紹介文
惚れたって言えよ―。美貌の殺し屋は言った。その名は李欧。平凡なアルバイト学生だった吉田一彰は、その日、運命に出会った。ともに二十二歳。しかし、二人が見た大陸の夢は遠く厳しく、十五年の月日が二つの魂をひきさいた。『わが手に拳銃を』を下敷にしてあらたに書き下ろす美しく壮大な青春の物語。
【中古】文庫 李歐【O-netpoint】【エントリー0525】
最大の謎は主人公男子、子供のころたった半年ばかり
中国人と昼間カタコトで話をしたというだけなのに大人になっても
めっさ中国語ペラペラとはこれ如何に。
その上ちょっと会っただけの妖艶なオトコに一目ぼれしたからって
15年後に妻子を捨ててまで彼の国に行きたいとはこれ如何に。
李歐、という美貌のスパイ(男子)に惚れた主人公(しつこいですがコチラも男子)が
李歐を取り巻くCIAやら やら公安やらやくざやら
大仰な組織に巻き込まれながらも一途に彼を待ち続ける、
というお話なのですがこの主人公がまた捉えどころがないというか。
どうやらどっちも両刀のようでどちらも妻子もち。(途中で奥さん死んでしまうけれど)
だけどお互いに何より大事なのは何故か本当~に何度か会った
ことのあるだけの主人公であり李歐らしい。
・・・・。
これはね~。
ハードボイルドかと思いきや男同士の愛情物語だったんですねぇ・・。
友情じゃないですよ。愛情のほうです。
目がハートマークになっている少女マンガをちょっと男っぽく
してみました
ってお話なんですねぇ。
主人公、李歐のほかにもお○もだちがいるし。
BL系が好きな方には雄大なラブストーリー、
普通のオバさんにはちょっとわかんないわぁ、という世界でした。
まぁ、展開はやくて読むのは苦痛じゃなかったですが・・。
オバさん的にはこれじゃぁ、奥さん死んでも死に切れないだろうと
奥さんに同情しますが本人たち的には大ハッピーエンドで終わります。
『マークスの山』みたいなサスペンスを期待して読んだら
ちょっと期待はずれでした。
高村さんの本ってコレ系も多いのかしら?