ブログを作る※無料・簡単アフィリ    ブログトップ | 楽天市場
085313 ランダム
バリアフリー社会の忘れ物~全盲フ… (そのほか)楽天ブログ 【ケータイで見る】 【ログイン】
バリアフリー社会の忘れ物~全盲フリーライター・川田隆一のブログ~※講演等、仕事のご依頼もこちらへ

PR

Keyword Search

Rakuten Profile

設定されていません

Mobile

>>ケータイに
このブログの
URLを送信!
**バリアフリー・共生社会をはじめ、福祉全般に関する講演を全国で行っています。
川田隆一への仕事のご依頼、お問い合わせなどはこちらからお願いします

**最近のメディア掲載・出演状況
2008年2月27日-「ギョーザ事件で視覚障害者困惑 情報得られず」(神戸新聞)
2008年2月22日-「全盲のフリーライター・川田隆一さん講演」(四国新聞)

**最近の講演実績
2008年7月7日-「社会貢献とボランティア活動」(産業能率大学・コラボレーション授業)
2008年10月29日-「目の見えない世界からみた地域社会とその課題」(健康科学大学・リハビリテーション特別講義)(予定)
その他、全国の小中学校の人権教育特別授業など、多数

 神様、あなたは僕に目をくれませんでしたね。
 人が人として麗しく生きるために欠かせない大切な目を、なぜ僕にはくれなかったのですか? 
 忘れたのですか? 
 それとも、わざとくれなかったのですか? 
 なぜ、どうして、隣の家の子供ではなく、僕を選んでしまったのですか?
 神様、僕はあなたを一生恨みます。恨んで、恨んで、恨みぬきます。
 けれど、それはいまさら取り返しのつかないことです。
 神様、もしもあなたが僕の願いを一つだけかなえてくれるなら、あなたのことを許してあげてもいいです。
 目をくれなかった分、僕が僕の人生を好きに生きられるように応援してください。
 真っ青な空も、雨上がりの美しい虹も、僕には何も見せてくれないのだから、世の中のちっぽけな価値観も見せないでください。

どうです、あなたが僕にした仕打ちに比べればお安い御用でしょ?それさえ聞いてくれるなら、僕はしぶしぶあなたを許してあげます。(拙著『怒りの川田さん~全盲だから見えた日本のリアル~』より)

 ☆涙よりも、同情よりも、もっと大切なものがあります。
一人の障害者として、精一杯の思いを、この本に託しました。
どうか、あなたの心で受け止めてください!☆


 【略歴】川田隆一(かわだ・りゅういち) 
1960年、香川県生まれ。
先天性視覚障害のため全盲。香川県立盲学校、筑波大学附属盲学校を経て、
明治学院大学社会学部卒。民間の電話情報サービス会社で、
大手電気メーカーをスポンサーとした文書代読サービスを開設したのを
皮切りに、視覚障害者向け情報提供事業に従事。
2005年1月までJBS日本福祉放送のディレクターとして、視覚障害者を
取り巻く諸問題に関する討論番組や、音声パソコン習得のための
ラジオ講座の制作を手がける。この間、1996年3月から1年間、
「ダスキン・障害者リーダー育成海外研修派遣事業」の研修生として渡米、
ミネソタ州・ミネアポリスで生活しながらアメリカの視覚障害者向け専門放送の
実情を学ぶ。
現在は、自らの体験を基に、進まない視覚障害者雇用、情報保障の重要性、
見せ掛けだけのバリアフリーなどをテーマとして、執筆や講演で広く社会に
問いかけている。
2008年秋、共同通信社加盟の全国の新聞に「バリアフリーの裏側で」という
テーマで5回の連載を執筆。

糖尿太郎's Shopping List

怒りの川田さん
初めまして。本書の著者の川田隆一です。皆様の選書のご参考にして頂…[>>]
見えないってどんなこと
目が見えないってどんなことなのかを、多くの皆さんに知って頂くため…[>>]
>> お買い物履歴一覧を見る

全盲フリーライター・川田隆一の「つれづれなるままに」 [全168件]

2010.02.07楽天プロフィール Add to Google XML

通天閣ならぬ「チュー天閣」!キスしたカップルは入場料半額だって。

 皆さん、ご無沙汰しております。幸せ大盛り中の糖尿太郎でございます。

 久しぶりの日記なのに、こんな話題でごめんなさい。でも、これ、
面白すぎです。

バレンタインデーを前に、大阪のシンボル・通天閣で、
「チュー天閣キス割」と題したキャンペーンが始まったというのです。

冗談かと思いましたが、本当です。

 しかもこの催しはことしで2回目!
14日までの午後5時から9時に実施されているそうで、2階のチケット売り場前に
設けられた特設のブースで、訪れた男女が熱い口づけを交わしているというでは
ありませんか!!

入場料は、大人2人で計1200円が600円。大学生のカップルなら
計1000円が500円になるそうです。また、展望台フロアでは、大阪の
夜景を眺められる2人掛けのシートも用意されているといいます。

うーん。これはもう、大阪に行くしかありませんね。少なくとも、
JRの辛気臭い障害者割引運賃よりは、ずっとシャレが効いています。

 ということで、次の日曜はバレンタインです。いつになっても、
ドキドキしますね。ま、大好きな人からチョコレートを一つだけもらえれば、
私としてはそれで十分なのですけれど。

 はてさて、どうなりますことやら・・?

