紹介文
残された傷痕は、美人の売れっ子作家ベリル・マディソンが必死で抗い、命乞いをしながら死んでいったことを物語っていた。殺人犯の待つリッチモンドへ、なぜ彼女は帰っていったのか、なぜ犯人のためにドアを開けたのか、そしてなぜ、殺される運命にあったのか―。MWA処女作賞受賞作家渾身の第2弾。
【中古】文庫 証拠死体
ってことで2作目。
あれ、恋人・マークって生きてたとき小説に出てきてたんだ~。
昔死んだ恋人ってことで回想シーンにしか出てこなかったと思ってました。
この作品では学生時代に付き合ったことのあるマークがいきなり登場。
15年ぶり?の再会&やけぼっくいですが徐々にマークの素性が
怪しくなってきます。
結局はマークはベントンの部下でFBI覆面捜査官ってオチなんですが
それにしては杜撰。
まるで正体を見破ってくださいといわんばかりに杜撰。
所属していると言う弁護士事務所にスカーペッタが連絡すると
マークという弁護士はいません、といわれて素性を疑い始めるんだけど。
ちゃんと根回ししておけよ、FBI・・・。
このシリーズ、この本も含め初期のころは犯人像はあまり掘り下げられていなくて
最後にタネあかし~ってかんじで実にアッサリしています。
女流作家が恩師の秘密の生活を暴露しようとしたので殺されたのか?とか
恩師もその後殺されたのはハリウッド悪徳弁護士の陰謀か?とか
あぁでもないこうでもないと気を持たせておいて結局は
ただの変質者の犯行だったという・・・・・。
・・・・・・。
しかもこの女流作家の最後に書いた原稿を、マスコミも悪徳弁護士も
血眼になって探して、
スカーペッタが隠匿した、もしくは紛失したと疑いをかけられその疑惑を解消するにはキミが原稿を見つけたまえ!なんて
上司に言われる始末。
ただ、なぜその原稿が大事なのかイマイチわからないんだなぁ。
第一最後のほうで発見されるけどハッキリ言って殺人事件とは
あんまり関係ないし・・。
おびえていた女流作家がなぜ犯人を家に入れたのか?っていう
謎の答えはなるほど~だったけれどそれ以外のサイドストーリーは
関係あるような無いようなスッキリしないかんじ。
それでも被害者の体に付着していた繊維の分析とか、昔読んだときは
ナルホド~なんて思ったのよね。
次は第3弾、『遺留品』です~。