紹介文
日本の銀行マンと結婚したフィリピン女性が、転勤で九州から新潟へ移った途端に経験した、雪国という未知の空間。ふさいだ気分が周囲への憎悪に変わる様子を描いた表題作「悪魔の羽根」。早春、恋愛中の女性が突然、姿を消した謎に季節特有の悩みを絡めた「はなの便り」など、四季の風景を織りまぜながら、男女の心模様、友人同士の心のズレを浮き彫りにする。ちょっぴり恐い7つの物語。
はなの便り
花と鼻をかけてる訳ですね。この本の中では一番つまらなかった。
はこびる思い出
いくらお金かけて美容形成して若返ったって
10歳もサバよんで結婚までできるのかな?
顔は若くなっても
首とか手とかに年齢って出るものだし、
大体、
戸籍はどうしたのだろう?
保険証だって
免許証だって。
乃南さんの著作にしてはちょっと
ムリな設定だったような。
悪魔の羽根
わかる。
雪と寒さで精神状態がおかしくなるって言うのは。
ワタシなんか生まれも育ちも雪国なのに
どうしてもダメで逃げ出しました。
雪って相性があるのかも。
今でも冬は帰国しません。
ハイビスカスの森
あら、そ。
っとスルーしてしまう程度のお話でした。
秋旱
不倫をこの先どうするか迷って一人旅。
そこで再開した幼馴のオトコにちょっとよろめいて踏ん切りをつけよう
とするけど実はそのオトコが指名手配中の殺人犯・・。
結局お世話になったペンションのオーナー夫妻にとって主人公は
疫病神だったってことと、
あっさり不倫に戻っていくあたり
浅はかさがリアルでした。
水虎
いるいる、こういう勝手な人。
そして死ぬ一歩手前までの体験をしてもやっぱり勝手で軽薄なのは変わらず。
バカは死んでも治らないっていうことでしょうか?
変にこの軽薄な友人が悟っちゃったりするより現実的で
指定席
そんなに自己主張したいなら普通にすればいいのに。
普段あえて目立たないように目立たないように生きてるのに
やっぱり心のどこかでは誰かに認められたいって思ってる
ゆがみがこのお話のポイントなのかな?
単純なワタシにはちょっとわかりにくかったっす。
全体的には贅沢な暇つぶしをしたって感じ。
結構褒めている。