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　　北京のジウ。トホホな日々。

[見た聞いた読んだ] カテゴリの記事

全41件 (41件中 1-41件目)

ARASHI

　もう、　あと3週間ほどで　北京を離れることになり、　そう、　思えば、　思うほど、　北京の良いところばかり目に付いてしまい、　困っています。　騙されるな!!! 　目を覚ませ!!! 　リメンバー!!! 　●痰吐き!　　　　 ※所かまわずクァーッペ　●悪臭!!　　　　　※バスや地下鉄の中の野獣の匂い　●シラキリ!!!　　 ※平気な顔をし、しらーっと嘘をつく。白を切るの略（僕の造語です）　●ばっくれ!!!!　 ※約束したのに平気で破りまくり　●逆ギレ!!!!!　 ※ちょっと文句たれると、百倍の量が返ってくる　　と　無理やり　マイナスポインツで　頭をいっぱいにしようとするのです　が、　やはり　　そのそばから、　◎あれには感動した。　◎これは最高だった。　などなど　いろいろな　北京のいいところばかり　山のように　思いだしてしまい、　結局、　はぁぁ。帰りたくない。。。　と　いう　結論に達してしまいます。　　　何とかして　今から　日本モードに　頭を切り替え、　テンションをアゲアゲにしていきたい　ところなのです。　そんな中で　役に立ってるのが　・・・　嵐です。　　・・・。　※見えませんでしたね。。。　嵐です。　　ARASHI？　　※という表記ですか？　そうです。　あの、　ジャニーズのアイドルグループの　嵐です。　最近、　嵐の歌にはまっちゃってるんです。。。　　「30過ぎたおっさんが、かよ!!!」　と　いう　突っ込み、　ごもっともです。　何も言い訳は致しません。　でも、、、　最高なんですもん。　嵐の曲。　きっかけは　「魔王」というドラマの主題歌だった　「truth」　と　いう曲です。　最初聞いたときに、　まさに　「ビビビー!!!なんじゃこのいい歌は!!!」　状態でした。　と　思い、　その前のシングル　「one love」　を試しに聞いてみたら、　こりゃまたいい。　すげー嵐って。　ARASHI?　スゲーなー。　と　思っていたところ、　「Beautiful Days」　が　いまいち好きになれず、　そのブームも　すっかり下火になっていたのですが、　ここへ来て、　日本への　無理くり　モード切り替え　上昇気運に乗っかり、　　公開中の映画　『ヤッターマン』の主題歌　※関係ないけど、この映画もすごく見たいです!!!　「Believe」　が　これまたドストライク!!!　　そして　ついに、　「season」　と　いう　CM曲で　大ブレイク　ヘビーローテンション中です。　「season」は　歌詞もよく、　まあ、　30をとっくに過ぎた　おっさんには　もれなく　眩しいくらい　若さに溢れた　歌詞となっちゃってますが、　曲が　本当に　最高です。　　つか、　嵐、　ARASHI?　って　どんだけ　人気あんの？　　ジャニーズと言えば、　SMAPなんでしょ？　と　思って　調べてみたら、　2008年の　シングル曲売上げランキングが　1位：「truth/風の向こうへ」　2位：「One Love」　と　嵐の曲で　ワンツー・フィニッシュでした。　　お恥ずかしい限りです。。。　めちゃくちゃ　トップアイドルの　大人気者だったんですね。。。　本当に知らなかったです。。。　つか、　気持ち悪いですか？　悪いですね。　でも、　ま、　いい。　関係ないし。　　日本帰ったらカラオケ行くぞ!!!　と。　　会社の中では、　唯一の日本人に関わらず、　映画、テレビオタク、中華POPマニアぶり　が認められ、　ずっと前から　○「ジウ、今面白い映画なに？」　とか　○「最近何かいい曲教えて。」　などと　聞かれたりしているのですが、　今は　勤務中に　暇を見つけては　自ら　同僚たちを呼びつけ　中国人同僚たちに　「ちょっと、この曲最高だよ!!!」　「おい、これさぁ、嵐。知ってるー???」　「知らなきゃダメだって。今、日本で一番人気あるんだよ!!!」　と　調子に乗って　知ったかぶりをし、　薦めまくってる　そんな1日です。　　今日の一曲：「season」（嵐）　↑発売未定だそうでが、発売されたら日本帰ったら絶対レンタルします。つか、アルバム出たら買っちゃうかもです。

March 16, 2009

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勝手に言い放題

　昨日から　『非誠勿擾』が公開され、　大体のお正月映画が出揃いましたが、　どれも　公開を楽しみにしていた　ものばかりだったので、　早くも　ほとんど見てしまいました。。。　　　○『梅蘭芳』　★★★☆☆　監督：チェン・カイコー　主演：レオン・ライ　チャン・ツィイー　孫紅雷　安藤政信　公開前後の凄まじい宣伝効果か、　ヒットするには難しい題材と言われながら　まずまずの成績を上げているようです。　　作品に関して　賛否両論でネット等では騒がれており、　中でも　既に見ている　自分の周り（日中問わず）は　「否」が圧倒的だったので、　どんだけひどいのかと思っていたら、　自分的には　楽しめました。　物語の中で、　梅蘭芳のマネージャー的役割をした男性が　おり、　孫紅雷が演じているのですが、　その演技が素晴らしく、　完全に主役たちを食っていました。　物語の目線も　この男性に傾いており、　梅蘭芳の物語、　と　してみるよりも、　「梅蘭芳を支えた男の物語」　と　して見れば、　一級品の作品であると思います。　中国の歴史や文化が好きな方、　そして、　孫紅雷という俳優さんの演技を　見てみたい方に　おススメです。　○『葉問』　★★★☆☆　監督：葉偉信　主演：ドニー・イエン　池内博之　ブルース・リーの師匠として有名な　葉問の半生を描いた作品で、　実は僕がいちばん楽しみにしていた　と言える映画です。　　ドニー・イエンは　当代きってのアクションスターらしい　オーラが　画面から滲み出ていて、　かなりかっこよかったです。　　　ただ、　あまり事前情報を知らずに見に行った為、　想像していたような映画ではなく、　抗日的な内容が　物語の核になっており、　時間としては　そのだいぶ後に出てくるはずの　ブルース・リーとの話などが　出てくる前に物語が終わってしまい、　自分的にはブルース・リーとの交流も見れるかなと　思っていたので、　そこが残念でした。　でも、　結構面白く、　個人的には好きなタイプの映画です。　カンフー好きな方にはおススメです。　　○『非誠勿擾』　★★★★☆　監督：フォン・シャオガン　主演：葛優　スー・チー　　昨日、　日記に書いたばかりなので、　書くことはあまりありませんが、　この作品は　軽く見られるコメディですので、　小難しいことは一切ありません。　ロケ地の景色もとてもきれいですし、　日本人的には　日本を知らないだろう　大部分の中国の方たちに　たくさん日本を知ってもらうきっかけになればいいな　と思いました。　フツーに笑いたい方にはおススメです。　○『女人不壊』　★★☆☆☆　監督：ツイ・ハーク　主演：ジョウ・シュン　グイ・ルンメイ　張雨綺　　ジョウ・シュンはもちろん、　ジェイ・チョウ主演の『不能説的秘密』（『言えない秘密』）や　『藍色大門』（『藍色夏恋』）　などで有名になった、　台湾の女優、グイ・ルンメイ　や　『長江七号』（『ミラクル七号』）でデビューした張雨綺　など、　出演している女優さんが楽しみでした。　　が、　正直俳優さんたちの熱演が　若干空回りしているように見えました。　　演出も面白いので、　きっと脚本自体に　個人的に興味を覚えるものではなかったのだと　思います。　これは　この映画だけではないのですが、　　舞台が北京な為、　知っているビルなどが頻繁に登場し、　なぜか嬉しかったです。　旬の女優さんたちの演技が見たい方にはおススメです。　　終わり

