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何気なく見た「BS世界のドキュメンタリー:30代後半 英国女性たちの選択」
![]() いろいろと考えさせられました. イギリスのお話しなのですが, 結婚しなくても子供が欲しいと願う30代後半女性3人の姿を追っていました. 1人目の方は既にドナーからの精子提供で1人のお子さんを産み,育てていました. もう1人お子さんが欲しくて,同じドナーを希望したのですが,病院側が拒否. 結果,新たなドナーのお子さんを出産するという内容. 1人目のドナーは髪と目が茶色なのにも関わらず, お子さんは金髪の青い目なので 「この子は私の家系に特有な髪の色,目の色をしているの」 と嬉しそうに語るお母さんの姿と2人目のドナーは髪が茶色なのに, 赤ちゃんが赤毛だったことに少し戸惑いながらも 「髪の色は,すぐに見慣れるわ.この子を見ていると,幸せな気持ちになるの」 と微笑むお母さんの姿, どちらも母親としての正直な気持ちなのでしょう. 2人目の方は仲のよい友人の精子を提供してもらい,お子さんを出産するという内容. 婚姻関係がないまま父親になると決めた友人の気持ちと妊娠中, 友人がだんだん疎遠になったと呟くお母さんの気持ち, 出産にかけつけた友人の嬉しそうな顔,育児は1人で行うことを決意したお母さんの顔, 複雑な感情が絡み合っていました. 日本では未婚女性の人工受精,体外受精は認められていないので, 実際にはこの女性のような境遇にはならないのですが, もし,自分がこうだったら,父親である友人を頼らないで生きていけるのだろうかと考えました. 3人目の方は,父がイギリス人,母がウガンダ人なので, ウガンダの血を残したいから,ドナーはウガンダ人を希望するという内容. 母の知人がドナーになることを了承したのに, 結局は辞退するというハプニングを乗り越え, ドナーと巡り会うことができた時の女性の顔は本当に嬉しそうでした. ![]() ドナーと一切接触しないと決めたにも関わらず,情報をもっと知りたいという彼女の言動. そして子どもは18歳になったら,父親と会うことはできますが, 母親は精子の提供者とは一切会えません. これからもジレンマを抱えたまま人生を過ごすのは大変なことだろうと思いました. ![]() 第三者からの精子提供という事実をお母さん,家族,そして産まれてきた子供が 今後どうやって受容していくのだろうか・・・と考えさせられました. イギリスでは,最近,法律の改正があり, ドナーからの精子提供で誕生したお子さんは, 18歳になると父親の情報を入手できるそうです. まだまだ小さな子供達ですが,18歳になり,知る権利を与えられた時, どのような心の葛藤を抱くことでしょう? ![]() 多様性の時代,これからさまざまな生き方が選択されるんでしょうが, なんとも考えさせられる番組でした. ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.08.11 17:18:20
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