■読書日記「先生と僕」坂木司
18歳大学1年生の二葉と13歳中学1年生の隼人が日常の事件を解決する話。年上なのに頼りがない二葉がワトソン役。中学生なのに大人顔負けのしっかり者な隼人がホームズ役。古本屋の不正を暴いたり、カラオケ店から消えた二人の女の子の謎を解いたり、市民プールの盗み撮を発見したり、二葉が巧妙な手口で宗教に騙されかけたりするのを阻止したり、ネットサイトで行われていた盗品売買の犯人を摘発したりと大活躍する。日常といえば日常でおこりそうな事件。誰もが自分は関係ないと思いがちで、自分は大丈夫と思いがち。でも、うっかりしてると事件の当事者になってしまうかもしれない。そんな現代社会の怖さを問題を提起しつつ、二葉と隼人のやりとりは面白く微笑ましい作品だった。「先生と僕」坂木司 著2007/12/25双葉社オススメ度★★★☆☆