December 19, 2008

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『非誠勿擾』を見た

　今日から公開された、　お正月映画の大本命、　フォン・シャオガン監督作品の　『非誠勿擾』　を　早速観に行ってきました。　　明日は金曜日だし、　どうせそんなに混んでいないだろう、　と、　21時30分の回を見ようと、　21時頃劇場に行くと、　既に22時過ぎの回も　売り切れていました。　急遽、　22時半の回も上映されることになった　と　教えてもらい、　チケットを手に入れることが出来たのですが、　それも満席でした。　具体的な数字はまだ分かりませんが、　きっと　予想通りのスタートを切ったと思います。　フォン・シャオガン（馮小剛）監督　と言えば、　きっと中国人で知らない人はいないだろう、　と　いう　ぐらいのビックネームで、　毎年お正月の時期に　新作が公開される、　日本で言う、　山田洋次監督のような存在でしょうか。　近年は　スタイルを変えていましたが、　喜劇を得意としています。　主演は　葛優（グォ・ヨウ）で、　『活きる』でカンヌ映画祭主演男優賞を受賞した　フォン・シャオガン監督常連の　中国を代表する俳優です。　　相手役は　スー・チーでした。　　この2人の演技は　本当に素晴らしく、　興奮してしまいました。　　物語は、　葛優演じる主人公が　結婚相手を求め、　いろいろな女性とお見合いをしていく中で、　スー・チー演じる女性と出会う話です。　北京、　杭州、　海南、　など　　景色のきれいな場所で撮影されています。　そして、　最後は　日本の北海道へ舞台を移し、　物語は佳境を迎えます。　北海道でロケしているのは　ニュースで知っていたのですが、　この北海道でのパートが　物語の核になっており、　とても良かったです。　この物語は　基本はコメディで、　映画館内は爆笑の渦でした。　しかも、　その　笑いが下品でなく、　シャレやひねりが効いていて　　感覚的に笑いのツボが理解できない箇所も　正直ありましたが、　それでも　とても面白かったです。　また、　笑うシーン、　つまり、　「喜」　のシーンのあとに、　ぱっと　「哀」　の　シーンになり、　その切り替わりやメリハリが絶妙で、　見事としか言いようがなかったです。　　上にも書いたように、　北海道でのパートが　かなり重要で、　景色も素晴らしく、　あるシーンでは　その　北海道のきれいな景色に　劇場内から　「わぁ」　と　ため息がもれていました。　中国人の友達がいる方は　映画を見た後も　日本のことを語らえる、　そんな映画でもあると思いました。　来週は　この映画を見た　友人や同僚から、　日本のことをいろいろ聞かれそうだな　と　思いました。　これから映画を見る方がいると　思うので　あれこれ書きませんが、　おススメです。　　　　『非誠勿擾』　監督：フォン・シャオガン　主演：葛優　スー・チー　範偉　ビビアン・スー　など

December 18, 2008

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極上の休日

　4連休、　1日目の昨日、　早起きして、　張り切って出かけますかー!!! 　と、　朝に　※13時前　目覚めたもの　の、　窓を開ける　と、　凄まじいまでの強風が吹いていました。　　ので、　当然、　外出の予定をキャンセルし、　一日中部屋でゴロゴロしていました。　おかげで、　◎小説を2冊、　◎ＤＶＤを3本　見ることが出来ました。　　＜見たＤＶＤ＞　●『海角7号』　★☆☆☆☆　　台湾の友人から借りた、　台湾で、　記録的な大ヒットを飛ばしている　という話題作です。　かなり楽しみにしていたのですが、　がっかりでした。。。　手紙で語る構成の映画は　目新しさのかけらもなく、　脚本も演出も役者の演技も　どれをとってもいいところがなく、　この映画が　どうして台湾人にウケているのか、　まったく解せませんでした。　●『超級台風』　★☆☆☆☆　先月公開された、　中国映画にしては　珍しい　災害アクションもの。　結構期待していたのですが、　驚くほどつまらなく、　笑ってしまいました。　●『保持通話』　★★★☆☆　監督：陳木勝　主演：古天楽、大S、劉＜火華＞　『男児本色』という、　結構面白いアクション映画を撮った　陳木勝監督の最新作で、　　ハリウッド映画『セルラー』のリメイク、　ということで、　期待していましたが、　予想を裏切らず、　結構面白かったです。　　＜読んだ本＞　●「予知夢」　★★★☆☆　作：東野圭吾　●「レイクサイド」　★★☆☆☆　作：東野圭吾　　両方とも、　日本語版ではなく、　中国語の翻訳版を読みました。　東野圭吾の作品は　　ほとんど読んでいたのですが、　ガリレオシリーズとこの「レイクサイド」が　未見で、　　たまたまネットで売っていたので、　買ってみたら、　さらっと読めてしまいました。　　＜食事＞　●昼：スパゲティ　byセブンイレブン　●夜：カレー　byセブンイレブン　　こういう　休日が　自分にとっては、　最高の過ごし方です。　

November 2, 2008

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『ウォンテッド』を見た

　昨日から公開されている、　『ウォンテッド』（中国公開名：『通ji令』）　を見ました。　特にマークしていた映画ではないのですが、　昨日たまたまこの映画の冒頭を見て、　1．スクリーンに釘付けになってしまい、　2．予告編を見たら、絶対見たくなり、　3．今日22時過ぎのレイトショーで、　慌てて見に行ってきました。　まったく予備知識もなく見ましたが、　ストーリーは単純なので、　楽しめました。　アクションシーンの見せ方なんかも　凝っていて、　前半はかなり興奮して、　ウォー!!!　と叫んでばかりいました。　あり得ないシーンも満載で、　爆笑できます。　興奮して、　血は沸騰　※あくまでもモノの例えです。　しそうになります。　よって、　簡単に言うと、　ウォー!!!　↓　ガハハ　↓　　　ウォー!!!　　↓　ガハハ　みたいな映画です。　　もっと簡単に言うと、　ちょっと中盤たるんでしまい、退屈になりそうでしたが、　いざ映画を　観終わってみると、　「バーン。バーン」　などと　言いながら、　劇場の階段を下りながら、　拳銃の使い方をマネしてしまう、　そんな映画でした。　※帰りの道は、主人公になりきり、もちろん肩で風を切って歩いてきました。　　寒い北京で、　映画を見て興奮して、　暑く（熱く）なりたい方には、　おススメです。　　※観終わった後のトイレの中で、中国の若者2人が「アイヤー。真酷ア!!!」（おー。超スゲーよ!!!）と連発していました。　『ウォンテッド』　★★★★☆　※北京の上映情報はこちら。　※三里屯の美嘉（メガボックス）では、通常70元のところ、55元。会員価格は時間によっですが、35元で見れます。

October 10, 2008

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「ＯＬにっぽん」を見た

　今日から始まった、　中国を題材にしている　日本テレビのドラマ「ＯＬにっぽん」を　見ました。　　さほど期待していなかったのですが、　結構面白かったです。　キャラクター設定はアニメチックですし、　ストーリー展開も予定調和がちでした。　でも、　事実ではない、　ドラマですから、　許容範囲内だと思いました。　　自分は　ただの映画やドラマのおたくで、　評論家でもないので、　本当はよく分かっていないのかもしれないですが、　こういうドラマでは、　いくら現実をオーバーに描いていたとしても、　そのオーバーの中で、　真実や現実をどう描いているか　が　そのドラマの面白さを決定させるような気がしています。　このドラマで描かれている内容は、　もしかしたら、　中国の事情に詳しい方からすれば、　オーバーすぎる。こんなの中国の現実じゃない!!!　と思う方もいるかもしれませんが、　少なくとも僕は　ドタバタで笑いにしようとしていた裏で、　○日本や中国、それぞれの思想や価値観　○日中間の問題、　○日本人の良いところ、悪いところ、　○中国人の良いところ、悪いところ、　・・・　核心をついた箇所が結構あったように感じました。　ＯＬが主人公のドラマですが、　阿部サダヲさん演じる、　中国側企業のサラリーマン目線でも描かれていて、　男が見ても十分楽しめると思いました。　軟派の仮面を被った、　硬派なドラマだと思いました。　ドラマおたくの立場から言うと、　ドラマは2話目がそのドラマの面白さを判断する重要な回だと　思っているので、　まだ分かりませんが、　次回が楽しみになりました。　同じく9月から放映されている　「上海タイフーン」は見逃してしまい、　残念です。　ドラマや映画は途中から見ない主義なので、　機会があれば是非最初から見てみたいです。　いずれにしても、　何かと誤解されがちで、　真実がなかなか日本では伝わる機会がないと思うので、　少しでも　日本にいる人たちに　中国の現実や姿を知ってもらう、　よい　きっかけ　になればいいと思いました。

