紹介文
就職で恋人と離ればなれになってしまう麻紀、同棲している恋人がいるのに偶然出会った男性が忘れられない和子-恋にあこがれ、セックスにあけくれながらも、ひたむきな若者たちの日常を軽妙に描いた「ラブ・ストーリーズ」「ジャスト・ラヴァーズ」など、選りすぐりの短編マンガ5編に、書き下ろしを加えて。名手・桜沢エリカのオシャレでクールで限りなく優しい世界に酔う傑作選。
若い版 森瑤子。
どれもこれも、バブリーな香りの底の浅い色恋で。
その上腹黒い駆け引きまで。
でも、それがこの時代恋愛適齢期だった都会人のリアルな
姿だったのでしょうか?
漫画の底が浅いんじゃなくてこれを読んで共感しちゃう、
対象の読者の底こそが浅かったってことなら
そしてそれを承知で描いていたならそれはちょっとスゴいけど。
きっと違う。
いいんだけどね、人それぞれ
恋愛にあこがれようが溺れようが。
でも、アンタら人生それだけで虚しくないんかい?
若いうちはいいけどそこから抜け出せないと
他の大切なものを見落とすんじゃないかなぁ。
なんて、ストーリーにぜんぜん共感できない自分が悲しい。
色恋は人生のスパイスだけれど
人生そのものになってしまうと
イタいおばさんになっちゃうからね!
ホント、若いコがこーゆーコミック読んで
"せつないわ~"とかうっとりするのはいいけど
オバサンが共感してるようじゃどんなもんだろう?
と思うのでこの本は20代限定!
しいて言うならつまらない仕事を彼氏のためにして
彼氏を養ってたのに親友に彼氏を盗られて
彼氏とも親友とも決別して
”誰かのために働くんじゃなくて自分のために何かするために
仕事もやめちゃおうかな”ていうストーリーがスキ。
がんばれ、若者。