ロンドンもすこ~しづつ暖かくなってきました。昨日アフリカ製作の女探偵もの(国の名前忘れてしまいました。)を観ていたら、探偵が妻の依頼で夫の浮気調査に行った闇のバーの名前が、“Go Go Handsomeman’s Bar(行け、行け、ハンサム男のバー)”でした。名前が印象的すぎて、今も頭から離れません。
さて、下記のコメントを頂きました。ありがとうございます!
人間関係で苦しんで2年以上になります。サークルの仲間に嫌われてしまったらしく冷たくされています。あゆかさんのワークをやってみていますが、ワーク直後は少し楽になるものの、現状は変わらずその人の冷たい態度にまた心を傷めるということの繰り返しです。 (これは、コメントの一部です。)
このコメントに対してコメントしてくださっていた方、とても素晴らしいお返事だと思いました。私がいらないぐらいじゃないかと思うぐらい。と、書きながらお返事させていただきますね。
原因はいろいろ思い当たるけど、辛さが変らないというのは、抑圧された感情や思いにまだ気がついていないから、または同じ思い(コア・ビリーフ)でものごとを見ているから、ということは、前回書きましたね。で、この状態にいるときが一番苦しいです。ですので、きっと辛い状態でいらっしゃるだろうなと思います。
具体的にどう進めていくかは、この方とやりとりをさせて頂かないといけませんので、書けませんが、何度かお薦めしているフォーカシングを試してみたり、私の本で自分に対する思い込みなどを探ってみたり、また一番良いのはカウンセリングを受けて頂くことかなと思います。(ロンドンカウンセリングコース卒業生のカウンセリング、フォーカシングワークショップなども都合が合えばご参加ください。自信を持ってお薦めいたします。※ mixiで告知しています。)
さて、今回のコメントを少し角度を変えてお話させてください。私も以前人から嫌われること、とくに私の場合批判されることを非常に恐れていました。ですから、どうしたら批判されずに済むかばかりに気を使い、人前でレポートを発表するとか、仕事のプレゼンとか、緊張しまくっていたものです。
ところが、現在大勢の人の前で楽しんでお話することができます。もちろん、毎回やっても適度の緊張感はありますが、以前のような批判されたらどうしようという思いはまったくありません。それは、自信がついてきたからではなく、人の心理のからくりが見えてきたからです。
つまり、誰かが私のことを好き、誰かが私のことを嫌い、いずれにせよ、その理由は、相手の中にあって、「私が~~だから」じゃないということがよく分ってきたからなんですね。
理由は相手の中にあるので、相手が私を好きか嫌いかは私がどうであるかとは関係なく、100%相手の事情(問題、悪いという意味ではなく)だということです。
誰かがその人の理由で、私に好意を持ってくれ、誰かがその人の理由で私を嫌っているわけですから、私がまったく変らなくても、その人のなかの理由が明日変れば、私に好意をもってくれていた人が、私を嫌う可能性も大です。“あゆかさんがそんなこと言うなんて、信じられない!思っていた人と違う”(←ちなみに私は、はじめからそういうことを言う人だったのですが。)そしてその反対も起こりえますね。(←そんなところがあったのか。見直した。)
また例えば、ある男性が“君のそのえくぼが好きなんだ。”と言った場合。えくぼを持っているのはあなたですが、えくぼが好きという理由を持っているのは、相手です。あなたのえくぼは変りませんが、もし、あなたがこの男性をこてんぱんに振ったら、この人はえくぼの女嫌いになるかもしれません。つまり、あなたは変らなくても、相手の理由はその人の事情によって変る可能性があるということです。
ちなみに、相手をこてんぱんに攻撃すれば、その人が自分のことを嫌いだろうということは予想できると思います。(それでも、いつも誰でもそうだとは限りませんが) でも、そんなときは、楽しくないとは思いますが、“私が~~だから嫌われたんだ”とか“私のどこがいけないのだろう?”とか悩んだりはしないでしょう。
話を戻して、私たちは、人はこうあるべき、カウンセラーはこういう人のはず、私がこうしたら、人はこう反応すべき(して欲しい)、などなど様々な価値観、思い込み、コア・ビリーフ、期待、好み等で他者を判断し、好きとか嫌いとか無意識に決めているんですね。
で、そういう思いがある限り、その人をありのままに見るということは決してできません。同じ理由で、他者が自分をありのままに見てくれることもあまりないでしょう。
ですから、誰かが私を好きか嫌いかは、そういう意味であまり大きな問題ではないのです。となると、一番大切な問いは、“私は私を好きか?”だけなんですね。それだけが実態を持つ問いかけ、真実へ導く問いかけです。
そして、シェークスピアの劇(どれか忘れてしまいました。)で、父が旅立つ息子に“一番大切なことは、お前が自分に正直かということだけだ。自分に正直であれば、太陽が東から昇り、西に沈むように、自然と他の人々にお前は正直になれるだろう。”(少し言い回し違うかも)という場面がありますが、
自分に対する批判や思い込みをはずせば、ありのままの自分が見え、他者をありのままに見ることができ、そしてありのままの自分を受け入れ、好きになれば、自動的に他の人をありのままに受け入れ、愛情を持てるようになります。
そして、その状態になっているとき、もし誰かが自分を嫌ったり、悪意を持って近づいてきても、それが相手の問題だということがはっきり見えるでしょう。
さらさらと書いてきましたが、エゴの思いはものすごく強く、なかなかこの状態に到達することは難しいことです。それまでは、自分の理由で人を好きになったり、嫌いになったり、または人から嫌われたと思うと不安になったり、傷ついたりを繰り返すでしょう。
しかし、人間関係で混乱し、心を悩ませているとき、相手がどうかとか、原因をあれこれ探るのをちょっと辞めて、“私は私を好きか?”、“私は私を無条件に受け入れているか?”という問いかけをしてみましょう。もし答えがノーであれば、楽になる鍵は、答えがイエスになる方向へ向かうことですね。(上に挙げたように、フォーカシングで抑圧した思いに気がついてあげる、コア・ビリーフを見つけて外すなどなど)
おかげさまでスピリチュアル心理学講座締め切りました。現在はキャンセル待ちリストです。これから申し込まれる方、ぜひセミナーのほうへいらしてください! (人間関係でお悩みの方、ワークさせて頂きますよ~。)
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