October 8, 2008

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「恋愛的犀牛」を観た

　最近、　よめの秘かな楽しみが　ワインなようで、　夜、　本を読んでいたり、　別室でネットを見ていたりすると、　バリボリ　バリボリ　と　いう音が聞こえてきて、　何か食ってんのかと思い、　見に行くと、　床に座り、　　↑こーんな感じで　ワイングラス片手に本やテレビを見ながら、　ツマミを食ってるようなんです。　※写真は先ほど秘密裏に撮影成功。　聞くと、　友だちがワイン輸入している会社で勤めているようで、　よく遊びに行っているようで、　「もらった。」　と　言い張っていますが、　いつの間に冷蔵庫の中にはワインが占拠されています。　　自分は酒が飲めないので、　ひとりで飲んでもらう分には何の文句もないですが、　飲みすぎ→困る　という「事件」が先日あり、　しっかりと、　お灸を吸えてやりました。　　　それは、　北京2周年を記念し、　何か普通と違うことをしよう　と話し、　ちょうど　友人から　「観ておくべき価値はある」　と聞いたので、　演劇「恋愛的犀牛」　を観に行くことにしました。　　この劇は、　その友人曰く、　○「既に伝説になっている。」　○「小劇場の奇跡と言われている。」　だそうで、　1999年に初演され、　再演を繰り返し、　今年、　この劇を上演する為の　専用の劇場（蜂巣劇場）が作られたそうなんです。　なので、　当日は　旨いもの※餃子　でも食って、　劇を観に行こう、　と楽しみにしていたのでした。　でも、　先日、　張り切って定時で抜けて待ち合わせ場所に駆け込むと、　当のよめは遅れてきたばかりか、　ワイン試飲会があったとかで、　待ち合わせに現れたよめは　ベロベロに酔っ払っていたのでした。　　蜂巣劇場は、　コンクリート打ちっぱなしの　なかなか雰囲気のある劇場で、　お客さんたちも　いかにも演劇が好きな系や、　日本で言うと　下北沢にいそうな　サブカル系の若者がいたりして、　北京にもこういう若者もいるのかと、　興味深かったです。　肝心の劇の内容は　事前に脚本を読んでいたので、　話の筋は掴めていたので、　楽しめましたし、　さすが伝説と言われるだけあり、　とても面白かったです。　でも　詩的なセリフがいまいち聞き取れない箇所が少なからずあり、　周りが　○感動したり、　○笑ったり、　する場面でも　いまいちついて行けず、　圧倒的な言葉の壁を感じました。　中国人に混ざって劇を鑑賞するのは、　自分は　10年早いと思いました。　　劇のことを書きたいのか、　よめの酔っ払いぶりを暴きたいのか、　分からなくなりました。。。　　今日のまとめ　中国で初めて見た演劇は、　酒臭いよめと共に、　きっと一生忘れないでしょう。　　今日の一曲：「yang気」　※「恋愛的犀牛」の主題歌です。映画『イ和園』のテーマ曲にもなっていた、印象的な歌で、一度聞くと忘れられない、とてもいい曲です。

October 5, 2008

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曹保平

　きっと、　まずいないと思いますが、　↑タイトル　を見て、　おお!!! 　と思った方、　今すぐ電話かメールください。　ゼヒ語り合いましょう。　　中国人の中でも　この名前を見て、　パッと分かる人は　あまり多くないのではないでしょうか。　　曹保平(Cao BaoPing)、　今週木曜（9月１８日）より　長編デビュー第2作目である、　周迅（ジョウ･シュン）、　鄭超、　※さすが今が旬のスターです。画面に登場したとき、「キャー、鄭超!!!」という黄色い声がしました。ＴＶドラマ「甜蜜蜜」など。　張涵予、　※『集結号』主演　王宝強、　※『盲井』、『集結号』などここ1年出ずっぱりの若手俳優。　・・・　主演級俳優が競演する映画　『李米的猜想』　を監督した方です。　　長編デビュー作、　『光栄的憤怒』は、　○低予算　○ノースター　○全国規模で公開されなかった　・・・　などの理由で　公開当時ほとんど話題にならなかった　にも関わらず、　※自分も全くノーマークでした。。。　ＤＶＤ発売後、　その面白さが　　口コミで広がり、　一部の間では　結構な話題になった映画です。　そのデビュー作、　『光栄的憤怒』は　4人兄弟に牛耳られているある村を舞台に、　共産党幹部である主人公「光栄」が、　この兄弟を倒すべく奮闘する姿を描く、　ブラックコメディーです。　中国の村社会、　中国人、　共産党、　・・・　を理解する上で　なかなか興味深い映画です。　　かれこれ1年ほど前になるのですが、　観たときに感じた興奮は今でも覚えているほど、　面白かったので、　新作が出来るのを　ずっと楽しみにしていました。　　　そして、　新作の『李米的猜想』が　公開されたので、　早速張り切って見に行ってきました。　実は　予告編の出来があまり良いとは思えなかったので、　さほど期待してなかったのですが、　予想以上に面白かったです。　　雑誌か何かで読んだのですが、　この『李米的猜想』を撮るに辺り、　監督はある実話・・・　ある女性のタクシー運転手が　2人組みの男に誘拐されます。　しかし、　女性の巧みな話術により、　警察に自分たちのことを通報しない　という条件で、　犯人はこの女性を釈放することにします。　　釈放後、　この女性はやはり犯人を告発し、　犯人は逮捕されてしまいます。　数年後、　犯人との約束を破ったことを　ずっと引っかかっていた彼女は、　刑務所へ犯人を訪れます。　　そして、　彼らとこの女性は　その後親友になった。　という　話からヒントを得たそうです。　　これから観られる方もいらっしゃると思うので、　詳しいストーリーは書きませんが、　『李米的猜想』は　この話から　だいぶ変わっており、　主人公であるタクシー運転手（周迅）が、　4年前に失踪した恋人（鄭超）を探す　というのが　話の軸になっています。　もともと、　監督の　専門が脚本らしいので、　『光栄的憤怒』も、　『李米的猜想』も、　監督の作品の特徴は　ストーリー構成がきっちりしていることだと思いました。　○展開が速く、　○テンポもよいので、　まったく飽きることがありません。　　※　この先、内容に関することを書きますので、　映画をご覧になられる予定の方は　下のまで　すっ飛ばしてください。　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　とは言っても、　大満足というわけではありませんでした。　特に、　この映画の元になったという　誘拐犯たち（王宝強）と主人公（周迅）の　エピソードがかなり中途半端だったのと、　この犯人たちと主人公の恋人（鄭超）の接点も　いまいち描ききれていないと思いました。　　ただ、　それを差し引いても、　そういうマイナスポイントを　感じさせないほどの　勢いをこの監督に感じました。　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　　　中国映画界も　きっとこの監督を放っておくはずはありません。　まだ公開されてから2日しか経っていないので、　勝手な想像ですが、　きっとこの『李米的猜想』は　興行的な成功は別として、　きっと　それなりに話題になるでしょうし、　次回作では　よりステップアップすると思います。　　　『李米的猜想』は　全然小難しいような話ではありません。　むしろ　ストーリーは単純です。　　また、　そのテーマとは裏腹に　時には　ユーモアさえ交え、　また、　○批判も　○感動させるような感情のある場面でさえも　声高に叫ぶことは　いっさいありません。　主人公たちが描く夢や理想、　そして、　それぞれが抱える現実、　それとの激しいギャップ、　・・・　もしかしたら、　日本にいる方には分かりづらいことも　あるかもしれません。　それでも、　一見の価値はある映画なのは間違いないと思います。　ラストの　カメラを通した「眼」、　ひたすら、　泣けました。。。　『李米的猜想』　★★★★☆　※予告編はこちら（土豆網より）　　※北京の公開劇場情報はこちら（新浪網より）　※僕は三里屯のシネコン、美嘉（メガボックス）で観ましたが中英字幕版でした。

