より速くより高くより遠くへ。そんな領域を目指しているアスリート達は効果的な運動を効率良くやっています。もちろん、そこに至るまでには試行錯誤を繰り返したでしょうし、常に改善を試みていることでしょう。一方、四肢麻痺体幹麻痺のケイソンは、効果的効率的な運動の重要性を知りながらも、できる運動しかできません。動かせるところしか動かせません。
自分が目指している日常動作と同じ動きが効果的な運動のはずです。
あるHPからの引用です。
OPEN KINETIC CHAIN EXERCISESとは身体の出力が抵抗に打ち勝っているもの。ベンチプレスやレッグプレスが例で、荷重が身体から離れていく。
CLOSED KINETIC CHAIN EXERCISESとは身体の出力が抵抗に打ち勝っていないもの。プッシュアップやスクワットがその例。
Richard Muller's questions 「ニーエクステンションはスクワットの代わりになるか」
ニーエクステンションは太腿を機械に固定し、大腿四頭筋による伸展力が大腿骨と交差する脛骨を動かす。スクワットでは腰、尻、膝(trunk, hip and knee extensors)が主動力となって脛骨と交差する大腿骨を動かす。ここでは脛骨が(足と一緒に)固定部である。180度違っている。バーの引き下ろし(lat pull down)と懸垂(chin-up)も筋肉の動きが全く違う。
走力アップを目指してopenレッグプレスを行っても成果は上がらない。自転車は座り漕ぎと立ち漕ぎが混在するので両方のアプローチが可能であるが基本はopenである。筋肉強度とスキルを応用できるのであればCarl Lewisが自転車でもチャンピオンになっているはずだ。
(ARUKITAI/HINT/2006.10.19外部情報)