紹介文
“どのように美しくても、経済力のない女は虫のように無価値だ”医学界の重鎮だった亡父の後を継ぎ病院長となった32歳の戸谷信一は、熱心に患者を診療することもなく、経営に専心するでもない。病院の経営は苦しく、赤字は増えるばかりだが、彼は苦にしない。穴埋めの金は、女から絞り取ればいい…。色と欲のため、厚い病院の壁の中で計画される恐るべき完全犯罪。
【中古】 わるいやつら〈上〉 (新潮文庫)
昭和35年から36年に連載された小説だそうです。
そのせいか。
古い!!
登場人物の名前がすでにチセだのトヨだの。
この時代、女性で事業をしているとか手に職を持っているとかってのは
一般的じゃなかったのかもしれないので一応この時代の最先端の女性たちが主人公の愛人として登場するのだろうけれど、
何しろチセにトヨにタツ子だし。
主人公の医者もワルというよりその時の事しか考えない
頭の悪いやつって感じで。
腐っても医者なんだからさー。
なにも危ない橋渡って魅力も無い女たちと付き合うよりも
まっとうに働いた方がいいんじゃないかしらねぇ。
それとも裏口入学?
どいつもこいつも何というか、自分勝手で嫌なヤツ。
強いて言うなら思いあがった主人公からふんだくって涼しい顔~
の主人公が熱をあげてた美貌の女性実業家が一番ステキ。
医者が犯人で医者という立場を最大限使って殺人をするとか
いくつかのトリックというか設定は今となってはなんら目新しい事は
無いんですがこの当時はショッキングだったんでしょうかねぇ。
上下巻とやたら長かったですがあんまり面白くなかったなー。
現代の女はこんな男にゃなかなか引っ掛かりません事よ。
そういえば登録しっぱなしだったのを思い出しました(照)
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