September 20, 2008

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マラソンを応援した

　結局、　何だかんだ言って、　意識しつつ、　結局　何だかんだ言って、　あまり縁のない、　北京オリンピックです　が、　「今日こそはオリンピックらしいことをするぞ!!!」　と　奮い立ち、　女子マラソンの沿道応援に行ってきました。　　日本人の方たちは　まとまって、　35キロ付近へ応援に行くらしい　ｂｙジャパンハウス情報　と聞いたのですが、　それだとゴールが見れないのが嫌で、　あれこれ考えた挙句、　1．スタートをテレビで見る　2．ダッシュで地下鉄へ　3．車公庄駅へ行く　（15キロ～20キロ辺り通過地点）　4．見届けた後、自宅でテレビにて応援　　↑、　という作戦で行くことにしました。　　　現地に到着すると、　先乗りしていた友人が　場所を確保しておいてくれました。　　↑日本人丸出しの応援グッズを準備し、　スタンバイです。　　すると、　隣りにいた中国人のおじさんが　「日本人？」　と聞いてきました。　「は、はい。。。」　と身構えると、　友人がすかさず　日本人会でもらった日本と中国の国旗を手渡しました。　すると、　おじさん：「よーし。じゃあ日中両国の選手を応援しよう!!!」　と、　日本と中国の旗を両手に持ち、　国旗を振りながら、　そう、　言いました。　競技によっては、　日本へのブーイングが激しい　などの報道も見ました。　きっとそれは事実かもしれないですが、　一方で、　あまり報道はされないですが、　こういう人たちがいるのも　紛れもない事実なんだと　実感しました。　　てな、　ことをしていると、　　↑こんな人通りだったのに、　　↑あっという間に黒山の人だかりが出来始めたかと思うと、　「来了～!!!」　（来た～!!!）　　↑という声が聞こえてきて、　　↑あっという間に過ぎ去っていってしまいました・・・。　土佐選手が遅れているのは確認できましたが、　中村選手がどこにいるのか全く分かりませんでした。　沿道で観戦しているときは、　土佐選手の異常は知る由もなかったのですが、　限界まで頑張っている土佐選手に対し、　何も知らず、　「頑張れー!!!」　と言ってしまい、　土佐選手には　聞こえなかったと思いますが、　後で反省しました。　とても残念でしたが、　いちばんつらいし、　悔しいのはご本人でしょう。　あんなになるまで自分を追い込む姿に感動しました。　自分はちょっと腰が痛いくらいで　ヒーヒー言っているのが情けないと思いました。　　　今日は睡眠時間が　2時間ほどだったのですが、　そんなこんなで　すっかり　興奮してしまい、　またまた　三里屯villageに　遊びに行ってしまいました。。。　　そして、　よめの誘いにマンマと乗り、　またまた　『カンフーパンダ』を観てしまいました。　3度目です。　でも、　今日初めて吹き替え版を見ましたが、　とてもよかったです。　　　映画を観た後、　ブラブラしました。　広場では、　　↑放送予定の競技が一覧になっていて、　　↑こんな大画面で競技も見られます。　人もまだ少ない方で穴場と言えると思います。　大画面の隣りには、　　↑シュートの速度を計るやつや　　　↑陸上のスタートを体験できるやつがあったりして、　面白そうです。　今日は腰がまだ本調子じゃなかったので、　友人が楽しそうに遊んでいるのを　指をくわえ、　見ているだけでしたが、　今度ゼヒ挑戦したいです。　※おまけの画像　今さら、　まったくもって、　本当に今さらですが、　最近ハマッています。　　↑ヨーグルト。　お持ち帰りすると、　2.5元。　でも、　瓶を返すと、　5角返してもらえます。

August 17, 2008

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JAPAN HOUSEへ行った

　今日は、　柔道の谷亮子選手の中継を見ようと思い、　長富宮ホテルにある、　JOC JAPAN HOUSEへ行ってきました。　入口のところで、　パスポートを提示すると、　　　↑ワンデーパスがもらえました。　ちなみに、　中国人であるよめも、　入口で、　「配偶者です。」　と言ったら、　身分証の提示のみで入場を許可してもらえました。　　　↑廊下にはいろいろな展示物がありました。　　会場内には、　企業のブースがいくつかありました。　　↑ＡＮＡのコーナーで見つけました。　有言実行を祈っています!!!　　↑佐川急便、アシックス、ＪＡＬなどのブースで頂いちゃいました。　いちばん嬉しかったのが、　　↑これ。　読売新聞。　太っ腹ですね。　久しぶりの日本の新聞なので、　食い入るように見てしまいました。　　↑入口のところで置いてありました。　日本選手が出場する時間が一覧表になっているので、　とても便利です。　日本人はやることがとても細かくて、　周到ですね。　ほとほと感心してしまいました。　会場内は　当然ですが、　日本人ばかりでした。　　最近、　日本の人がいっぱいのところに行くと、　妙に落ち着かないのはどうしてでしょうか。。。　別に知り合いがいるわけでもないのに、　なぜかモゾモゾしてしまいます。。。　　空いている席を見つけ、　　↑試合を観戦しました。　クーラーも効いて涼しいですし、　きれいな映像で競技が見られるのは最高です。　時間があったら通おうと思いました。　「JOC JAPAN HOUSE」　建国門外大街26号長富宮飯店1Ｆ　ＴＥＬ：5877-6501（日本語対応でした）

August 9, 2008

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『赤壁』を見た

　昨日、　7月10日より公開されている、　ジョン･ウー監督の最新作『赤壁』（邦題：レッドクリフ）　をやっと観てきました。　中国では大ヒット中で、　周りの中国人たちの評判も上々、　ずっと、　早く観に行かなければ、と思ってはいたのですが、　実を言うとあまり期待しておらず、　ついつい後延ばしにしていました。　　が、　予想以上に　面白かったです。　内容はこれから観る方もいらっしゃると思うので、　書きませんが、　○トニー･レオン（梁朝偉）、　○金城武、　○チャン･チェン（張震）、　○胡軍、　○張豊毅　･･･　中国、台湾のイケメン俳優が勢ぞろいで、　熱かったです。　しかも、　それぞれが熱演していました。　が、　日本代表の中村獅童さんは、　ぶっちゃけそんなに見せ場がなく、　ちょっと気の毒でした。　また、　ヒロインの林志玲の大根ぶりも目立ち、　かなり雰囲気をぶち壊していましたが、　それを差し引いても結構楽しめました。　　　　日本は11月から公開だそうですが、どうでしょうか。　三国志を理解していないと・・・、　と敬遠されそうですが、　例え歴史を分からなかったとしても、　それなりに楽しめるはずです。　明らかに男向けの映画ではありますが・・・。　少なくとも一緒に観たよめは大満足でした。　ジョン･ウー監督らしい演出もあり、　ゾクゾクするシーンが何箇所もありました。　日本の前売り特典では　　↑こんな面白人形もついているようです。　名づけて「孔ピー」「周ピー」だそうです。　これ、自分的には結構ツボでした。　日本でも中国同様是非ヒットして欲しいです。　とにかくすごいスケールなので、　大画面で見てこその映画だと思います。　来年頭に予定されている後編の公開が楽しみになりました。　昨日も書きましたが、　オリンピック期間中は　どこの映画館でもそれなりに割引をしているはずです。　オリンピック期間中は、　逆に映画を観るチャンスだと思いました。　※オリンピックに行けない負け惜しみではありません。

