紹介文
銃火の街サラエボへ届けたクリスマスプレゼント…報道カメラマン見習いの若く無鉄砲な日々から酒びたり人生が始まった。コンビ最後の鎮魂譜。
これってイラクで橋田氏が殺害された後書かれたものなのかな?
この間もミャンマーで亡くなった方がいらっしゃいましたが
何をしているのか良くわからない
戦場ジャーナリストの実情ってこんななんだ・・
と
知らない世界を垣間見られるところは
面白かったですが
同じネタでほかの人が書いたらもっと読ませる
深い内容になったかも。
ホント、文章を書くってすごく難しい。
人に何かを訴える文章を書くなんて
神業に等しい。
きっと伝えたいことはたくさんあった人なのだと思う。
経験も色々したのでしょう。
でも、文章に深みが無い。
読ませる力が無い。
さら~っと読み流して終わり。
中村うさぎのエッセイ並みに印象に残らない。
残念。
この本で一番
ぐっときたのは
巻頭サイバラさんの(多分)別居されたときの
心境まんが。
文章だけ抜書きしても
(前略)
そういえば昔から両手に物を持つのを
極端にきらいましたね。
手になにももたないいまはどうですか?
神様はきちんといますか?
人をにくまないように。
やくそくして下さい。
そらはあおいし。
うみもあおいし。
名文です。
巻頭のこれだけのためにこの本は本棚に
取っておこうと思います。
亡くなった橋田さんのエピソードが本文中にありますが
鴨志田さんも亡くなってしまいましたしね。
彼の場合自分で書いた文章よりも
サイバラさんのまんがの中の“鴨ちゃん“として
印象に残るかも。
それはそれで生きた軌跡が少しでも残るって
ちょっと羨ましいかな?
ホント、西原さんは大変だったと思います。
でも
ぬるい恋愛して親掛かりでなんとなく結婚生活している
ゆるいカップルでは味わえない
”ちゃんと人間として向き合った”
充実感は絶対にあると思います。
どっちがいいかなんて人それぞれだけれど
ワタシは人生の中で1回くらいは真剣勝負で
他人と向かい合うのってステキだと思います。