染色体異常の胚だからといって、胚盤胞にならないわけではありません。
よく、染色体異常の胚を“胚盤胞に到達するや否や”で選別できるのかという質問を受けます。胚盤胞移植すると、あまり良くない胚は胚盤胞にならないので、染色体異常胚が淘汰されるのでは?といった憶測があるからです。 しかし、残念ながら、胚盤胞になった=染色体異常のない胚ということにはなりません。染色体異常を伴った胚でも、胚盤胞に育ちます。染色体の数が通常胚の1.5倍である3倍体の胚でも胚盤胞に到達することがありますからね。 ただ、胚盤胞まで培養を続けることで、ある程度の淘汰は可能だとは思います。あくまである程度ですけどね。