キスしたカップルは入場料半額 バレンタイン前に通天閣(共同通信)



Last updated 2010.02.07 18:17:40



2009.11.15

人生、それは優しさを分かち合う旅

 それは、神様がくれたとしか思えないような偶然の出会いでした。
9月のとある土曜のこと。全盲の私は、一人で慣れない駅のホームを
歩いていて、迷ってしまいました。だれかに尋ねようと人を探していると、
声はかわいいけれど、とても忙しそうに携帯で電話しているらしい
若い女性がいました。「この人に尋ねても、きっと無視されるだろうな」、
過去の経験からそう考えて、私はその女性をパスしました。

ところが、その人は「ちょっと待って」と電話を中断しました。
そして、「どちらに行かれますか」と尋ね、私を階段まで誘導して
くれたのです。後で聞いたところ、そのまま進むとエスカレーターに
突っ込んでしまうのではと、びっくりしたのだといいます。

無事にホームに降りて電車を待っていると、先ほどの女性が、
「さっきはごめんなさい。電話してたから、ちゃんと連れてきて
あげられなくて」と、再び声をかけてくれました。

途中まで一緒だということで、電車が来るまで話をしました。

「目が見えなくて怖いことは何ですか?」
「駅のホームは怖いですね。一度、落ちたことがあるんですよ」

そうこうしているうちに電車が来て、その女性が腕を貸してくれました。
その時、彼女が半端ではない荷物を持っていることに気付きました。聞けば、
それは撮影機材だといいます。彼女は取材の帰りだったそうです。

「私はフリーライターです。本も出しています。よかったら送りますよ」
私も自分の仕事のことを話し、お互いに親近感が沸きました。
そして翌日、著書『怒りの川田さん ~全盲だから見えた日本のリアル~』と、
共同通信加盟の新聞各紙に昨年寄稿した「バリアフリーの裏側で」という
連載記事を送りました。程なく、「すてきな本をありがとうございました」と、
彼女からお礼のメールが届きました。

彼女は、若いけれどものすごい努力をしていて、そしてとても優しい人でした。
もしも私が健常者だったら、あんなに優しい心を持っていられたかなと、
自問自答しました。

目が見えない私には、辛い言葉を浴びせられたり、理不尽な差別を受けた経験が
少なくありません。けれど、彼女は両手にいっぱいの荷物を持っていたのに、
見ず知らずの私を助けてくれました。目になってくれました。世の中には、
いい人がいっぱいいるのですよね。でも、殺伐とした社会の中で、
皆の優しさが見えにくくなっているのかもしれません。

見知らぬ人から優しさをもらうことの多い私ですが、私にも人に対して
出来ることが沢山あるはずです。もしも誰かが持ち切れないような荷物を
持っていたら、今度は私が少し持ってあげようと、出来るかどうか
わからないけれど、ふとそんなことを考えました。



Last updated 2009.12.03 20:32:17

2009.11.05

神奈川県社会福祉協議会より「お詫び文」を頂きました。

 皆さん、こんにちは。

「もっと自然に、もっと気軽に!
~くらしの中の身近な『移動』を考える~」

をテーマに、社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会が主催して
10月23日に開かれた「障害福祉ボランティアリーダー研修」で、パネラーとして
招かれた全盲の私が最寄り駅から会場までの誘導をお願いしたところ、
「忙しくて手がない」と断られた問題について、11月4日付けで、
神奈川県社協の林会長名の「お詫び文」を頂きました。

これは、10月26日付けで私から林会長あてにお送りした手紙へのご回答で、
郵送による書面のほか、電子メールに添付してワード形式の文書も
頂戴しました。

 なお、前回の日記でも報告しましたとおり、10月28日に、神奈川県社協の
役職員の皆様にお目にかかりました。面会は10月28日午後2時40分から
およそ20分間、今回の研修会を共催したNPO法人の平塚市内の事務所で
行われました。

出席したのは、私を含めて計7名でした。神奈川県社協側から、常務理事、
研修会を担当した県民活動推進部の部長と福祉ボランティア・
シニア活動支援担当課の課長、そして直接の担当者の4名が
おこしくださいました。また、共催したNPO法人の事務局長と、
今回の研修会のコーディネーターで私をパネラーに推薦して頂いた
大学教授も同席してくださいました。

面会では、神奈川県社協の常務理事より、
・川田のブログの内容はすべて事実であり、組織として全面的に謝罪すること、
・林会長にも電話で経緯を伝え、謝罪するよう指示があったこと、
・当たり前のことを当たり前に感じて行動するよう職員の意識改革を図ること、
などをお話し頂きました。

また、先に林会長あてにお送りした手紙への回答を書面で送付することも
約束してくださり、それを公開することについてもご了解を頂きました。
神奈川県社協の10月28日以降の極めて誠実なご対応に、心から
感謝しております。

 今回の出来事については、前回の日記に記しましたように、私に対する
疑問やご批判を頂きました。その一方で、「同じ視覚障害者として、
川田さんの行動に感謝します。だれにでも出来ることではありません」といった
メッセージのほか、視覚障害児を持つご両親からは「わが子が大きくなった
時に、少しでも暮らしやすい世の中になっていることを願っています。
そのために、先輩の障害者として、今あなたに出来ることを
しておいてください」といったご意見など、沢山の激励や応援も頂きました。

