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培養液問題の続きです。先日、報告者の発表を聞いてきました。その発表では、どうも培養液の血清中の中に、プラスチックなどの可塑剤(簡単にいいますと、樹脂などを軟らかくするもの)であるフタル酸が微量に混入しているとのことです。
なぜ、血清中にフタル酸が混入するのかについてですが、ひとつの仮説として、血清を採取する国の環境、つまり、あまり環境がよくない国の人々から血液採取していることが影響している可能性もあると報告していました。ほんとうにこんなことが起こっているのかよく分かりませんし、この発表だけを鵜呑みにするわけにはいかないかも知れませんが、もし、本当であれば、その国の血清を使わなければ済むことかも知れませんね。 とりあえず、いますぐ何か大きな問題が起こっているわけでもないですし、いま、世界中で培養液使用中止ということにはなっていません。ただ、ある程度事実が分かってきたら、いち早く培養液メーカーも改善にむけて動いてほしいですね。
はじめまして。
不妊治療歴2年、顕微授精2回経験、今年の8月に42歳になるkitamuraと申します。 1回目はロング法で5個採卵、2回目はアンタゴニスト法で4個採卵できてどちらも8分割したのは1個でした。 夫側に抗精子抗体があるため2回とも顕微授精です。そして、2回とも新鮮胚移植をしました。1回目は残念ながら着床しませんでしたが2回目は妊娠反応陽性が出ました。ただ、8週で心拍停止して初期流産に終っています。 一度は妊娠できたのでこれからも治療を継続したいと考えているのですが、医師が強く新鮮胚移植だけを勧めるのが気になります。胚盤胞移植、凍結して子宮の状態が別周期移植と、選択肢を提示されるのですが、医師の口調から新鮮胚移植を選ぶのが最善という気になってしまうのです。なんだか医師がこの病院の胚培養技術をあまり高く評価していないのでは?と感じてしまいます。(なかなか成果が出ないゆえの被害妄想かもしれませんが…) 私の年齢では質の良い卵が採れないことは自覚しているのですが、顕微授精というのは胚培養士の技術に左右される要素はどの程度あるのでしょうか? いきなりぶしつけな質問、本当に恐縮ですが、可能な限り教えていただければ幸いです。宜しくお願いします。 (2012年02月01日 15時11分59秒)
kitamuraさんへ
以下お答えします。 Q1.はじめまして。不妊治療歴2年、顕微授精2回経験、今年の8月に42歳になるkitamuraと申します。1回目はロング法で5個採卵、2回目はアンタゴニスト法で4個採卵できてどちらも8分割したのは1個でした。夫側に抗精子抗体があるため2回とも顕微授精です。そして、2回とも新鮮胚移植をしました。1回目は残念ながら着床しませんでしたが2回目は妊娠反応陽性が出ました。ただ、8週で心拍停止して初期流産に終っています。一度は妊娠できたのでこれからも治療を継続したいと考えているのですが、医師が強く新鮮胚移植だけを勧めるのが気になります。胚盤胞移植、凍結して子宮の状態が別周期移植と、選択肢を提示されるのですが、医師の口調から新鮮胚移植を選ぶのが最善という気になってしまうのです。なんだか医師がこの病院の胚培養技術をあまり高く評価していないのでは?と感じてしまいます。(なかなか成果が出ないゆえの被害妄想かもしれませんが…) A1.一般に40歳以上の場合、妊娠率(胎のう確認できる確率)が20%前後で、そのうち妊娠しても約半数は流産します。その確率から考えて、いままで2回新鮮胚移植をして少なくとも心拍が確認されるまでの経過を示したとなると、あえて、他の方法を提示することもないということかも知れませんね。 Q2.私の年齢では質の良い卵が採れないことは自覚しているのですが、顕微授精というのは胚培養士の技術に左右される要素はどの程度あるのでしょうか? A2.培養士の技術は受精が成立するまでは影響するかも知れませんね。ただ、よほどの下手でない限り、受精率に大差はないでしょうし、不妊治療専門という看板を上げているクリニックであれば、受精率に大差はないものと思われます。 それと、培養士の顕微授精の技術によって、本来出産にまでいたる胚が流産に終わってしまうというようなことはないでしょう。 (2012年02月01日 18時56分40秒)
