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うなじに大きな手術痕があります。まるで着ぐるみのうなじのファスナーだそうです。自分で見たことはありませんが、耳の高さから胸椎2番くらいまで切り開いたことが明白だそうです。
救急病院で椎弓形成術を施してもらいました。頸椎の3番から5番まで、椎弓を切り取って横にしてはめ直したそうです。
救急病院に運び込まれてからすぐ、気管内挿管で人工呼吸器を装着されたそうです。装着感は最悪で、とても苦しかったことを断片的に覚えています。「外せ、殺せ」と暴れていたそうです。これは覚えていません。脳神経外科の手術に先立ち気管切開が行われました。人工呼吸器を離脱した後もこの穴は残され、最終的に、5ヶ月後リハ病院の耳鼻科医により縫合されました。喉仏の下に小さな跡が残りました。 退院後、うなじに大きな手術痕がある青年を見たことがあります。私も同様でしょうが、ファスナーと呼ぶには粗すぎる縫い目でした。彼は普通に歩いていました。 同じようなチャックの奥に、彼は健全な脊髄を有し、私は脊髄損傷を抱えています。彼のチャックが開くことは二度と無いでしょう。私のチャックが開くとすれば、それは再生医療による移植手術の時でしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.08 17:18:08
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