紹介文
電話はマリーノからだった。昨晩、農場で火災があり、何万ドルもする馬が二十頭焼け死んだという。バスルームで発見された身元不明の死体の顔には、無数の傷が。自殺か、事故か、放火か?それはスカーペッタを襲う身も凍る惨劇の前触れだった。事件の背後にちらつく脱走犯キャリーの影。検屍官シリーズ最大の危機。
【中古】文庫 業火【10P17aug10】
いよいよシリーズ、佳境に入ってまいりました。
スカ姐さんはFBI引退してコンサルタントになっている
ベントンと同棲中。
ルーシーは結局FBI追い出されたらしくATF(アルコール・タバコ・火気局)に
転職。
ゴールトがやっつけられるまでは影が薄かった相棒のキャリーですが
この本では悪の権化として復活です。
あんだけ悪いことしておきながら刑務所ではなくて精神病院行きとなっていた
キャリーですが人の心を操るのが得意なもので5年精神病院にいた後
スタッフの手助けを受け脱走。
そしてその前後から始まった殺人放火事件をスカ姐さんが追う・・・!
・・・というお話ですが、そもそも最初の大富豪の家の火事で死んでいた女性は
キャリーと新しい相棒が大富豪を殺したらスカ姐さんが食いついてくるに違いない
と思って元カノを大富豪の家に送り込み一緒に殺しちゃう予定だったのが
なんと訪ねてみたら大富豪、お留守だったからじゃぁいいやキミだけで
ってことで元カノだけ殺して放火したらしい。
何か、極悪人にしてはツメが甘くないですか?
キャリーの新相棒はメンクイで殺した後顔の皮をはいでコレクションするのが
趣味という猟奇的なカレ。
で、終盤なんとベントンが犠牲になってしまいます・・・・!
と、いうことになっています・・・!!!(シリーズ読んだ方はご存知よね?)
はじめ読んだときは、ベントンの顔の皮見つけるところとか、
最後の散灰のシーンなんかぐっときたものですが
後の展開を知ってしまうとシラケちゃうんだな~。
キャリーは最終的にいったい何がしたいんだかわかんないうちに
ルーシーに撃墜されて死亡。(多分)
結局スカ姐さんとルーシーに嫌がらせしたいだけだけったのか?
そして皮剥ぎの相棒は逃走。
次の作品あたりでまた出てくるんだったかな?
次は『警告』。