August 4, 2008

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中国人芥川賞作家の作品

　日本に帰った翌日、　新聞の見出しに、　「中国人作家、初の芥川賞受賞!」　と踊っているのを見て、　1月に帰国時に、　受賞は逃したものの、　話題になり、　売り切れで買えなかった　「ワンちゃん」も含め、　受賞作の「時が滲む朝」も一緒に購入し、　　早速読みました。　　どちらも150ページほどなので、　さらっと読んでしまいました。　中国の方が　外国語である日本語で文章を書き、　それで文学賞を受賞すること自体素晴らしいことだと思いますし、　とても嬉しいことだと思うのですが、　やはりあれなんでしょうか。　文学のことはよく分からないのですが、　編集者とかが文字稿や文章チェックなどをしないのでしょうか。　所々、　「？」　というような表現があったり、　読点の場所がおかしかったり、　日本語にない表現（中国語の表現をそのまま日本語にしているっぽい）があったり、　と、　外国人の文章になっていたように思いました。　※つか、プロの作家に対し文句を言える文章を、お前が書いているのかという感じですが。。。　　なので、　これらの作品が　純文学の賞である芥川賞としてふさわしいのか、　とか、　そもそもこの作品の文学的価値があるのか云々は　よく分かりませんが、　でも、　逆にそんな文章も味があるように感じましたし、　2作品ともとても面白く、　キャラクターもとても魅力的で個人的にはとても楽しめました。　　　芥川賞受賞作の「時が滲む朝」は　中国ではタブー中のタブーと言われる、　天安門ジケンのことを描いており、　同じくこの事件のことを描き、　5年間の映画製作禁止処分になった、　ロウ・イエ監督の『イ和園』（邦題『天安門、恋人たち』）でも描かれていましたが、　何も知らない若者が、　何かに突き動かされるように熱狂し、　そして祭りが終わったようにさーっと冷めていくさまがよく描かれいたように思います。　中国批判をしているわけでも、　もちろん日本寄りなわけでもなく、　立ち位置的にも偏っておらず、　バランスが取れていたように感じましたし、　後半は感動しました。　　　「ワンちゃん」は、　日本人男性と結婚し、　姑の介護をしながら、　お見合いツアーを仕切る女性の話ですが、　暗い内容にも関わらず、とてもさらっとした軽い話風にしていました。　主人公のワンちゃんのキャラクターが素晴らしかったです。　ただ、　個人的には「ワンちゃん」に収録されていた「老処女」の方がガツーンと来ました。　伝統的な観念を持ち、　日本に出てきた中国人女性が、　それに固執するあまり時代の流れについていけず、　日本でも、　そして母国でさえも行き場を失っていく姿が妙にリアルでした。　これもユーモアを交え、　かるーく書いていますが、　主人公の絶望を思うと、たまらない話でした。　残念ながら、　その内容上、　「時が滲む朝」が中国語版に逆輸入されることはないのかもしれませんが、　是非この人の母国語での文章も読んでみたくなりました。　新作が楽しみな作家がまたひとり増えました。

July 27, 2008

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『功夫熊猫（カンフーパンダ）』を見た

　今日、　会社を出たら、　物凄い強風でした。　とてつもない恐怖を覚え　一寸も迷わず、　タクシーで帰るべし!!!　と決意していると、　雨が降り出しました。　やばい。　い、戦が始まる!!!　※タクシーをめぐる、争奪戦のことです。　と、　思っていると、　すぐタクシーがつかまりました。　ラッキーです。　そして、　すぐ豪雨になりました。　ラッキーです。　と、　調子に乗っていたら、　二環のど真ん中で　エンストしてしまい、　「これ以上動かないから降りてくれ。」　と言われました。　「次のが見つかるまで、絶対降りないから!!!」　と　意地になっていたら、　運転手さんが電話してくれ、　仲間の車がすぐ来てくれました。　ラッキーです。　　それにしても、　最近　風が強くなる→空が真っ暗になる→激しすぎる豪雨　↑という、　パターン、多すぎやしませんか。　魔のパターンです。　　北京の道路は雨が降ることを想定していない為か、　雨が少し降ると、　ありえないくらいの水溜りが出来ます。　なので、　こんなときは、　一刻も早く家に帰るべきなのですが、　今日はちょっとばかし事情が違ったのです。　　それは、　今日から始まった映画、　『カンフーパンダ』のレイトショーを見に行くことでした。　日本では7月26日からの公開ですが、　中国では日本より1ヶ月も早く公開されました。　中国名は　『功夫熊猫』　と言います。　政治的な理由で、　中国では　スピルバーグの作品を一切シャットアウトさせていますが、　※海賊版は知りません。　ドリームワークス（夢工場）ならオッケーなのでしょうか。　まぁ、さすがにこの作品中国で公開しなければ、　どこで公開するのか、　とさえ言えますからね。　　そんな無駄話は　いいとして、　いや、　この日記自体無駄話ですが、　『功夫熊猫』ですが、　レイトショーにも関わらず、　結構込んでいました。　衣裳や　音楽、　美術なども中国っぽさをよく研究していて、　カンフーのシーンはワイヤーアクションっぽい演出もあり、　かなり興奮しました。　これから見る方もいると思うので詳しくは書きませんが、　ただのカンフーおたくのパンダが　救世主になるべく、　訓練を受けるシーン（肉まんのシーン）は　軽い感動すら覚えました。　夏休み映画らしく、　子供から大人まで楽しめる、　　面白い映画でした。　大作のハリウッド映画なので、　吹き替え版、字幕版も両方あるのもいいです。　今日は字幕版を見ましたが、　吹き替え版も改めて見てみようと思いました。　とにかく、　おススメの映画です。　　そう言えば、　パンダ、　と言えば、　大地震が起きた四川から、　オリンピックを盛り上げる為、　先月北京動物園に、　五輪パンダとして、　パンダたちがやって来ているそうです。　このニュースを聞いたときから、　このパンダたちを　見に行きたくて　日々　ウズウズしています。　でも、　さすがに休日の北京動物園は　人が多いと思うと、　恐ろしくて近づけません。　オリンピックが終わってからもしばらくいるみたいなので、　いつか休暇を取って　パンダを見に行きたいです。　それまでは、　『功夫熊猫』の壁紙をあれこれ変えてみたり、　これやこれを見ながら悶々としています。。。　　ちなみに、　　↑貰い物の『功夫熊猫』のエコバックとカップ。　中国もこういうキャラクター商品が増えると、　もっと市場が活性化するような気がします。　重要なのは中国産の作品で　こういうキャラクターが出てくるか、ですね。。。　『功夫熊猫』（『カンフーパンダ』）　★★★★★　※北京の主なシネコンの上映情報はこちらへ。　※時間がたまに間違っているのもありますので、信用し過ぎてしまうと危険です。　

June 20, 2008

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功夫詩＜九巻＞を見た

　だいぶ前から、　通勤途中の道に、　　↑看板が出ていて、　一目見てすぐ行こうと決めた　　↑功夫詩<九巻>を、　初日の今日、　　↑保利劇院へ、張り切って見に行ってきました。　カンフーを舞台で見るのはもちろん初めてですが、　かなり感動しました!!! 　　今まで、　カンフーと言うのは、　動作が激しい、　攻撃的なものだと思っていましたが、　「功夫詩」というタイトル通り、　もちろん激しい動作の連続でしたが、　「静」の印象が残る、　情緒あふれる、　素晴らしい舞台でした。　　美術にはあまりお金をかけていないようで、　音響もあまり良いとは言えませんでしたが、　色彩の豊かな衣裳、　幻想的な照明、　など、　雰囲気のよさを演出していました。　内容はこれから見に行く方がいるといけないので書きませんが、　カンフーの精神や意義、体系などを　9幕に分け、　セリフなしの動きだけで表現していました。　　メインの役者さんのひとりは　10歳の少年でした。　初日だからでしょうか、　動きに若干ぎこちなさがありましたが、　神々しいまでのオーラを眩しいほど発していました。　チケット価格が50元から80元、180元、280元、680元とあり、　　280元のにしましたが、　席は3列目のど真ん中で、　役者さんたちの筋肉の動きはもちろん、　息遣いまで聞こえてくるようで、　2時間あまりの公演時間があっという間でした。　　北京に来て1年半、　この前京劇、　今回はカンフーと、　中国の伝統芸能を立て続けに見に行きましたが、　やはりいいですね。　　ただ、　やはりというか、　○公演中の携帯電話でのおしゃべりやメールの送受信　○大声でのおしゃべり　○（撮影禁止にも関わらず）暗い照明の中のフラッシュ撮影　など、　一部の人たちのマナーの悪さが少々気になりました。　どんなに舞台が良くても、　見る側のレベルが低いと　文化も発展していかないでしょう。　チケット代も決して安くはないですから、　金銭的に余裕のある方たちが来ているのでしょう。　今更ながら、　金銭的な豊かさとマナーは必ずしも比例しないことを感じました。　もちろん、悪気があってしていることではないのは理解できます。　善悪の区別が判断できないのか、　そもそも　そういう気持ちを持ちえていないのでしょうか。　いろいろな考えの人がいると思うので、　ここでどうこう言えませんが、　確かに　映画などに比べ、　大部分の人たちは大人しく見ていたとは思います。　　でも、　もし　そういったごく一部の人たちのために、　中国人全体のマナーが悪いと思われるのだとしたら、　とても残念なことではないでしょうか。　世界中の人々の眼に晒される日まで　もう時間はあまり残されていませんが、　それは置いといても、　きっといつかこの国でも　今よりもっと気持ちよい環境で舞台が見れる日が来るのを信じています。　※来月は雑技を見に行こうと思います!!!

June 6, 2008

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おしん

　以前、　調子に乗って　「脱・引きこもり宣言」　をして、　まだ、　その舌の根が　若干乾いていないときになんですが、　湖南衛視テレビにて放送されている　テレビドラマ　「おしん」　にハマっちゃっています。　　「おしん」＝阿信　と言えば、　中国である一定の年齢層の方は　きっと知らない人はいないでしょう。　「日本のドラマや映画で何が知ってるか？」　という話になると、　必ず出てくる名前です。　ドラマオタクの僕も、　もちろんその存在は知っていましたが、　恥ずかしながら　未見でした。　　で、　今回湖南テレビで放送されているのを　じっくり見てみたのですが、　いやいや。　今さらですが、　すごいです。　橋田壽賀子さん。　その　○ストーリー展開（展開が速い）　○キャラクター造詣、　○次回へつなぐ見せ方　どれをとっても見事です。ま、そりゃいろいろ言いたいことはありますけどね。。。出てくる男が情けないとか。　　ＮＨＫ朝の連続テレビ小説なので、　1回15分。　でも、　その毎回に　ドラマを用意し　きちんと盛り上げ、　カタルシスもある。　　どんだけスゴイ人でしょう。　特によめがすっかりハマッています。　どれくらいかというと、　ちょっとしたときに、　「私もおしんに見習わないと。」　とか、　よめ：「昨日眠れなかった。」　ジウ：「なんで？」　よめ：「いろいろおしんの人生のことを考えてた。」　などと言っているくらいです。　　なので、　思わず、　というか、　つい、　ＤＶＤを買ってしまいました。。。　全297話　これで、　いつでも好きなときに見れます。　いえ、　見ています。　　　橋田壽賀子さんといえば、　ちょっと前、　ＣＣＴＶで　「渡る世間は鬼ばかり」（中国放映名：「冷暖人間」）　が放映されていましたね。　たまに夜チャンネルを合わせて、　やっていたら見る、　程度でしたが。　一体、　第何シリーズ目だろう、　と思っていたのですが、　えなりかずき君の子供ぶりで　かなり昔なのが分かりました。　　えなり君、かわいいっすよ。　こりゃ中国の方にも人気が出そうだな。　と思い、　ちょっとＣＣＴＶの公式ＨＰを調べてみたら、　第２シリーズだったんですね。　で、　それも終わっていたようです。　　でも、　○強烈要求第３シリーズの放送　○日本にもこんな面白いドラマがあったのか　○韓国ドラマばかり放送しないで、日本のドラマを放送しろ　とか書き込んでいる人　など、　放送を終えた直後書き込みが殺到していました。　また、　○五月は本当に気の毒。久子がムカつく！　○葉子はわがまますぎる！　○節子は第4シリーズで死ぬらしい　などなど、　かなり突っ込んだ書き込みをしている人もいたりして、　何だか嬉しくなりました。　○藤原紀香はセクシーだ　と書き込んでいる人もなぜかいました・・・。　　普段、　このようなドラマのＨＰとか見たりしませんし、　だいたい、　こういうＨＰに書き込んでいること自体、　一般の方の反応というよりは、　熱狂的な方たちの反応ですから、　あまりあてにはなりませんが、　それでも、　日本のドラマを見て、　面白い　　とか、　興味持ってくれる人がいるのがいいじゃないですか。　きっと　橋田壽賀子さんのドラマは　あまり日本を知らない中国の方たちの、　日本に対するイメージを変えてくれるのでは　と思いました。　「おしん」も強烈な反戦ドラマですしね。　日本人も、　中国人も、　みんな結構同じことで　悩んだり、　苦しんだりしている　んだと。　みんな、　大変なんだよ。　と。　　家族を大切にする　中国の方たちには　はまる要素が満載のドラマでしょう。　　橋田壽賀子さん、　と言えば、　誰もがご存知の通り、　テレビ界の大御所、　いろいろな名作があります。　今回改めて過去作を調べてみたら、　ほとんど見てることが分かりました。　「おしん」が年齢的にぎりぎり見てなかったです。　○「いのち」　○「お入学」　○「おんなは一生懸命」　○「春日局」　○「おんなは度胸」　○「春よ、来い」　などなど。　などなど。　記憶に残る名作ばかりです。　自分的には　「おんなは度胸」　が好きですね。　藤山直美が最高です。　ＤＶＤなど出ているのでしょうか。　またムショウに見たくなりました。。。　　　そもそも、　「おしん」全297話を　深センにいる間に　見終えることができるのか、　それが目下の課題です。　脱・引きこもり　は、　しばしお預けです。。。　とほほ。　　↑再びランキングに参加してみました。もし気が向いたらクリックしてください。

February 26, 2008

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チンカラホイ

　先日、　中国で公開されている　『ドラえもん　のび太の新魔界大冒険～7人の魔法使い』　がもうすぐ終わるというので、　仕事の前に頑張って早起きして、　中国の子供たちに混ざり、　見てきました。　　　日本だったら、　朝のモーニングショーに、　スーツ姿のおっさんが　ひとりで　『ドラえもん』　を見るなんて、　ちょっと勇気がいる感じもしますが、　不思議と平気でした。　というか、　「今日見なければ」　という強迫観念に襲われ、　必死だったからかもしれません。　でも、　　間違いなく、　浮いていました。。。　それは気づいていました。　　ワタクシ、　小さいときから、　親の仕事が終わるまで、　ひとりで　五社英雄監督の映画を見たり、　大人たちに混ざり、　「やっぱり倍賞美津子は最高だねー。」　※そういえば、倍賞美津子はアントニオ猪木の元奥さんというのは今誰も言わなくなったなー。　とか、　「今村昌平の映画にハズレはないですよ。」　などと言う　生意気な、　とんでもない子供でした。　が、　もちろん、　東映マンガ祭りで、　特製の帽子を被り、　ワクワクしてゴレンジャーを見たり、　※ちなみに子供のとき、朝起きてこない僕に、母が、「ゴレンジャーが来たよー。」というと、飛び起きてきたそうです。毎日この手で騙されていたらしい。。。　ドラえもんで感動の涙を流し、　○机の引き出しに足を入れてみたり、　○本気で、ドラえもんがいたらどうしよう。。。ドキドキ　などと考えたり、　するような、　それなりにイタイ子供でもありました。　　ドラえもん　は、　中国でもメジャー級ですが、　昔は、　機械猫　と言っていたのに、　いつの間にか、　＜口多＞＜口拉＞Ａ夢　になっちゃっています。　のび太も最近「大雄」に統一されたんですよね。　※小学館さんの意向で。　　で、　『ドラえもん　のび太の新魔界大冒険』、　ですが、　脚本が　作家の　新保裕一さんだと言うのに、　すごくびっくりしました。　こういうこともされているんですね。。。　　バリバリ流暢な中国語を話す、　ドラえもんやのび太くん、ジャアン、しずかちゃん・・・　ちょっと違和感ありありで、　映画もちょっと展開がのろく、　時間も長ーく感じましたが、　やはりお約束、　最後は涙してしまいました。　やはりドラえもん、最高です。　　懐かしい、　「チンカラホイ」　は日本語で聞きたかったです。　今度は日本でゼヒ見たいです。　　ちなみに、　もし　ドラえもんの道具で　ひとつだけ手に入れられるとしたら、　僕は　断然、　もしもボックスです。　○タケコプターなどはひとりで空を飛んでて目立ってしまい怖いですし、　○タイムマシーンの入り口にする机も今ないですから。　皆さんは何が欲しいですか！？　※疲れているわけではありません。　※頭がおかしくなったわけでもありません。。。　　↑再びランキングに参加してみました。もし気が向いたらクリックしてください。

February 20, 2008

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お正月映画激突!!!『長江7号』ＶＳ『大灌籃』

　今、　宣伝前に強烈な宣伝合戦を繰り広げ、　「双周ＰＫ」と言われた　２つのお正月映画が　中国で大ヒット中です。　　１つは、　香港の大スター、チャウ・シンチー（周星馳）監督・主演の『長江７号』（邦題：『ミラクル７号』）　　もう１つは、　台湾の大スター、ジェイ・チョウ（周傑倫）の主演作『大灌籃』　（邦題：『カンフーダンク』仮）　この２人の周さんによるＰＫ対決、　という意味なんです。　公開前は　両作品の熾烈な宣伝合戦が繰り広げられていました。　そして、　両作品とも中国では最大規模の公開で、　どちらにその軍配が上がるのか、　とても気になっていました。　１月３１日（正確には１月３０日）から『長江７号』、　１週遅れの２月７日（正確には２月６日）から『大漢籃』が　公開されました。　現在のところ、　その勝負を制したのは　『長江７号』のようで、　圧倒的な大ヒットを記録しています。　が、　『大漢籃』も『長江７号』には及ばないものの、　大ヒットと呼べるスタートを切っています。　　やはり、　『少林サッカー』でも証明されたチョウ・シンチーブランドの信頼度は　かなり高かったのでしょうか。　それは、音楽界では既に追随を許さない大スーパースターであっても、　映画界ではまだまだ新人といえる　ジェイ・チョウとの差なのかもしれません。。。　　　遅ればせながら、　僕もやっと見てきました。。。　中国版『ＥＴ』と言われ、　製作時からかなり話題になっていた『長江７号』。　ＣＧ作業の遅れから、当初の予定より公開がかなり遅れ、　本当に公開できるのか心配でしたが、　結果的にそれは成功だったようです。　この物語の鍵は、　ＣＧ処理を施した「長江七号」という名前の宇宙から来た生物ですから、　これの出来の良し悪しが直接作品に影響します。　内容は、　正直言って、　子供向け（ファミリー向け）です。　民工の（工事現場で働く）父親を持ちながら、　貴族学校に通う小学生の少年が、　宇宙から来た生物との交流を通じて、　周りの人たちと関わっていく　という話です。　これは『大灌籃』にも同じことが言えますが、　この両作品、　悪く言えば、　ストーリー展開も　これ以上ないというくらいの　かなりの予定調和です。　なので、　もちろん、　この先何が起こるのかも、　結末がどうなるのかも予測がつき、　あっと驚くような展開もなければ、　行間を感じる　ようなタイプの映画ではありません。　コメディ映画ですので　それは当然ですが、　その肝心な笑いの誘い方も　とてもストレートな表現によるもので、　「はーい。ここで爆笑させて。と。」　「んじゃ、ここで泣いちゃってもらいますか。」　という製作者たちの声が聞こえてくるようです。。。　　が、　その分、　安心して、　場内の人と一緒に　爆笑し、　泣くことができます。　　　ジェイ・チョウは　『満城尽帯黄金甲』（邦題：『王妃の紋章』）のずっこけた演技（映画自体がずっこけでしたが。）で、　もう演技はしない方がいいのでは・・・とさえ思いましたが、　今回の『大灌籃』では　序盤の棒読みセリフはとても気になったものの、　前作の『不能説的秘密』よりも　演技力がアップしたように感じました。　どう逆立ちしても、　大学生には見えなく、　チェン・ボーリンをはじめとする　周りの大学生たちの演技もお世辞でも上手とは言えませんでしたが、　不思議と　あまりそれを気にせず見ることが出来ました。　まあ自分がジェイ・チョウの大ファンであるから　　かもしれませんが、　ジェイ・チョウは演技力云々とかじゃなく、　何に出てても、　何を演じても、　俺様でいいのではないかと。　ジェイ・チョウは何をしてても、　ジェイ・チョウでいいのではないかと。　　それはいいとして、　『大灌籃』で演技力不足の出演者たちがあまり気にならなかったのは、　きっとエリック・ツァンをはじめとする、　ベテラン陣たちがガッチリと脇を固めているからでしょう。　要所要所にベテラン人が画面をビシッと締めてくれるので、　作品が引き締まった気がします。　子役らしい、　子役の「お上手な」演技ばかり目立ち、　他に上手な役者が皆無だった『長江７号』に比べ、　『大灌籃』はそういう意味で　より安心して、物語に入り込むことが出来ました。　　　僕個人的な感想は、　両方とも好きですが、　明らかに子供向けの作りとなっている　『長江７号』に比べ、　『大灌籃』の方がより大好きです。　劇場を出た後、　自然と笑いがこみ上げ、　ずっと笑顔でいられ、　「いやー。面白かったー。」　と口に出てしまうような、　そんな映画でした。　　『長江７号』は　担任の先生のパートを減らし、　主人公の子供と宇宙から来た「７仔」の心の交流の過程を　もう少し丁寧に描いていたら、　ラストでもっと感動が大きくなるような気がしました。　　一方、　『大灌籃』は序盤展開がのろくなるところはありましたが、　テンポもよく、　時間があっという間でした。　　　　正直言って、　両作品ともかなりくだらないです。　粗を探せばいくらでも出てくるような映画です。　でもいいじゃないですか。　みんなと一緒に　同じ場面で　笑って、　泣いて、　「あー。面白かった。」　と口に出来る映画も。　すごく楽しいです!!! 　お正月らしく、　景気のよい、　アミューズメントパークに行ったような、　清々しい気持ちになる娯楽作です。　　まだまだ公開されていますので、　皆さんも　　ゼヒ劇場に足を運び、　中国の人たちと一緒に　笑い、　泣いてきてください!!!　　『長江７号』　★★★☆☆　『大灌籃』　　★★★★☆　※両作品とも日本公開も決まっています。日本の観客に受け入れられるか楽しみです!!! ＜おまけ１＞　『長江７号』の主役、　宇宙から来た　　↑「７仔」です。　　＜おまけ２＞　『大灌籃』に出ている、　黄渤　という役者が　今、自分の中で大・大注目です。　大好きな監督、　寧浩の『クレイジーストーン』にも出演、　そして、同じく寧浩が最近撮った短編『奇跡世界』では主演をつとめ、　かなりいい味を出しています。　一度見たら忘れられない顔、　ワイルドな役柄から、　コミカルな演技まで自然にこなし、　どこにでもいるような中国人を体現しています。　今はあまり有名ではありませんが、　どこかできっとブレイクするでしょう。　この顔を覚えておいて間違いはないと思います!!!　　↑再びランキングに参加してみました。もし気が向いたらクリックしてください。

