楽天市場
紹介文
最終学年を迎えた「私」は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。「あれは玉突きだね。…いや、というよりはキャッチボールだ」―王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、「私」の探偵が始まった…。
【中古】 六の宮の姫君 創元推理文庫/北村薫(著者) 【中古】afb
バカな奴は単純なことを複雑に考える。
普通の奴は複雑なことを複雑に考える。
賢い奴は複雑なことを単純に考える。
By 稲盛和夫(京セラ創業者)
・・と、元も子もないことを言っている人もおりますが、本読みでありながら意味を推し量る、とか裏を読む、とかが嫌いなワタシとしては(あえて出来ないとは言いませんが)同感だったりします。
で、この本ですが芥川龍之介の『六の宮の姫君』を読み解くというか作品はなぜ書かれたか、とかどうしてこう書かれたかということを調べて行く地味ーな話で。
正直、そんなに何もかにも作者の意図に結びつけて考えなくちゃいけないものなのぅ?(;゜0゜)っていうくらい芥川龍之介や交流のあった作家の作品やら書簡を掘り下げる掘り下げる。
文学研究ってそういうものなのかもしれないけど、そしてそれを一応謎ときの形にして小説にしたのは新しいとは思うけれども。
ただの読み手として本を楽しみたいワタシ的には、その努力何の役に立つのかしら?って思っちゃいまつ。
でも読書を娯楽とするぱんぴーはそんなもんじゃないかしら?
そしてそんな本読みぱんぴーが実際には大多数でその大多数がわからない本は廃れてしまうのも事実だと思うのだけれど。
ま、そんなこと読みながら思ってましたがそんなワタシでも芥川龍之介はすごいと思うのです。
なにしろこの文章力なので何がどう凄いか表現できないのですが。
因みに山岸涼子も読み解いていて、ワタシはこちらの方が作品を作品としてちゃんと向き合ってる感じが好きですねー。
そういえば登録しっぱなしだったのを思い出しました(照)
よろしければポチっと☆