coco.*さんへ
おそらく、そのフタル酸でしょうね。フタル酸というのは環境問題で以前から問題視されているものですからね。はやくこの問題は解決してほしいです。本当に。 >乗用おもちゃのロディにノンフタル酸クリアって書いていますよね。あのフタル酸のことかしら・・・? >より安全安心な技術になるといいですね☆ ----- (2012年02月01日 18時58分24秒)
あきら8321さん
早速のご回答いただいて、本当にありがとうございます。 培養士さんの役割に関する情報があまり集めきれていなくて、無知のうえにぶしつけな質問をしてあらためて恐縮しております。 これからも興味深く拝読させていただきたく思ってます。(2012年02月01日 19時07分12秒)
kitamuraさんへ
頑張ってくださいね。陰ながら応援しています。 >あきら8321さん > >早速のご回答いただいて、本当にありがとうございます。 >培養士さんの役割に関する情報があまり集めきれていなくて、無知のうえにぶしつけな質問をしてあらためて恐縮しております。 > >これからも興味深く拝読させていただきたく思ってます。 ----- (2012年02月03日 16時36分26秒)
はじめまして。いつも興味深く参考にさせていただいております。
さて、私は先日、凍結胚盤胞移植を行ってきました。 胚盤胞G2を融解→AHA→移植前にG3、にも関わらず胚の一部が飛び出し始めている状態でした。 このように胚の内圧が十分上昇しない状態で胚が飛び出した場合、胚の成長過程においてどのような影響がありますか。 また、損傷のリスクがあると思うのですが、このような症例で妊娠を経験されたことはありますか。 (AHA施行の場合、よくあることなのでしょうか。) 何かご存知の情報がありましたら、何でも教えていただければ幸いです。 お忙しいところ大変恐縮ですが宜しくお願いいたします。 (2012年02月07日 13時40分02秒)
nimoさんへ
AHAを実施した場合、ハッチングが開始してしまうことはよくあります。おっしゃるとおり、AHAを実施して早期にハッチングが起こり、内圧が充分にあがらないために妊娠成績が悪くなると考える見方もあるのですが、私がみる限りこのような胚が特に成績が悪いようにも思いませんし、逆に格段に良いとも思いません。あまり成績の良し悪しには影響していないのではないかと思います。それと、特に胚が損傷を受けて流産しやすくなっているとも思えないですよ。あまり気になさらなくても良いのではないでしょうか。うまくいくと良いですね。 >はじめまして。いつも興味深く参考にさせていただいております。 >さて、私は先日、凍結胚盤胞移植を行ってきました。 >胚盤胞G2を融解→AHA→移植前にG3、にも関わらず胚の一部が飛び出し始めている状態でした。 >このように胚の内圧が十分上昇しない状態で胚が飛び出した場合、胚の成長過程においてどのような影響がありますか。 >また、損傷のリスクがあると思うのですが、このような症例で妊娠を経験されたことはありますか。 >(AHA施行の場合、よくあることなのでしょうか。) >何かご存知の情報がありましたら、何でも教えていただければ幸いです。 >お忙しいところ大変恐縮ですが宜しくお願いいたします。 ----- (2012年02月07日 21時39分08秒)
あきら8321さん
お忙しいところ、早速の回答をいただき大変感謝しております。AHAの施行を迷っていただけに、回答の内容を見て、少し安心いたしました。本当に有難うございました。 培養士さんのお仕事には、本当に頭が下がります。 これからもブログ楽しみに拝読させていただきます。(2012年02月08日 10時22分57秒)
nimoさんへ
