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カテゴリ:読書
新聞や近所の書店で勧められていた「思いやりのこころ」(著:木村耕一/1万年堂出版)を購入。
一話にあのエルトゥールル号の話が掲載されていた。 電車の中で泣きそうになった。 「思いやり」という事をふと考えてみる。 表面では体裁を繕っても、裏では他人を出し抜き、蹴落とし、謗り、嘲り、相手を慮るどころか、騙しても構わない風潮がある。 相次ぐ偽装事件、隠蔽事件然り。人の命を預かる食・住の杜撰なニュースを聞くたびに、或いは、日本の将来を担う子供への酷い仕打ちを聞くたびに、悲しくなるけれど、自分のみの幸福を追求する我利我利の心では所詮は長続きしないと知らされる。 この話に出てくる、トルコの人々、ベーブルース、緒方洪庵、高島屋の創業者、二ノ宮金次郎、トルストイの物語り等、心打たれるものが多い。また、大根売り、庭師の話にも我が身を振り返れば、この自分を反省する勇気に恐れ入る。徒然草に描かれている心掛けの美しさも、その美意識の高さに感動する。何も自己犠牲を強いている訳ではない。心の真っ直ぐさ、自利利他の根底の精神をただただ教えてくれるこの著が有り難い。 ★地獄と極楽の住人の心がけ等はなるほどと思わせる。斯くありたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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