今回の問題提起によって、神奈川県社会福祉協議会が、共に生きる
福祉社会の推進役としての意識を確立してくださること、そして、全国の
行政機関や福祉関連団体などが、催し物などでの視覚障害者の移動手段の
確保について、緊張感を持って考えてくださる端緒となることと
確信しています。

私はこれからも、自分がおかしいと思うことについては、批判を恐れず、
遠慮せず、積極的に問題提起を続けます。非力ながら、福祉のまちづくりに
ついて考え、行動します。とかく情報発信をすると、悪意の矢面に
立たされることもあります。けれど、そんなことを恐れていては、
世の中は変えられません。次の世代の障害者にとって、いえ障害者だけではなく
すべての人々にとって、少しでも暮らしやすい日本になるように、これからも
私に出来ることを一生懸命に続けます。どうぞ、引き続きご指導・ご鞭撻を
賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 最後に、ご批判も含めて沢山のコメントやメッセージをくださった皆様、
関心を寄せてくださった皆様、また、私の日記に目を留めて報道して
くださったメディア各社の皆様、そして、起きたことは起きたこととして
誠実に対応してくださった神奈川県社会福祉協議会の皆様に、改めて心からの
感謝を申し上げます。

皆様、本当にありがとうございました。

 ※神奈川県社会福祉協議会のご了解を頂き、「お詫び文」全文を
掲載しました。日記に画像をアップするのは初めてで、うまく出来ているか
不安です。スクリーンリーダーで読んでくださっている視覚障害の方々には
画像の音声化が出来ませんので、以下にテキストでも掲載します。

                            平成21年11月4日

川田 隆一 様

                  社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会
                          会長  林  英樹

      本会の不適切な対応についてのお詫び

 川田様におかれましては、本会が10月23日に開催いたしました
『障害福祉ボランティアリーダー研修会』に際して、ご多忙の折、
講師としてご協力をいただきましたことを厚く御礼申し上げます。

 講師をお願い申し上げました経過の中で、研修会の当日は横浜駅で
お会いし会場までご案内することを、事前にお約束したもかかわらず、直前に
なって『お一人で来て頂く事は可能でしょうか』とお伝えするなど、
本会として著しく不適切な対応をいたしましたことを、心より反省し
深くお詫び申し上げます。

 本会といたしましては、この度の件を真摯に受け止め、11月2日に
緊急部課長会議を開催致しました。この会議において、なぜこのようなことが
起きたのかを改めて検証し、ともに生きる福祉社会づくりを推進する
本会職員としての意識の徹底、風通しの良い職場づくりと職員間の
協力体制の確保、管理監督者の業務の進捗状況の把握などについて、
より一層の取組を図る必要があるとの結論が出され、その趣旨の徹底を
図るべく、同日、職員全員を対象に研修を実施いたしました。
今後も定期的に研修を実施し職員の意識改革を図るとともに、管理監督者の
職員指導育成を徹底し、二度とこのようなことを起こさないための取組を
進めてまいる所存でございます。

 今後は、役職員一丸となって、この度の件により失いました川田様はじめ
多くの県民の皆様からの信頼の回復に向け、努力してまいりますとともに、
安心して生活のできる地域づくりに向け、取組を充実してまいりますので、
引き続き本会事業へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。




Last updated 2009.11.06 23:23:13

2009.11.01

神奈川県社会福祉協議会の件で応援やコメントを頂き、ありがとうございます。(その1)

 皆さん、こんばんは。フリーライターの川田隆一です。

「もっと自然に、もっと気軽に!
~くらしの中の身近な『移動』を考える~」

をテーマに、社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会が主催して
10月23日に開かれた「障害福祉ボランティアリーダー研修」で、パネラーとして
招かれた全盲の私が最寄り駅から会場までの誘導をお願いしたところ、
「忙しくて手がない」と断られた問題について、新聞に取り上げられた
こともあり、インターネットの掲示板などに沢山のコメントを頂きました。

 まず、コメントを頂戴した皆さんに、心からお礼を申し上げます。
私は、SNSのミクシィのニュースへの日記を中心に、一部、インターネットの
掲示板を読ませて頂きました。

ご意見を拝読しながら、「なるほど、そういう視点もあるのだな」と
気付かされることが多々ありました。

私への賛否はともかく、今回の出来事をきっかけとして、多くの
方々が視覚障害者の歩行環境に興味を持ってくださったこと、考えて
くださったことを、とてもありがたいと思います。

そして、皆さんのご意見を読んで、新聞記事では全体像が伝わりにくかった
部分が多いことを痛感しました。詳細については、このブログで、
3回にわたって日記を書いています。長文で申し訳ありませんが、
一度お目通し頂けましたら幸いです。

以下、皆さんからのご指摘が多かった事柄について、

1.駅から会場までの送迎は必要か?

2.「障害者は、やってもらって当たり前と思っているのか」、
 「感謝の気持ちが足りない」とのご指摘について

3.「社会福祉協議会からのメールは打診ではないか。
 聞くだけでもいけないのか?」という疑問について

の順にコメントさせて頂きます。
以前の日記と重複する点がありますことをお許しください。

 1.駅から会場までの送迎は必要か?

ご意見の中には、「迎えに来いなんて、何様のつもりだ!」といったものが
ありました。

一般に、視覚障害は情報障害と移動障害であるといわれています。
きちんと歩行訓練を受けたり、何度か訪れて慣れた場所にならもちろん
一人で行けます。しかし、初めて行くところで、道順がわからない場合には、
やはり何らかのサポートが必要だと思います。健常者を出迎えるのは
優遇やもてなしの要素が強いものでしょう。それに対して、視覚障害者を
送迎する目的は、安全確保のためのサポートです。ゴージャスなリムジンで
迎えに来てもらいたいと言うのなら、それは「何様のつもりか」でしょう。
けれど、今回は、あくまでも移動の安全確保が目的でした。それは、万一の
事故に対する主催者と私のリスク管理という観点からも、必要な視点だったと
考えています。

それでも、無理やり行こうと思えば行けるか、一人で行くことは可能か、と
問われれば、可能です。

しかし、それは今回の研修テーマであった「自然で気軽な移動」とは
程遠く、決して安全とはいえません。

研修会場は、横浜駅から歩いて15分のところにあると伺いました。一般に、
視覚障害者が初めて向かう場所で、交通量の多い大きな交差点の横断を含め、
徒歩15分の距離を一人で歩くことには、大きな不安があります。

全盲の私にとっては、最寄りの横浜駅まで向かうよりも、横浜駅から
目的地の神奈川県社会福祉会館までの路上歩行の方が、何倍も難しくて
怖いのです。駅であれば、どの駅でもある程度構造が決まっており、
プラットホームから落ちないようにさえ気を付けていれば、通路に自動車が
来ることはありません。けれど、初めての道を15分歩くのは、かなりの危険と
緊張を伴うものです。

目が見える人が15分なら、私の場合にはもっと多くの時間がかかると思います。
道を尋ねた相手が親切で地理に詳しい人だったら、順調に着けるかも
しれません。でも、途中で迷ったら、1時間かかってもたどり着けないかも
しれません。

「それならタクシーで行けばいいじゃないか」
というご意見も沢山ありました。しかし、慣れない駅でタクシー乗り場を
見つけるのは、そんなに簡単なことではありません。うまく駅員さんや
親切な通行人に助けてもらえればすぐにタクシーに乗車出来ますが、
必ずしもそうとは限りません。駅員さんも常にタクシー乗り場まで
誘導してくださるわけではなく、大体の方向だけを教えてくれることも
あります。実際の経験として、初めて降りた駅でタクシーに乗車出来るまでに
多くの時間を要したり、複数あるタクシー乗り場の選択を誤り、
目的地に向かうために大回りしなければならなかったこともあります。

また、どんなに運転手さんにお願いしても、目的の建物から少しずれた場所で
降ろされることもあり、それだけでも迷ってしまいます。近くにあるという
公園にでも入り込もうものなら、尋ねる人すらいないかもしれません。

初めての場所に行く時には、途中で道に迷うことも考慮して、かなり
早めに家を出るようにしています。けれども、一体何分ゆとりを持たせておけば
大丈夫なのか、自分自身でも時間を読むことが出来ないのです。

パネラーを仕事で引き受ける以上、こうした不確定要因のために遅刻することは
絶対に許されません。遅刻してもいいから、とにかく会場に着けばよい、
ということなら、どうにでもなるでしょう。しかし、目的は会場に一人で
行くことではありません。パネラーとして発言することです。緊張の
一人歩きに気力を費やし、会場にたどり着くころにはへとへとになって
いるかもしれません。それでは、目的地に無事に到着することが
主目的となり、パネラーとして発言することは二の次になってしまいます。

加えて、不安を押して一人で会場に向かい、万一事故にでもあえば、
「何故初めての視覚障害者を一人で行かせたのか」と、主催者は強い批判を
受けることでしょう。

そうした点を総合的に考慮して、私は社会福祉協議会から当日の送迎を
断られた直後に、パネラーとしての参加を辞退しました。

そして、これは私も新聞報道で知ったことですが、神奈川県社協の職員は
60人いらっしゃるそうです。60人いても、人手不足で送迎を断らなければ
ならないような厳しい状況だったのでしょうか。それほどまでにスタッフに
ゆとりのない状態で障害者が集まる催し物を実施して、不慮の事故や災害が
起きたら、参加者の安全は確保出来るのでしょうか。催し物の主催者と
しては、当然そのようなリスク管理もしなければならないと思うのですが。

 いずれにしても、

「もっと自然に、もっと気軽に!
~くらしの中の身近な『移動』を考える~」

という今回の研修テーマからして、神奈川県社協の対応は適切とは
いえません。私が普段以上に障害者の送迎についての社協の姿勢に
こだわったのは、テーマからしても当然と考えています。だってこんな
テーマで会を開いておいて、全盲のパネラーの送迎を断るなんて、やっぱり
ブラックユーモアでしょう。

 2.「障害者は、やってもらって当たり前と思っているのか」、
  「感謝の気持ちが足りない」とのご指摘について

 「障害者だから、やってもらって当たり前と思っているのか」、
「感謝の気持ちが足りない」というご指摘も沢山ありました。
これは、毎日新聞に掲載された「思いやり、優しさが欠けている」という
私のコメントに反発が多かったためだと思います。「福祉の啓発を目的に
活動するはずの社会福祉協議会なのに、その社協自身が大切な心を失って
いるのではないか」、という思いで申し上げました。しかし、
言葉足らずだったことを、率直にお詫び致します。

私は常に世の中の皆さんに感謝しています。私が一人歩き出来るのは、
駅で声をかけてくださったり、道で手を貸してくださる皆さん
あってこそです。一人歩きというけれど、本当は皆さんの優しさや
思いやりによって歩かせて頂いています。だからこそ、私はこれまでに
一度も福祉のガイドヘルパーのお世話になることなく、一人歩きを続けて
来られたのです。

ただ、私たちが健常者に思いやりや優しさを強要してはいけないのと
同じように、健常者の皆さんから障害者に対して感謝を求められることにも、
若干の違和感があります。

「すみません」、「お願いします」、「ありがとうございます」

障害のある私たちは、健常の皆さんの何倍も、これらの言葉を使っています。
そうしなければ生きていけません。
健常者の皆さんは、そんなことは言わなくても、とりあえず町を
移動出来るのではありませんか?

「お願いします」、「ありがとうございます」を連発しなければ、障害者が
当たり前に町を歩くことすら出来ない。当たり前に生きることすら
出来ない。

健常者の皆さんが望んでいるのは、そんな社会のありようなのでしょうか。

今回も、「自宅まで迎えに来てほしい」、と望んだのではありません。
最寄りの横浜駅までは一人で行くから、その先の700メートルの移動を
手伝ってもらいたい、とお願いしました。

障害のある私も頑張る。頑張るから、障害のない人にも、ちょっとだけ助けて
もらいたいのです。

それでもやっぱり、障害者の甘えでしょうか?過剰な要求でしょうか?

ただし、皆さんのコメントにあった「甘えた障害者」については、
私もいやになるほど目の当たりにしています。歩行訓練も受けずに、
常に福祉のガイドヘルパーに頼り切っている視覚障害の人など、
決して少なくはありません。

ところで、私が主宰するメーリングリストのメンバーに、
ガイドヘルパーなしで、お子さんを連れてディズニーランドに遊びに
行っておられる全盲のご夫婦がいらっしゃいます。
ディズニーランドの係員が誘導をしてくださり、全盲のご夫婦でも、
問題なくお子さんと遊園地を楽しむことが出来るといいます。

「もっと自然に、もっと気軽に!
~くらしの中の身近な『移動』を考える~」

のテーマに対する一つの答えが、このディズニーランドにあるのでは
ないかと思います。しかし、調べもしないで、「ディズニーランドは
バリアフリーでないから」と、相変わらず福祉のガイドヘルパーと
ディズニーランドに出かける視覚障害者もいます。それはやっぱり、
甘えだと思います。明らかに税金の無駄遣いだと思います。

・ディズニーランドの誘導は、ディズニーランドの責任でやってもらう。

・病院の誘導は、病院の責任でやってもらう。

・社会福祉協議会の催し物の誘導は、社会福祉協議会の責任でやってもらう。

 いまのうちからそのような社会的コンセンサスを作る努力をしておかないと、
国の財政がもっともっと逼迫して、にっちもさっちもいかなくなった時に、
ガイドヘルパーの予算が削減されて、視覚障害者の移動が大幅に
制限されてしまうかもしれません。

もしそうなっても、視覚障害者に基本的な歩行スキルが備わっていて、
世の中の皆さんが少しずつ分散してガイドヘルプを担ってくだされば、私たちは
十分に質の高い移動手段を確保出来ることになるのだと思います。

そのためには、目的地の最寄り駅くらいまでは自力で歩行出来るように、
視覚障害者自身が努力してスキルを身につけるべきだと考えます。
けれども、怠けてそれをやっていない人が多いことも、残念ながら事実です。



Last updated 2009.11.06 00:32:13

神奈川県社会福祉協議会の件で応援やコメントを頂き、ありがとうございます。(その2)

 3.「社会福祉協議会からのメールは打診ではないか。
  聞くだけでもいけないのか?」という疑問について

> お一人で来て頂く事は可能でしょうか。

との社協からのメールの一文を捕らえて、「打診しているだけではないか。
障害者には聞くだけでもいけないのか?」という疑問も多くありました。

前提が何もなくてこのメールが送信されたのなら、そのとおりでしょう。

 社協からのメールは、文章の形式としては、確かに打診です。
けれども、一般的に何かを断る時には、この程度の丁寧な文言を使用します。
断りたいからこそ丁寧に書くのは、珍しいことではありません。

私は、このメールが送信された前日に社協の事務所に打ち合わせに
お伺いしました。その際、時間をかけて、

・当日は一人でお伺いすること

・会場の神奈川県社会福祉会館にはお邪魔したことがなく、道中が不安なので
 JR横浜駅から会場までの誘導をして頂きたいこと

をお願いしました。担当者は、追って待ち合わせ場所等を連絡する旨、
約束してくださいました。どうして追って連絡かというと、会場に一番近い駅の
出口を地図で調べたいから、ということでした。私としては、
打ち合わせの日に利用したのと同じ出口で待ち合わせて頂きたいと
考えましたが、その点は私が少し早めに駅に着いて出口を探せば
よいことですので、先方の都合に合わせることにしました。