また何かありましたらどうぞ。 頑張ってくださいね。 >あきら8321さん > >お忙しいところ、早速の回答をいただき大変感謝しております。AHAの施行を迷っていただけに、回答の内容を見て、少し安心いたしました。本当に有難うございました。 >培養士さんのお仕事には、本当に頭が下がります。 >これからもブログ楽しみに拝読させていただきます。 ----- (2012年02月09日 09時32分17秒)
あきら8321さんへ
ご報告が遅くなりました。 その後、判定の結果は陰性でした。 よく、色々な質問コーナーを拝見していると、その後どうなったのだろうとそちらの方が気になったりするもので、良い結果ではなかったのですが報告させていただきました。 私の通院している施設は、凍結胚移植の場合(年齢的な要素もあるのだと思いますが‥)標準的にAHAを推進しているので、それを否定する根拠や自信もなく、どうしたものかと悩んでいます。賛否両論ですものね。(ブログを拝見するかぎり、最近は否定論?の方が高まっているのでしょうか?) ちなみに、あきらさんのご経験から、例えばG1胚盤胞とG4胚盤胞を比較した場合、AHAの有効性が認められるのはどちらか選ぶとすればどちらになりますか。単純に比較できるものではないと思いますが‥。 ご報告のはずが、逆に質問する形になってしまし申し訳ありません! >nimoさんへ > >また何かありましたらどうぞ。 >頑張ってくださいね。 > > (2012年02月25日 10時05分05秒)
nimoさんへ
Q.ちなみに、あきらさんのご経験から、例えばG1胚盤胞とG4胚盤胞を比較した場合、AHAの有効性が認められるのはどちらか選ぶとすればどちらになりますか。単純に比較できるものではないと思いますが‥ご報告のはずが、逆に質問する形になってしまし申し訳ありません! A.今回の表記のG1とG4が胚盤胞の発達速度を示していると考えてお話ししますと、私個人的な意見では、G1(胞胚腔が小さい初期の胚盤胞)とG4(いわゆる拡張胚盤胞)と比べた場合、AHAの有効性に両者の差はないものと考えます。それと、AHAの効果について最近否定的な論調になっているとまでは言いませんが、以前ほど特効薬のようには言わなくなりましたね。 (2012年02月26日 12時45分37秒)
あきら8321さんへ
お忙しいところ、早速ご回答いただき有難うございます。 G1とG4の胚盤胞を比べた場合、AHAの有効性に両者の差はないという見解‥大変参考になりました。 培養士さんならではの貴重なご意見として、今後の参考にさせていただきたいと思います。 お忙しいところ本当に有難うございました! >A.今回の表記のG1とG4が胚盤胞の発達速度を示していると考えてお話ししますと、私個人的な意見では、G1(胞胚腔が小さい初期の胚盤胞)とG4(いわゆる拡張胚盤胞)と比べた場合、AHAの有効性に両者の差はないものと考えます。それと、AHAの効果について最近否定的な論調になっているとまでは言いませんが、以前ほど特効薬のようには言わなくなりましたね。 ----- (2012年02月27日 14時28分33秒)
nimoさんへ
頑張ってくださいね。応援しています。 >あきら8321さんへ > >お忙しいところ、早速ご回答いただき有難うございます。 > >G1とG4の胚盤胞を比べた場合、AHAの有効性に両者の差はないという見解‥大変参考になりました。 >培養士さんならではの貴重なご意見として、今後の参考にさせていただきたいと思います。 > >お忙しいところ本当に有難うございました! > > >>A.今回の表記のG1とG4が胚盤胞の発達速度を示していると考えてお話ししますと、私個人的な意見では、G1(胞胚腔が小さい初期の胚盤胞)とG4(いわゆる拡張胚盤胞)と比べた場合、AHAの有効性に両者の差はないものと考えます。それと、AHAの効果について最近否定的な論調になっているとまでは言いませんが、以前ほど特効薬のようには言わなくなりましたね。 >----- ----- (2012年02月29日 23時41分55秒) │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |