あのジープの群れが道なき道を向かった先は・・・
美唄市にある三美鉱業株式会社(日本コークス工業/旧三井鉱山系)さまのご厚意で、
現在も絶好調で稼働中の石炭露天掘り現場を見学させていただきました♪
今回は見られませんでしたが、戦前(昭和6年)建築の事務所は
国の近代化産業遺産に認定されているそうです。 みっ、見たい(ヨダレ)。
崖の上を見上げると重機が作業中~
「見よ!あれが西向沢露天抗四番層、縦85°のド迫力だっ!!」
「うぉ~~~」
黒光りする石炭層とふつうの山肌の境目が、ど素人目にも容易に見て取れます。
お名前を失念してしまいましたが「石炭博士」のような、
石炭のことなら何でも知ってるベテラン職員の方がやさしく説明して下さいました。
北海道の炭坑(ヤマ)に挑む装備はこう↑でなくっちゃね♪
熊鈴が見えるでしょ、素晴らしい~
注意を怠って山に入った人間に「熊が出た~」って騒がれても、
熊にしてみりゃ「ちょっとスーパーまで食べ物を買いに来たのよ、うふ」って感じなんですから。
もともと熊が先に住んでたところなんだもん、熊はこれっぽっちも悪くないと思う。
さぁ、日本の産業を支えるエネルギーを掘り出す時間だ!(のだめの千秋か!?)
石炭の露天掘りはみんなに任せて(オイオイゞ)、
遥か上のほうを行くトラックを見つけ「うひゃ~」となんとなく撮ってました。
さっき写真を選びながら「そういや"馬なんとか"ってトラックが走ってて気になったよなー」
と思い出し、画像を拡大したら「ビンゴ!」 撮っててヨカッタ(笑)
"馬なんとか"じゃなくって、右から左へ読むので「村馬」さんだったんですね (^ー^;)
そして「産廃運搬車」の表示・・・
「産業遺産も好きなんです」を言い間違え「産業廃棄物も好き」と口走ったのも、
あながち間違いではなかったのかも・・・なんちゃって・・・
この「馬」から連想して、ふと「石炭を運ぶために鉄道を敷設した」という説明を受けたけど、
幕末~明治に始まった炭鉱開発にはひょっとして馬も・・・と思い検索したら、
「うみねこ博物館」さんのブログに「炭鉱馬物語」というのを見つけました。
やはりかなり過酷で悲惨だったようです・・・(涙)
最後の写真はカナダのナナイモの炭鉱で極寒の作業に従事している様子ですが、
私なんとなくナナイモに2泊したことがあるんです。
別にナナイモに泊まる必要はなく、息子にも「なぜここに?」と訝しがられましたが、
ふら~っと予約してました。
馬に呼ばれたのかな、
あの時、博物館を訪れたりして昔の君に気づいてあげられなくてゴメンね。
「くしろ炭鉱マン物語」にも昔の炭鉱での馬の様子を紹介した記事がありました。
~北海道の過酷な開拓といい、人間が馬に受けた恩恵ははかりしれません~
「野郎ども、ここはもう掘り尽くした!引き上げるぜぃ!」
「わかりやした~親方ぁ~」
掘り尽くしたっていうのは私の勝手な脚色です (^ー^;)
空知地方だけでも露天坑の埋蔵量はまだまだあります。
詳しくは朝日新聞のコチラの記事、「石炭露天掘り 息長く 空知」をどうぞ。
足元を覆い尽くしていた鈍く光る石炭。
尊い地球の恵み、うっとりするほど美しいと思いました。
さて、ジープもずり落ちた次の現場へ・・・