社協からのお断りのメールは、前日にそのようなやり取りがあった上での
ものです。打ち合わせから1日待っても連絡がありませんでしたので、私から
確認のメールをお送りした直後に届きました。文章の形式は打診でも、実質は
お断りだと判断しました。前日の打ち合わせで、移動に不安があると
あれほど伝えたにもかかわらず、「お一人で来て頂く事は可能でしょうか。」と
返信されたことに、少なからず当惑しました。

しかも、それまでは、私がメールを送っても返事は電話だった担当者が、
この時はメールを送って来たのです。電話では言いにくいこと、つまり
お断りであることを、担当者もはっきり認識していたのだと思います。

 以上、不十分ではありますが、皆さんのご意見に答えさせて
頂きました。

 最後に、コメントの中に、「メクラは死ねばいい」、「こんなメクラは
殺処分しろ」といったものもありました。殺処分って、豚の屠殺場か
何かに連れて行かれるのでしょうか。鬱憤晴らしなのでしょうけれど、正直、
これは悲しかったです。まぁ、障害者は鬱憤晴らし程度の役にしか立って
いないと言われてしまうのかもしれませんが。障害者に対する皆さんの
見方には大変厳しいものがあることを、改めて痛感しました。

 いずれにしても、沢山のコメントを頂戴し、本当にありがとうございました。
これからも、障害者のこと、福祉の問題を一緒に考えて頂けましたら
幸いに思います。

なお、報告が遅くなりましたが、この件については、10月28日に
神奈川県社協の常務理事にお目にかかり、全面的に謝罪して頂いております。
詳しいことは追ってお知らせします。これも、皆さんの応援のおかげです。

 皆さん、本当にありがとうございました。



Last updated 2009.11.02 02:58:13

2009.10.27

社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会 会長 林 英樹様

                           平成21年10月26日
社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会 
会長 林 英樹 様

                              川田 隆一


 謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は地域福祉の
増進に格別のご尽力を賜り、ありがたく御礼申し上げます。

 早速でございますが、私は全盲のフリーライターで、川田隆一と申します。
今般、林様にぜひともお聞き届けいただきたいことがございまして、失礼を
省みず手紙を差し上げた次第です。
なお、この文章は音声ワープロにて作成いたしております。誤字等の失礼が
ございましたら、何卒お許しください。

実は先日私は、貴会の主催により神奈川県社会福祉会館で開催された
「障害福祉ボランティアリーダー研修」(平成21年10月23日)に、
パネラーとしてお招きいただきました。会のテーマは、「もっと自然に、
もっと気軽に!~くらしの中の身近な『移動』を考える~」というもので
ございました。
 この研修会に出席させていただくに際し、私自身が全盲で地理に不案内な
ため、最寄り駅から会場までの誘導をお願い致しましたところ、
貴会ご担当者より、以下のようなお断りのメールをいただきました。
 ※メール全文を原文のまま引用します。

(引用ここから)
Subject: 障害福祉ボランティアリーダー研修について
Date: Wed, 21 Oct 2009 20:09:24 +0900

川田隆一様

遅くに失礼いたします。
昨日はありがとうございました。

23日の件なのですが、実はうちの課のシフトの関係で、当日の
ボランティアセンターにいる職員が1人しかおらず、横浜駅までお迎えに
いくのが難しい状態になってしまいました。
会館までお越しいただくのに大変恐縮なのですが、お一人で来て頂く事は
可能でしょうか。

こちらの都合で大変申し訳ありません。
ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。

*************************
 社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会
  県民活動推進部 福祉ボランティア・シニア活動支援担当 
※以下、担当者署名(略)。
*************************
(引用ここまで)


 以下に、経緯をご説明申し上げます。

 ご担当の**様のご希望で、10月20日に、かながわ県民センター内の
貴会の事務所にて、打ち合わせをさせていただきました。その際、私から、
○当日は一人でお伺いすること、
○会場にはお邪魔したことがなく、道中が不安なので、最寄りのJR横浜駅から
誘導していただきたいこと
をお願いいたしました。**様は、追って待ち合わせ場所と時間を
連絡する旨、約束してくださいました。
 そして1日待ちましたが、ご連絡がありませんでしたので、21日夕刻に、
私から確認のメールを差し上げました。それに対して**様から
頂戴しましたのが、上記のメールでございます。
 私といたしましては、障害者の気軽で自然な移動をテーマとした研修会で、
貴会が出席を依頼した全盲のパネラーの移動の保障よりも組織の都合を
優先するのは、本末転倒と考えました。また、横浜駅から徒歩15分とお聞きした
会場までの単独での移動にも危険を感じました。事前に横浜在住の視覚障害者に
確認いたしましたところ、会場は慣れた視覚障害者にも行きづらく、危険箇所が
あるとのことでございました。 
 そのため、22日早朝に貴会へご連絡して、研修会出席をお断り申し上げました
ところ、その後、**様から何度となくお電話を頂戴し、当日の誘導が
かなうことになりましたので、予定通り出席させていただきました。
 その間、**様には、一度上司の方とお話しさせて頂きたい旨、
再三お願い申し上げました。しかしながら、上司の方からは電話1本
頂戴できませんでした。また、研修会当日に、課長の**様からごく短い
謝罪の言葉を頂戴しましたが、その言葉からはお気持ちを感じ取ることは
到底出来ませんでした。**様は、私にお名刺すらくださいませんでした。
このことだけでも、貴会の謝罪がいかに形式的で、誠実さを欠くものかを、
如実に表しているかと存じます。
 最終的には誘導してくださったのだからそれでよい、ということでは
断じてありません。社会福祉の専門機関である貴会職員から上記のような
メールが発信されたこと、また、上司の方が新人の担当者に責任を押し付けて
誠実な謝罪をなさらなかったことこそ、大問題だと痛感いたしております。
 障害者の自然で気軽な移動について考える研修会にパネラーとして出席する
ために、私は沢山の時間を費やし、神経をすり減らしてお願いしなければ、
安心して移動する自由すら得られませんでした。今回のご対応は、
私たち視覚障害者の歩行環境の実情や移動の保障について、貴会の認識が
皆無であることを図らずも露呈したもので、あまりに無神経なものと
言わざるを得ません。
 貴会に問いたいのは、社会福祉従事者としての職員の資質や意識では
ありません。それ以前の人間性の問題です。会合に招いた全盲のパネラーから、
「初めてで不安なので、最寄り駅から誘導してもらいたい」と依頼を受けたら、
人間としてどんな行動を取るべきなのでしょうか。貴会職員には、
社会福祉従事者である以前に、人としての思いやりややさしさが欠けて
いるのではありませんか。
 林様、社会に対して障害者への理解を啓発してくださるはずの貴会職員の
皆様の意識を、一刻も早く変革してください。
どうか、どうか、お願いいたします。

