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←これ、欲しいなぁ!
『踊り子号』乗るんだから、伊豆の踊り子も読んでおこうと、『金色夜叉』と一緒に借りました。 こちらも古い本だったのですが、幸い、(当時の)現代語には直してあるものだったので、『金色夜叉』ほど読みにくくはなかったです。ほっ。これぐらいじゃないと、私の国語力にはキツイ(汗) 「伊豆の踊り子」とりあえず読んだ感想は、「で?何?」くらいだったんですけど、巻末にあった解説とか読んで、色々納得しました。川端先生が、傷心中に「若い頃の美しい思い出」を回想しながら綴ったお話らしいです。川端先生の生い立ちによる傷などがふんだんに盛り込まれているそうです。そう言われると、「ふ~~ん」くらい。あと、その解説で川端先生が学生時代に同室の男子に恋心を抱いてたとか書いてあって、むしろそっちの衝撃に食いつきそうです。うん、正直。 とにかく、何かピュアピュアでした。甘酸っぱさすらまだない。まだ恋でもない。大体、主人公って踊り子と一緒にいる時間より、一座唯一の男性と一緒にいる時間のが断然長くて、むしろ前述のソレなアレとか思考がついそっちにいっちゃうんですが(汗)この話って、もっと若気の至りみたいなの満載の恋愛ものだと思ってたのに、全然違ってました。ていうかホント、勘違いだらけだなぁ(汗)文学もちゃんと読みましょうっっ。 結局、なんだろうなぁ、自分探し系?とりあえず、ちょっと癒された気がします。自分にもこんな頃、あった気がする(踊り子じゃなくて、主人公の方で) 「花のワルツ」お金持ちのお嬢さんで天才肌の少女と、苦労して育った努力家の少女という二人のダンサーのお話。百合百合しいくらいにいちゃついてたり、しょっちゅう喧嘩してみたり、青春ど真ん中のキラキラしながらも何か腹の奥に抱え始めちゃってる少女の描写は、まるで少女向け小説みたい。そこに、恩師と足を痛めて帰国したダンサーとか絡んで、ちょっとした愛憎劇なのも。ただ、ティーンズ向けにはちょっと、男性陣の年齢が高い気がしますが。えっと、川端先生、これ、誰向けですか??男二人はどちらもヘタレです。少女達のがよっぽど男前。先生の理想なのかなー。ほんっと、誰向け?? それにしても、オチをどうとっていいのか分かりません。私確か、雪国読んだ時も、そう言った記憶があるのですが。ちなみに、私はお嬢さんの方が好きです。苦労性さんは、ちょっと同族嫌悪(苦笑) 「十六歳の日記」これ、今読むには結構キツかったです。あー。介護ってやっぱり、色々考えてしまいますよね。 「十七歳」戦争中、病気で入院している少女が、あれこれ考えているお話。とてもピュアな乙女。可愛い。病弱萌っ娘さん。表現がとても綺麗で、心が洗われるようでした(だったら萌とか言うな/だって萌えは別腹だもの♪/笑)清くありたいものですね。 ノーベル文学賞受賞作家の作品で、いい度胸な読書感想だなぁ(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月11日 22時55分14秒
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