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原稿を全部渡しました! 新刊の発売日が分かりましたら、詳しいお知らせをさせていただきます。ちょっと自信作です。むふふ。 また、抹茶アイスの作り方教えていただきありがとうございました!今度抹茶を手に入れて試してみま~す。 さて、先日ある瞑想のワークショップへ行ってまいりました。ロンドンの北部にあるBuddhist Centerが主催した仏教系の瞑想です。フローリングの床に仏陀がいきなり鎮座しており、まわりに金の布とかろうそく、お米や水があるのですが、ものすごくコンテンポラリーな奉り方で、デジカメを持っていなかったのが残念でした。 参加者は9名で、グループで瞑想したあと、体に集中する誘導瞑想みたいなものを三つのグループに分かれてやりました。三つの部屋に分かれてやったのですが、一つはメインルーム、一つは書庫、もう一つはセンターのオフィスを使いました。 書庫とメインルームはつながっているので、始まる前に先生が、“書庫を使う人たちは、メインルームを使っている人たちが、終わっているかどうか確認してから入ってください。やっている途中に入らないように。じゃ、12時半までに終わりにしてください。”と言いました。 さて、私は他の二名とメインルームで練習していました。順番に練習し、最後の人が終わりの段階に入ったとき時計はほぼ12時半でした。そのとき、書庫を使っていた人たちが入ってきたのです。 すると一緒のグループの女性が、“私たち、まだ終わっていないんですけど。”とちょっとムッとしながら言うと、入ってきた女性は、“それで”とだけ答えたのです。 その答え方に彼女の怒りが増してしまい、“私たちが終わるまで入ってこないようにと言われたはずじゃないですか!”と猛然と怒り始めたのです。 それを受けて、入ってきた女性も“じゃぁ、出て行けばいいんでしょ!”と奉ってある仏陀の前を憤然と横切り、部屋から出て行ってしまいました。 そのあともこの二人は二日間のワークショップの間ずっと口をきかず、ぎこちない態度でいました。 さて、12時半に部屋に入ってきた人は、「12時半に部屋に戻れといわれたのだから、それまでに終わらさない人が悪い。だから、終わっていなくても私は部屋に戻る」と思い、誘導していた女性は、「先生がやっている途中で入らないようにと言ったのだし、あと1,2分で終わるところだったのに。だから、彼女が悪い。瞑想の練習が台無しになった」と怒っていました。 ただ、練習していたのは怒った女性ではなく、もう一人の男性でした。ので、怒るなら本当はその男性のはずなのですが、男性は二人の女性の剣幕に黙ってしまっていました。 まぁ、どちらの言い分も理解できるのですが、どうしてこうなったのかは、二人の女性とも「~~べき」という考えをとても強く持っていたからですね。そしてこの場合、二人の女性の「~~べき」がたまたま違ったため、衝突してしまったわけです。 自分の中に「~~であるべき」または「~~が正しい」という思いが多いほど、他者の行動に腹が立ってしまいます。また、たいてい私たちが思う「~~べき」は、どう考えても正しいと思えるので(でないと、そう思わないでしょう)、その考えを妥協したり、手放すことがとても難しかったりします。 「~~さんは、お礼を言ってくるべき」「上司は、~~あるべき」「お店のサービスは~~あるべき」「自立した人間は~~べき」などなど・・・。 こういう「~~べき」という考えを持つことが悪いということではありませんので、誤解しないでくださいね。 ただ、この場合のように、「~~べき」のせいで自分の怒りがおさまらなかったり、苦しくなったり、人間関係が悪くなるのであれば、自分の役に立っていないということです。 例えば、この二人の女性が上記の「~~べき」がまったくなかったとしたら、入ってきた女性は、「もうちょっと待ってみようかな」と思えたかもしれません。また入ってこられて怒った女性は、「彼女、そろそろと静かに入ってきて、気を使ってくれているからいいや」と思えたかもしれません。 カウンセリングをしていても、「~~べき」のせいで、自分の世界が小さくなり、またそれが不安や焦りやらを生み出しているケースをとても多くみます。基本的に「べき」はなくても生きていけます。 自分の中にある「べき」を全部書き出し、そしてその~~べきが、実際にそうなっていないために、ストレスになっているものがあれば、ちょっと見直してみると良いかもしれませんね。 コツは、その~~べきが、正しいかとか必要かではなく、そう考えると苦しくなるか(腹が立つ、不安になる、焦る、悲観的になるetc)を基準にしてみましょう。 私は「電車は時間通りにくるべき」という考えがあったので、イギリスに来てからはけっこうストレスになりました。が、それを手放したので、今はとても楽ちんです。 このために前にもおススメしたバイロン・ケイティのワークは非常に役に立ちます。たんに考え方を変えるとか、あきらめるとは違い、ものごとの見方が根本的に変わって楽になります。 今回も、宜しければこちらをクリックしてください。いつも本当にありがとうございます!! ↓ 人気Blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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