紹介文
高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。
【中古】【1009WSP】 文庫 宿命
お父さんが脳溢血で倒れたために進学を断念して警察学校へ行くことにした主人公、
どうして彼女と別れなくてはいけなかったのかしらね?
警察学校を卒業するまで彼女が待っててくれないと思ったから?
まぁ、彼女が花の女子大生になってしまったらうまくいかなくなるのも必然かもしれないけれどうまくいかなくなる前に別れなくてもよかったんじゃないかなぁ~。
こんなに何十年もひきずるくらいなら。
彼女の方だって忘れられなかっただのなんだの言ってる割に”苦労をかけられないから別れたい”っていう主人公に反発することなくあっさり別れてるし。
あと、人体実験なんておどろおどろしいものが出てくる割に
関係者がいい人すぎはしませんかね?
ってところが引っかかるけれど全体としてはすっきり謎を解決してくれるし(東野圭吾は時々まったく結末がはっきりしないものがあってそーゆーのは苦手。)
まぁまぁ面白かったです。
ただなんていうか。
どのキャラにも親近感を持てなくてただ話のさわりだけを読んだような、
ちょっと残念な気も。
結構期待して読んだんだけれど、多分3日後くらいには内容を忘れるような、
あんまり印象に残らない作品でした。(当社比)