紹介文
新卒ですぐに雑誌社に入れるなんてラッキー。わたしは、ファッション誌《ランウェイ》に採用された。先輩によれば「何百万という若い女性の憧れの仕事」らしい。なんといっても、ファッション業界でもっとも影響力を持ち、世界一才能ある編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタントなんだから。ほんとはファッションなんて関心ないけど、これも夢の文芸誌への近道だ。
ところが、ミランダってとんでもなく嫌な女。なんでわたしが、彼女の子どもやペットの面倒をみたり、クリーニングを出したりしなきゃならないわけ?! しかも、いつでもどこでも携帯で呼び出し、矢継ぎ早に無理難題を命令してくる。もう身も心もボロボロ、恋人や家族と過ごす時間もない。これがわたしのしたかった仕事なの?
生き馬の目を抜くファッション業界に飛びこんだアンドレアの奮闘ぶりを、辛口ユーモアで描き、全米を笑いと涙に包んだ本音炸裂ストーリー。
【中古】文庫 プラダを着た悪魔(上)【10P25Mar11】【画】
映画はまだ観ていませんが近々是非観たくなりました。
ワタシ自身、ふぁっそんには興味がないわけじゃあありませんがプラダやヴィトンやバレンシアガetc・・はバッグはともかく
着るものになるとハイファッションすぎてわけがわかりません。
第一タンクトップに何万円もかけるなんて財力、ありませんし。
何万円もするからものすごく良いモノってわけでもなく(着たことないけど)
かの中村うさぎセンセイも”装飾華美な粗悪品、それがブランド”とおっしゃっているし、たとえどんなに上質なものでも醤油こぼせばシミになるし。
ってなのは庶民の話で、ファッション界に身をおく人々はそうも行かないようで。
まさに宗教のようなアメリカのファッション界において
教祖のような女性編集長の破天荒な傍若無人ぶりと
主人公をはじめふりまわされるまわりの人々は笑える。
けど、ふと『井の中の蛙』って言葉が浮かびました。
そもそもあまりファッションに興味のない主人公はその”井”が
みえているわけですがそのほかの人たちにはその世界がすべてになってしまっているのがある意味オソロシイ。
そしてたいした用事ではないのにチャーター便をバンバン飛ばし(私用)、
娘たちの子守の面接にニューヨークからパリまで呼びつけたり(私用)・・その金銭感覚もオソロシイ。
だいたいファッションなんて砂上の城のような実体のないものでしょう?
どんなにハイファッションだって実質生地代なんてたかが知れているのだし。
実体のなさでは株や証券に似ているかも。
ハタから見てほどほどに楽しむ分にはいいけれど必死になるとかえって
滑稽なモノ、って気もしますねぇ。
ってな別世界を覗き見しちゃったような、家政婦は見た!みたいな
気分の味わえるなかなか目ウロコな小説でした。
メリル・ストリープの悪魔振りが観てみたいのでDVD探そうっと。
そういえば登録しっぱなしだったのを思い出しました(照)
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