宮城県の名勝地「松島」にも容赦なく押し寄せた東日本大震災の津波は、
湾内に点在する美しい島々が緩衝材となり勢いが弱まったおかげで、
近隣市町村に比べると被害の規模が少なかったそうです。
地元の方々は「松島が守ってくれた」と感謝し、かつての松島の美しい景観を取り戻すべく
ボランティアと力を合わせ瓦礫の撤去や泥出しに力を合わせ取り組んだとか。
身を挺して津波に立ちはだかったため崩壊してしまい形が変わった島や岩もありましたが、
それは「勇姿」と呼び讃えてあげたくなる姿でした。
西日に映える負けなかった松たち、その姿がまた人を励ましてくれます。
壊滅した牡蠣の養殖棚も元に戻りつつありました。
のん気な親子が松島に着いてぶらぶら散策していると「遊覧船、最終便でーす」の声。
それに駆け込みで乗船したためお日様が西に傾いた写真が多いです。
息子が「小学校のとき吹奏楽の全国大会で仙台に来て、みんなで松島にも来たんだよ。
そのとき遊覧船を降りて島で食べた笹かまがすごく美味しくて、それだけ覚えてる」とポツリ。
「そりゃアンタ、遊覧船に乗って食べに行かねばならんべさ」と、乗船した動機は食欲(笑
しかしね、思い出や記憶なんてもろく崩れる土くれみたいなもんでね、
それを掌でまた寄せ集めて形づくったりするもんだから変幻してることも多く・・・
「おや?松島の遊覧船って途中の島で下船したっけ?」と思われた方、
そう、そうなんです、笹かまのお店どころか島に降りたりしやしません(笑
きっと遊覧船が町に戻ってきてから食べた笹かまの記憶がどこかですり替わったんでしょうね。
彼の思い出の笹かまはどうなったかというと、
この最終の遊覧船が桟橋に戻るともう店じまいがはじまっていた商店街に駆け込んで
なんとか買うことができました。
これは石巻で買ったものですが、被災地で生産・販売が再開されたものも増えてきました。
年末年始の自宅用やご挨拶・贈答用にちょっと探して見つけると嬉しくなります。
今年、うちは親戚にこんなの送りました。
唐突に話は変わりますが「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」、12/21が最終回なのね。
未だかつてない宅間伸さん(左)や山田孝之さん(右)を見られなくなるのは寂しいなぁ~
「見たまえオバサン、右を見ても、
左を見ても、あゝ松島は美しい」
「笹かまの幻影にひきづられて乗船してくれたお礼にジャストミートな夕景をお見せしよう。
さぁ、あちらをご覧あれ!」
おっ、サンキュー♪