 具体的には、次の2点につきましてお願い申し上げます。
 1.本状において指摘させていただいた事柄につきまして、貴会の
最高責任者として事実関係を把握してください。また、把握した事実関係を、
書面にてお知らせください。
 2.指摘させていただいた出来事について、貴会としての正式なご見解、
ならびに 再発防止への具体的な取り組みについて、林様のお考えを書面にて
お聞かせください。

 なお、この手紙につきましては、一部の個人情報を除いて、全文を
インターネットを通じて公開させていただいております。誠に勝手ながら、
ご回答は平成21年11月6日(金曜日)までに頂戴できますよう
お願い申し上げます。また、全盲のため活字の書面を拝読できませんので、
点字または電子メールにてご返信頂けましたら幸甚でございます。

 末筆ながら、貴会のますますのご発展をお祈り申し上げます。
                                謹 白



Last updated 2009.10.27 06:11:07

2009.10.25

人間失格。神奈川県社会福祉協議会!!

「もっと自然に、もっと気軽に!
~くらしの中の身近な『移動』を考える~」

をテーマに、社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会が主催して
一昨日開かれた「障害福祉ボランティアリーダー研修」で、パネラーとして
招かれた全盲の私が最寄り駅から会場までの誘導をお願いしたところ、
「忙しくて手がない」とメールで断られた問題のその後のお話です。
報告が遅くなって、ごめんなさい。

初めてこの日記を読んでくださった方は、前回・22日の日記

これでいいのか、神奈川県社会福祉協議会!!? ~駅からの送迎を願うのは障害者の「甘え」か~

から、先にお読み頂ければ、わかりやすいと思います。

 実は、22日の日記をアップするのと前後して、神奈川県社会福祉協議会には
パネラー出席をお断りしました。障害者の自然で気軽な移動をテーマとした
パネルディスカッションで、全盲の私の誘導を断るような、そんな意識の低い
人たちと一緒に仕事をすることに、強い疑問を感じたからです。

すると、担当者から電話で、「会場まで誘導をするので、協力して
もらえないか」と、連絡がありました。

「いまさらなんだよ。文句を言われれば誘導出来るのなら、どうして最初から
気持ちよく誘導してくれないのか」と、新たな怒りがこみ上げて来ました。

しかし、そこで少し作戦を変えることにしました。予定通りパネラーとして
出席して、与えられた時間をすべて使って、今回の社会福祉協議会の
あまりにもお粗末な対応について会場の皆さんに聴いてもらおう、
と考えたのです。

 そして、いざ当日を迎えました。

誘導を断るメールを送って来た本人が、けろっとした様子で横浜駅の
待ち合わせ場所に現れました。前日の深刻なやり取りがあっただけに、
私の方が緊張してしまいました。

 駅から会場までは、歩いて15分ほどでした。初めての私にとっては、
ややこしいルートでした。「社会福祉会館」というくらいだから、
道中にずっと点字ブロックがあるかといえば、そんなことは
ありませんでした。また、大通りからわき道に入ったところにあり、
曲がる道を間違える可能性も十分あります。何回か練習をすれば
一人で行けると思いますが、やはり初めてでは迷ってしまうなと
感じました。かといって、タクシーでは近すぎて、運転手さんに
いやがられそうな距離です。

 会場に着いてしばらくして、主催者側の責任者である
神奈川県社会福祉協議会の県民活動推進部 福祉ボランティア・
シニア活動支援担当課長が現れ、ただひとこと「この度はご迷惑を
おかけしました」とおっしゃいました。「昨日、上司の方とお話ししたいと
ずっとお願いしていましたのに、電話1本頂けず、とても不愉快です」と
応じると、「あっ、そうですか」と言ったきり、いなくなってしまいました。

この人、本当に悪いことをしたとは、到底考えていないようでした。
その口調からは「謝ればいいんだろ、謝れば」という気持ちを
手に取るように感じました。それに、初めての私に挨拶をするのに、
「事務所に忘れて来た」と言って、名刺すら出さないのです。
課長がこれだから、部下があんな失礼なメールを送るのです。この課、
課長が一番腐ってる。すべての責任を新人の担当者に押し付けて、電話1本
かけてきませんでした。

名刺忘れたのなら取りに帰れよ、ばか!ほんとはわたしたく
なかったんじゃないの?

