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2010.07.01
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カテゴリ:飲み物語


川の流れがやさしい風を運んできてくれる盛岡市内。

 カフェふかくさ・中津川・盛岡市
(中津川沿いの道。左側の緑に埋もれた「カフェふかくさ」は、残念、準備中でした。)

ホテルの前から乗ったタクシーの運転手さんに「何ヶ所か観光スポットを回ってもらえますか?」
とお願いすると、オレに任せてくれ!って感じの笑顔で「ハイ、かしこまりました」
・・・で、まず先日UPした「大沢川原の塩釜馬具店へ行って下さい」と言うと、
「えっ!?ば、馬具店!?ちょ、ちょっとお客さんが持ってる地図を見せていただけますか?」
この時すでに、善良そうな運転手さんの顔から先程の余裕の笑顔は消えていた・・・

 塩釜馬具店の次に、「鉈屋町のこうじ屋細重酒店までお願いします」と言うと、
「さ、酒屋ぁ?大きな酒屋さんなんですか?」と訊かれたので、
「なんでも岩手のお酒がもっきりで飲めるそうです」と言うと、
「も、もっきりですか・・・ ちょっと地図をまた見せていただけますか」

昔のままの細い街道の両側に地元御用達っぽい商店が立ち並ぶ鉈屋町に、
細重酒店・鉈屋町・盛岡市
ありました!こうじ屋細重酒店!

「次はいったいどこ?」って感じで引き気味のタクシーに待っててもらい店の中に入ると、
いくら私でも気安く踏み入る訳にはいかない、
地域に溶け込んだ年月やこの土地の人々の気配があたりに深く漂っていました。

こういう時は、「えいや~っ!」と思い切って第一声で素性をバラし状況を伺うに限ります(笑)
シーンと静まり返った店内の奥の方から、静か~な「岩手のことば」が聞こえてくるので、
「ごめんくださーい」と声をかけると、奥から「ハーイ!」と優しい声と共に奥さんが。
「札幌から来たのですが、こちらで岩手のお酒も飲めると聞きまして」と言うと、
「あのー、飲めるといっても店の奥でなんですよー」と暖簾の向こうへ案内され・・・

細重酒店・鉈屋町・盛岡市・・・夏用のれん
これは、夏用の暖簾↑だそうです。「暖簾を写してもいいでしょうか?」と訊いたら、奥にたおやかに座っていたお婆ちゃんが、「あっちの夏用の暖簾も撮ったらいいよ」と教えてくれました。

棚に所狭しと居並ぶ陶製のとっくりにポッカ~ンと口をあけて見惚れていると、
細重酒店・鉈屋町・盛岡市・・・降参!

「せっかく来られたんですから、新しいの開けましょうね」と、
細重酒店・月の輪
岩手県 皺が減る 紫波町の地酒「月の輪」の封をわざわざ切って下さいました(涙)

もー、昼間っからスイマセン、私なんて何を飲んでも一緒ですから、
その辺に残ってるお酒でぜんぜん構わないのに・・・

もっきり、思わず我を忘れてグビッと飲んじゃってから撮影(笑)
細重酒店・鉈屋町・盛岡市・・・月の輪グビッ!
冷蔵庫で冷やされた日本酒の飲み口がいいのはアホでも分かる当ったり前のことですが、
常温!(本来の意味での冷や!)でもガッツリ美味いぞ「月の輪」

これで「200円」って言うんだけど、いいのかなー。限りなく移住したくなる鉈屋町です。

家に連れて帰りたくなるようなお婆ちゃんや、とても存在感のあるお爺ちゃんが、
森の中、川のせせらぎにも負けないアルファ波に満ちた穏やか~な「岩手のことば」で
会話やお酒を楽しみながら、ゆったりと集っていました。
細重酒店・鉈屋町・盛岡市・・・冬用のれん
ゆっくりしたかったのですが、観光客の悲しい運命で早々においとまを。

タクシーに戻ると「もう飲んできたんですか?」と怖ろしげに私を見るので、
「もっと居たかったけど、一杯だけですから、アハハ~、運転手さんも休みの日にどうぞ!」と。
(そうだ、大昔、那覇空港で昼間っからオリオンビールを飲んで時間を潰してたら、そんな女は沖縄ではかなり珍しかったのか、南大東島へ帰る途中の島民がえらく感心し、そのまま島へ連れて行かれそうになった。彼は「珍獣ハンター」だったのかもしれない。)

「次は狛犬に会いに、」と言うと、やっと安堵の表情を浮かべ「盛岡八幡宮ですね」と運転手さん。
うーーーんと、ごめん!「八幡宮じゃなくて、盛岡天満宮の方なんですが・・・」と言うと、
「えっ?天満宮へは僕も行ったことがないし、お客さんを乗せて行ったこともないです・・・。ちょっと地図を見せていただけますか」の、かれこれ第三弾。

この辺まできてやっと私は「私が思う盛岡の観光スポット」は、「みんなが思う盛岡の観光スポット」ではないのかもしれない、と思い至った次第です。






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Last updated  2010.07.14 22:14:51



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