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旧:無菌室育ち

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2004/05/30
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カテゴリ:自薦集1
私は生まれたとき、呪いを受けました。
『16歳の誕生日に糸車のつむに指を刺して死ぬ』、と。
良い魔法使いが呪いの効果を変えた。
『死ぬのではなく、百年眠るように』、と。

やがては目覚める。

その時、私の両親も知人も生きてはいないでしょう。
しかし、私は生き返る。
死ぬわけではないのです。

それで、充分ではないですか?

私の両親にとっては充分ではなかったようです。
国中の糸車を焼き捨てた。
決して私が糸車に触れることのないように。

なぜ、両親は、糸車を焼いたのでしょう?
なぜ、私に、糸車の操り方を覚えさせようとは考えなかったのでしょうか?

16歳の誕生日前なら、怪我をしてもいいのです。
失敗して指を刺しても、魔女の呪いは効果がない。
16歳の誕生日のその日だけ、糸車に触れなければいい。

私は糸車を知らなかった。
決して危ないものではないのに。
さわると危ない部分がどこなのか、知らなかった。
だから、「つむ」で指を傷つけたのです。

目覚めた時、私の前には、生涯の伴侶が立っていました。
両親も知人も、みな、私とともに眠ったので、私が眠りにつく前の百年前と、何も変わらなかった。
私は夫を愛しています。
私は両親に感謝しています。
でも…

胸のうちに湧き上がる消せない疑問。

(私は本当に幸せですか?)





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Last updated  2004/05/30 09:50:35 AM
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Comments

わに庭@ Re:売り切れてました!(03/24) chonakochiさん >覗いたら売り切れてまし…
chonakochi@ 売り切れてました! 覗いたら売り切れてました!サメの歯がか…
わに庭@ Re:お久しぶりです!(04/19) うわぁ、コメント放置ですみません! そう…
chonakochi@ お久しぶりです! お久しぶりです!そんな機能ができたんで…
わに庭@ Re:RSSリーダーも…(08/07) yamahusaさん えええ、どこに告知ありま…

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