 研修会が始まりました。冒頭、開会の挨拶に立ったさっきの課長が、
「今回、パネラーの川田さんに、駅までお迎えに行けないとご連絡を
してしまいました。おわびします」と、10秒ほど謝罪のコメントを述べました。
その言葉に、心はありませんでした。具体的なことを何も
説明しませんでしたので、参加者には何のことだかわからなかったと思います。

 そして、いよいよパネルディスカッションになり、私の順番が回って来ました。

「本来お話ししたかった内容は、レジュメをお読みください。今日は、
どうしても皆さんに聴いて頂きたいことがあります。私が昨日インターネットの
ブログに書いた内容を、そのまま読ませて頂きます」

そう言って、22日の日記の内容のほぼ全文を、15分かけて読み上げました。

「これでいいのか、神奈川県社会福祉協議会!!?」

と、題名を読み上げた瞬間に、会場内が水を打ったように静かになりました。
読み進むにつれ、皆「信じられない!」という表情だったそうです。
例の課長はといえば、「うるさいなぁ。自分には関係ない」と、さめた様子に
見えたといいます。

発言を終えると、司会の障害者団体の事務局長が、「これは大変
重要な問題です。きちんと話し合わなければなりません」と、フォローして
くださいました。そして、コーディネーターの大学教授が、
「川田さんに起きてしまった出来事を、皆で意識を改革するための
きっかけにしなければならない」と結んでくださいました。パネラーや
参加者には、私の伝えたかった思いが十分理解されたと思います。
しかし、閉会の挨拶で、主催者から改めてのコメントはありませんでした。
当然、閉会後の控え室で、私は例の課長からずっと無視されました。

 研修会を終えて、神奈川県社会福祉協議会の意識の低さを、改めて
痛感しました。

会合に招いた全盲のパネラーに、「初めてなので駅から誘導して
もらいたい」と頼まれたら、何をさておいてもそうするのが当たり前でしょう。
それは、社会福祉協議会だからどう、ということではなく、人間としての
やさしさがあるかどうかの問題ではないでしょうか。神奈川県社会福祉協議会に
問われるべきは、社会福祉従事者としての資質や意識ではありません。
そもそも人間として当然の心を持っているかどうか。相手の立場に立って
理解しようとしているかどうか。彼らにはそれすらないのだと思います。
福祉従事者としてではない。人間として失格なのだと思います。

 コーディネーターの先生がおっしゃったように、
神奈川県社会福祉協議会には、この出来事を組織全体の問題として認識し、
一刻も早く意識を変革してもらわなければなりません。けれど、とりわけ
あの課長は、問題をもみ消してしまいそうです。「研修会さえ
やり過ごせばいい。後は上に報告しなければ、わかりはしない」と、そう考えて
いるように思えてなりません。それでは、社会福祉協議会の意識は
何も変わりません。

障害者の自然で気軽な移動について考える研修会で、私は主催者と何度も
やり取りをして、やっとの思いで移動手段を手に入れることが出来ました。
沢山の時間を使い、神経をすり減らしてお願いしなければ、安心して
歩く自由すら得られないこと、それは自然で気軽な移動とは程遠いものです。
社会の意識を変革する前に、社会を啓発してくれるはずの社会福祉協議会の
意識を、一国も早く変えてもらわなければならないと思います。
私は、この問題をこれで終わりには出来ません。しかるべき方法で、
神奈川県社会福祉協議会の姿勢を質すつもりです。

 皆さんにお願いがあります。

この出来事を大勢の人たちに知って頂きたいのです。みんなで、
社会福祉協議会とは何なのか、どうあるべきなのかを考えて
もらいたいのです。お友達に、「神奈川県社会福祉協議会って、
こんなことしたんだって」、と話題にしてくださいませんか。
日記やブログに書いてくださいませんか。もちろん、私の日記に自由に
リンクしてくださってOKです。

そして、ぜひ、神奈川県社会福祉協議会に、あなたの言葉でメールを
送ってください。大勢の声が集まれば、もっと真剣に反省し、意識を改革して
くれることと思います。

皆さん、どうか宜しくお願いします。

神奈川県社会福祉協議会

平成21年度障害福祉ボランティアリーダー研修開催(10月23日終了)



Last updated 2009.10.25 16:04:10

一覧

Let's link!

>お気に入りブログに追加
ブログが更新されると
メールでお知らせします

Calendar

February 2012
SMTWTFS
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
26272829   
<backthis monthnext>

Favorite Blog

あーあ!勘違いし…New!みやらび3さん

キャッチコピーが…New!3RCNさん

明日からはさぼりますハイパー鍼氏さん

珍味あります!や… 本の虫☆やまねこさん

Comments

コメントに書き込みはありません。

Headline News

 

Powered By 楽天ブログは国内最大級の無料ブログサービスです。楽天・Infoseekと連動した豊富なコンテンツや簡単アフィリエイト機能、フォトアルバムも使えます。デザインも豊富・簡単カスタマイズが可能!

Copyright (c) 1997-2012 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.