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「もっと自然に、もっと気軽に!
~くらしの中の身近な『移動』を考える~」 をテーマに、社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会が主催して 一昨日開かれた「障害福祉ボランティアリーダー研修」で、パネラーとして 招かれた全盲の私が最寄り駅から会場までの誘導をお願いしたところ、 「忙しくて手がない」とメールで断られた問題のその後のお話です。 報告が遅くなって、ごめんなさい。 初めてこの日記を読んでくださった方は、前回・22日の日記 これでいいのか、神奈川県社会福祉協議会!!? ~駅からの送迎を願うのは障害者の「甘え」か~ から、先にお読み頂ければ、わかりやすいと思います。 実は、22日の日記をアップするのと前後して、神奈川県社会福祉協議会には パネラー出席をお断りしました。障害者の自然で気軽な移動をテーマとした パネルディスカッションで、全盲の私の誘導を断るような、そんな意識の低い 人たちと一緒に仕事をすることに、強い疑問を感じたからです。 すると、担当者から電話で、「会場まで誘導をするので、協力して もらえないか」と、連絡がありました。 「いまさらなんだよ。文句を言われれば誘導出来るのなら、どうして最初から 気持ちよく誘導してくれないのか」と、新たな怒りがこみ上げて来ました。 しかし、そこで少し作戦を変えることにしました。予定通りパネラーとして 出席して、与えられた時間をすべて使って、今回の社会福祉協議会の あまりにもお粗末な対応について会場の皆さんに聴いてもらおう、 と考えたのです。 そして、いざ当日を迎えました。 誘導を断るメールを送って来た本人が、けろっとした様子で横浜駅の 待ち合わせ場所に現れました。前日の深刻なやり取りがあっただけに、 私の方が緊張してしまいました。 駅から会場までは、歩いて15分ほどでした。初めての私にとっては、 ややこしいルートでした。「社会福祉会館」というくらいだから、 道中にずっと点字ブロックがあるかといえば、そんなことは ありませんでした。また、大通りからわき道に入ったところにあり、 曲がる道を間違える可能性も十分あります。何回か練習をすれば 一人で行けると思いますが、やはり初めてでは迷ってしまうなと 感じました。かといって、タクシーでは近すぎて、運転手さんに いやがられそうな距離です。 会場に着いてしばらくして、主催者側の責任者である 神奈川県社会福祉協議会の県民活動推進部 福祉ボランティア・ シニア活動支援担当課長が現れ、ただひとこと「この度はご迷惑を おかけしました」とおっしゃいました。「昨日、上司の方とお話ししたいと ずっとお願いしていましたのに、電話1本頂けず、とても不愉快です」と 応じると、「あっ、そうですか」と言ったきり、いなくなってしまいました。 この人、本当に悪いことをしたとは、到底考えていないようでした。 その口調からは「謝ればいいんだろ、謝れば」という気持ちを 手に取るように感じました。それに、初めての私に挨拶をするのに、 「事務所に忘れて来た」と言って、名刺すら出さないのです。 課長がこれだから、部下があんな失礼なメールを送るのです。この課、 課長が一番腐ってる。すべての責任を新人の担当者に押し付けて、電話1本 かけてきませんでした。 名刺忘れたのなら取りに帰れよ、ばか!ほんとはわたしたく なかったんじゃないの? 研修会が始まりました。冒頭、開会の挨拶に立ったさっきの課長が、 「今回、パネラーの川田さんに、駅までお迎えに行けないとご連絡を してしまいました。おわびします」と、10秒ほど謝罪のコメントを述べました。 その言葉に、心はありませんでした。具体的なことを何も 説明しませんでしたので、参加者には何のことだかわからなかったと思います。 そして、いよいよパネルディスカッションになり、私の順番が回って来ました。 「本来お話ししたかった内容は、レジュメをお読みください。今日は、 どうしても皆さんに聴いて頂きたいことがあります。私が昨日インターネットの ブログに書いた内容を、そのまま読ませて頂きます」 そう言って、22日の日記の内容のほぼ全文を、15分かけて読み上げました。 「これでいいのか、神奈川県社会福祉協議会!!?」 と、題名を読み上げた瞬間に、会場内が水を打ったように静かになりました。 読み進むにつれ、皆「信じられない!」という表情だったそうです。 例の課長はといえば、「うるさいなぁ。自分には関係ない」と、さめた様子に 見えたといいます。 発言を終えると、司会の障害者団体の事務局長が、「これは大変 重要な問題です。きちんと話し合わなければなりません」と、フォローして くださいました。そして、コーディネーターの大学教授が、 「川田さんに起きてしまった出来事を、皆で意識を改革するための きっかけにしなければならない」と結んでくださいました。パネラーや 参加者には、私の伝えたかった思いが十分理解されたと思います。 しかし、閉会の挨拶で、主催者から改めてのコメントはありませんでした。 当然、閉会後の控え室で、私は例の課長からずっと無視されました。 研修会を終えて、神奈川県社会福祉協議会の意識の低さを、改めて 痛感しました。 会合に招いた全盲のパネラーに、「初めてなので駅から誘導して もらいたい」と頼まれたら、何をさておいてもそうするのが当たり前でしょう。 それは、社会福祉協議会だからどう、ということではなく、人間としての やさしさがあるかどうかの問題ではないでしょうか。神奈川県社会福祉協議会に 問われるべきは、社会福祉従事者としての資質や意識ではありません。 そもそも人間として当然の心を持っているかどうか。相手の立場に立って 理解しようとしているかどうか。彼らにはそれすらないのだと思います。 福祉従事者としてではない。人間として失格なのだと思います。 コーディネーターの先生がおっしゃったように、 神奈川県社会福祉協議会には、この出来事を組織全体の問題として認識し、 一刻も早く意識を変革してもらわなければなりません。けれど、とりわけ あの課長は、問題をもみ消してしまいそうです。「研修会さえ やり過ごせばいい。後は上に報告しなければ、わかりはしない」と、そう考えて いるように思えてなりません。それでは、社会福祉協議会の意識は 何も変わりません。 障害者の自然で気軽な移動について考える研修会で、私は主催者と何度も やり取りをして、やっとの思いで移動手段を手に入れることが出来ました。 沢山の時間を使い、神経をすり減らしてお願いしなければ、安心して 歩く自由すら得られないこと、それは自然で気軽な移動とは程遠いものです。 社会の意識を変革する前に、社会を啓発してくれるはずの社会福祉協議会の 意識を、一国も早く変えてもらわなければならないと思います。 私は、この問題をこれで終わりには出来ません。しかるべき方法で、 神奈川県社会福祉協議会の姿勢を質すつもりです。 皆さんにお願いがあります。 この出来事を大勢の人たちに知って頂きたいのです。みんなで、 社会福祉協議会とは何なのか、どうあるべきなのかを考えて もらいたいのです。お友達に、「神奈川県社会福祉協議会って、 こんなことしたんだって」、と話題にしてくださいませんか。 日記やブログに書いてくださいませんか。もちろん、私の日記に自由に リンクしてくださってOKです。 そして、ぜひ、神奈川県社会福祉協議会に、あなたの言葉でメールを 送ってください。大勢の声が集まれば、もっと真剣に反省し、意識を改革して くれることと思います。 皆さん、どうか宜しくお願いします。 神奈川県社会福祉協議会 平成21年度障害福祉ボランティアリーダー研修開催(10月23日終了)
Last updated
2009.10.25 16:04:10
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