前略。居酒屋一村さま。 その節はたいへんお世話になりました。
確かに千歳~伊丹~奄美と飛行機を乗り継いで着いたはずなのに、時空をこえて札幌に
舞い戻ってしまったか、と不安になるような「すすきの」の提灯がゆれる奄美の飲み屋街、
「名瀬(なぜ)の屋仁川通り」(注:「なぜ私は屋仁川通りにいるの?」じゃないよ~)
が途切れるあたり、安田商店さんに場所を聞いていなければ見つけられたかどうか・・・
亜熱帯らしい艶やかな緑の向こうに、あなた方のお店はありました。
(居酒屋「一村」 鹿児島県奄美市名瀬柳町12-4 Tel:0997-53-8333)
あとで聞いたところによると、お店の内装などほとんど自分で手がけられたとか。
お店の名前は、人生のすべてを絵に打ち込み奄美で亡くなった孤高の画家
「田中一村」さんに由来しているんですね。
不遜にも私は、「一村一品」の「一村」だと思ってました・・・
(左:お客さん達と。マスターの影から顔半分だけ写ってます。半分でじゅうぶんだぁ。)
(右:初めて行った店でカウンターに入って徳利持ってたんですねー。ママからChu♪)
初対面なのに、マスターもママもお客さんもあたたかく迎えてくれたわけで、
「島ダコのマリネ」も「あまりお腹すいてなくて…」と言いながら、美味しくてペロリ。
黒板の島っぽいメニューの横の、マスター作の紙粘土人形にも心惹かれました。
あまりお腹すいてないと言いながら、「アバスの唐揚げ(肝つき)」までも・・・
生まれて初めて食べましたが、フグっぽくて美味しゅうございました。
(アバス、沖縄ではアバサーと呼ばれている、ハリセンボンのことなんですね。
ちょうど、お店の天井にぶら下がって(右)、こっちを見てました。ヨッ♪)
「店の隣の家、空いてるから引っ越しておいで。」の言葉にココロが動きましたが、
桜が咲くのもまだ先の札幌で、いつもの毎日に戻りました。
ここへ戻っておいで 君の休まる場所へ
相変わらずの笑顔で 明日をつつがなく過ごせますように
~ 家路 / 唄 中孝介 / 作詞・作曲 江崎とし子 ~
(↑YouTubeに飛びます。聴いてみてください。)
本当に、あったかい夜をありがとうございました。 また、お会いしましょう。