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カテゴリ:麻布十番のおいしいお店たち
中目黒に引越しをして1ヶ月。その前は麻布台に住んでいたのですが、今日は「麻布台最後の晩餐」を紹介します。住んでいたとこは「キャンティ本店」がもうほんとに目と鼻の先にあったのですが、なかなか行く機会には恵まれず「ここに住んでいる間に行きたいなあ」と思いながら、ついに引越しの日を迎えてしまったワケです。
「レストラン キャンティ」。知らない人はいない、現在の日本の食文化、レストラン文化をつくったお店と言っても過言ではないでしょう。自分も未だ行ったことはなかったけれど、数々の伝説とドラマを作ってきたこのお店に対する感情は、「おいしいお店があるからちょっと行ってみよう」という軽い気持ちで行くことがなかなか出来ず、また特別な感情が湧き上がるお店だからこそ麻布台から引越しをする前日「最後の晩餐」として訪れることで麻布台の生活にピリオドを打ったのです。 最近「バブルへGO!」を始めとして、バブル時代回帰風潮がありますが、まさに東京が最も輝いていた60年代~80年代をその時代を象徴する場所のひとつなのは間違いなく「キャンティ」であり、「キャンティ」という場所があったからこそ当時の名だたる方々が才能を華開かしていったのだと、もはや伝説の域に達している話です。 ひとつのレストランが時代を超えて、おいしい料理を提供する以上の社会に対する文化的な影響を与え続ける、、素晴らしいことですよね。 キャンティに行ってわかったこと。あ、この食器、ウチにあったー、ってこと。キャンティがきっかけで当時流行ったんですって、ブルーダニューブって食器。 評価は、 food:おいしかったかどうか mood:雰囲気とサービスでいい気分にさせてくれたか cost:値段に見合っているか(コストパフォーマンス) 上記3つの観点を10点満点でつけています。 (あくまでも自分の好みだけが唯一の指標になってるので、深く追求しないでね。) |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| レストラン キャンティ 飯倉本店 (レストランキャンティいいくらほんてん) food:7/10 mood:7/10 cost:7/10 add :港区麻布台3-1-7 tel :03-3583-7546 open:12:00~26:30(無休) \\\ :8,000~15,000円 -------------------------------------- 私のような若輩者がコメントするには恐縮すぎるレストラン。「レストランキャンティ」。もはや知らない人はいない程の歴史と数々のドラマを生み出してきたイタリアンの老舗名店です。1960年日本にまだイタリアンなんて概念も存在しない頃に六本木の外れ飯倉片町の交差点近くに伝説のお店「キャンティ」はオープンしました。三島由紀夫、黒澤明、岡本太郎、浅利慶太、篠山紀信、ミッキー・カーチス、加賀まりこ、かまやつひろし、ビートたけし、坂本龍一、村上龍、松任谷由実、田中康夫……。時代とともに数多くの著名人が若い頃にこのお店の虜となって、一流の大人たちの溜り場となっていったのです。創業者である川添浩史と妻、梶子の名前ももはや伝説。 そこらへんにあるレストランとは歴史と社会に与えてきた影響は別格なお店であり、だからこそ自分のお金で「キャンティ」に行くこと自体が、なんか特別な感情さえ湧き上がってきます。現在キャンティは1Fはカフェ、2Fはバー、そしてB1はレストランといった構成。どの階も夜中の2:30まで営業しているのは流石。地下にあるレストランは当時から時間が止まっているかのような、昔からあるモダンイタリアンレストランな雰囲気。ギンガムチェックなテーブルクロスも、ブルーダニューブで統一された食器もインテリア小物も、たぶん当時のままなのでしょう。決して豪華絢爛ではない、なんかほっとするようなゆっくりした時間が漂っています。 料理はワゴンに積まれたたくさんのアンティパストの紹介から始まり、名物のバジリコスパゲティ、そしてメイン、最後はワゴンで紹介される数々のドルチェ。現在でもたくさんのアンティパストをこれでもか、というぐらい並べられるのは圧巻ですが当時は本当に斬新で驚きがあった演出だったんだと思います。 料理はどれもいいお値段はするので、もちろんどれもおいしいです。申し分ないです。でもやはり日本人の舌も肥えたと思うし、日本のレストランのクオリティも当時からすれば相当の進化をしているわけで、そういった意味からも料理と値段<だけ>を見比べれば、決してコストパフォーマンスがいいとは言えないと思います。 でもこのお店はおいしい料理以上の精神的な満足度を満たしてくれる、そんな場所なのだと思います。昔から来ている人たちは「おいしくて雰囲気がよくてホスピタリティがいい<だけ>のお店」とはそもそも、このレストランに対する存在は違うものだと思うし、初めて訪れる人たちには「その日本の食文化、レストラン文化に多大な影響を与えてきた尊敬にも似た感情」があってこそ、最高のお店だと感じるのだと思います。 1960年代に川添浩史氏、梶子令夫人が切り盛りをしている当時に行ってみたかった。。あっ、まだ生まれてないか。。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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