかった?」すると、もう一人のおばあさんは、「あら、怒られちゃったわ。怒られると、ひとつ歳が若くなるっていうから、私、あなたに怒られて嬉しいわ。ひとつ若くなったんだから」と、ニコニコしていたそうです。「怒られると、ひとつ歳が若くなる」という話は聞いたことがなかったのですが、なんかステキだなぁと思いました。怒られると、シュンとしてしまいますが、たいていの人は若々しくありたいもの。シュンとする代わりに、「若返って嬉しいな」と思ったら、怒られるのも嬉しいことに変わってしまいますよね。それに、よくよく考えれば、「怒られる」ということは、まぁ、相手が自分の感情をぶつけるだけのこともあるでしょうが、相手が自分のことを心配していてくれたり、成長してもらいたいと思っていてくれたりするからこそ、言ってくれるのです。自分のことを何とも思っていなければ、何も言わないですもんね。そう考えると、怒られるというのも、そう悪いことではないのかもしれません。怒られるということは、自分がそれだけ、もっと良くなることができるというしるし。成長することができるというしるしなのでしょう。それに、怒られてショボンとしているのと、ウキウキしているのでは心持ちが違います。くだんのおばあさんは、きっと、いつもどんなことがあっても、ニコニコしているのでしょう。怒られても若返る、嫌われても若返る、と思っているのかもしれません(笑)。何があってもそう思ってニコニコしていたら、きっと悪いことも起きないし、若々しくもいられると思います。「怒られると、ひとつ歳が若くなる」なんだか、幸せな言葉ですね^^。