February 17, 2008

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木山裕策

　木山裕策（きやま　ゆうさく）さん　という方をご存知ですか？　日テレの深夜番組「歌スタ」という番組があるのですが、　歌手志望の素人さんが歌を披露してデビューを目指す　というオーディション番組から、　デビューされた方です。　この番組、　日本にいるときからずっと見ていたのですが、　北京に来てからも結構見ていました。　テレビオタクである自分は、　海外に来るにあたりいちばんネックになっていたのは、　「テレビが見られない」　でした。　で、　ソニーから発売されているロケーションフリーテレビを設置し、　こっちに持ってきています。　その為、　意外と日本のテレビは自由に見れるのです。　実際あまり見ていないですけど・・・。　あ、話が反れました。　　で、　この木山裕策さんなんですが、　この番組で、　デビューを掴み、　2月6日、　今日ＣＤが発売されたそうです。　この方、　39歳の、　4人の子供を持つ、　会社員です。　学生時代から歌手志望でバンド活動をしていた木山さんですが、　夢を諦め、　普通のサラリーマンになったそうです。　でも　2年前、　甲状腺に腫瘍が見つかり、　医師から、　「手術したら声が出なくなるかもしれない。」　と言われたそうです。　木山さんは、　「もし手術が成功し、声が出たら、また歌手を目指そう。」　と思い、　手術は見事成功、　「歌スタ」に挑戦した、　という経緯です。　そして見事デビューしたというわけですが、　この　「ｈｏｍｅ」　という曲が、　とてもいいです。　歌詞が。　曲も。　　自分は　「家族」　とかいうキーワードにかなり弱いです。　映画であれ、　テレビであれ、　なんであれ、　「家族」　とかいうテーマなら必ず触手が動きます。　日本のテレビを見れる　と言っても、　結局は中国のテレビばかり見てるので、　リアルタイムの情報はなかなか分からないのですが、　話題になっているのでしょうか？　　　病気を克服し、　4人の子供を抱え、　生活していかなければならない木山さんが　歌手を目指すのは　並大抵ならぬ決心、　そして、　家族の支えがあったからでしょう。　　そして、　そういういろいろな思いが　この歌声に響き、　聞く側に伝わってきます。　自分は今、　よめという新しい家族がいて、　幸い異国にいながら一緒に暮らしてはいますが、　それでも　やはりこういう歌は心に染みます。　　そして、　僕には子供がいません。　でも、　将来子供が出来たら、　きっとこんなふうに思いながら自分を育ててくれた　自分の両親のような、　親に、　僕はなれるでしょうか・・・。　この歌を聞きながら、　そんなことを思いました。　　是非聞いてみてください。　○オフィシャルｗｅｂサイト　○Ｇｙａｏ　※ＰＶでしょうか。中国からは見ることが出来ないので、わかりません。。。　○Ｙｏｕｔｕｂｅ　オーディション時の映像です。　　※この方とも「歌スタ」とも、まったく関係ないですので、宣伝とかではありません。　　　↑再びランキングに参加してみました。もし気が向いたらクリックしてください。

February 6, 2008

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激流中国「小皇帝の涙」を見た

　昨日、　ＮＨＫの激流中国「小皇帝の涙」を見ました。　過去放送されたシリーズが中国でも反響を呼び、　政府がＮＨＫに抗議をした、との文書もネットに出回っていました。　ネットにいろいろな映像が流出していますが、　この「激流中国」に関しては、　検索しようとするとすべてシャットアウトされてしまいました。　今はどうなのでしょう。　今回は、　「小皇帝」と呼ばれる、　中国の一人っ子の生活・・・　成績至上主義の中、　朝から晩まで勉強漬けの日々を送る小学生の姿を追っていました。　序盤からかなりぶっ飛んでいました。　先生が生徒（小学5年生）に将来の夢を語らせます。　目をキラキラさせながら、　○国家主席になりたい　○医者になりたい　などと語るのはすべて成績優秀な子供たち。　　そして、　ちょと成績の劣る子が遠慮がちに、　「医者になりたい。。。」　と言います。　すると、すかさず先生が、　先生：「成績の優秀じゃない子が医者になれるかな？もっと勉強を頑張りましょう。」　と言います。　その子の目はまたたく間に暗くなり、　しょんぼりした顔のまま席に着きます・・・。　※内気な自分は、こんなこと先生から言われたらきっと一生立ち直れないだろうと思いました・・・。　　こんなこともありました。　学級委員の選挙。　立候補制で、　成績優秀な子たちが、　自信を持って自分が学級委員になったらいかにいいか、アピールしていました。　アピール上手な中国人はこうやって子供のときから揉まれてるんですね。　※自己表現やアピールが苦手な自分が逆立ちしても敵わないのは、こういう下地があるからなんですね・・・。　　ラストは衝撃でした。　成績の良い女の子が、語ります。　「共産党大会で、『子供の負担を少なくさせよう。』と言っていたのをテレビで見ました。でも負担なんて少なくなるどころか、自分たちのカバンはどんどん重くなるばかり。大人たちはみんなそう言うだけだ。状況なんて変わらない。」　たった１０歳くらいの子供が、　共産党大会の模様（日本で言う国会中継）を見て、　そんなことを考えるのでしょうか・・・。　　　子供がいない自分は、　日本の教育現場の現実も、　もちろん、　中国のそれも知りませんが、　勉強、　勉強で、　成績の良い子が偉い、　成績の悪い子はダメ、　という成績至上主義の現状、　でも、　「このままじゃいけないのではないか？」　という感じる教育現場や親たちの葛藤、　そんな矛盾が　伝わってきた素晴らしい番組でした。　　　↑ご案内を頂いたので参加してみました。気が向いたら、クリックしてみちゃってください。。。

January 7, 2008

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万里の長城の片隅で、気合を叫ぶ

　新年明けましておめでとうございます。　２００８年1月1日。今日はもう2日ですけど。　とうとう、　２００８年になりました。　なぜ、　とうとう、　と今思ったのか、　自分でもよく分かりませんが、　とにかく新年です。　　よく、　「あのときが人生の転機だった」　などと言っているのを聞いたりします。　　30を数年しか生きていない自分でも、　そういう、　今思うと、　あの時が岐路だったのか、　と思うときがいくつかあります。　中でも、　１９９８年は、　僕にとって、　中国との関係が深まる、　大切な年でした。　１９９８年、　あの時、　ああいうことがなければ、　きっと今、　こうして北京にいることもなかったかもしれません。　今のような仕事もしておらず、　もちろん今のよめとも知り合わず、　今とはまったく違う場所で、　違う生き方をしていたでしょう。　　そういう意味で、　その10年後である、　２００８年、　こうして、　再び中国で新年を迎える　というのは、　とても意味があることなのです。　　前置きが長くなりました。　　　なので、　今年は、　どうしても、　絶対に、　初日の出　を見て、　改めて、　自分に対し、　気合　を入れたかったのです。　というわけで、　行ってきました、　万里の長城。　　　めちゃくちゃ寒かったです。　それよりも、　めちゃくちゃ強風でした。　　↑デカイ音を立てながら、　こんなに動きまくる旗を　初めて見た気がしました。　風が苦手、　特に、　強風で揺れる看板とか旗　とかを見るのが特に恐怖の自分にとって、　マジで、　めちゃくちゃ怖かったです。　常に心臓がバクバクいっていました。　　ものすごい、　くはないですが、　結構な人でした。　日本人が多い気がしました。　　万全の体制で臨んだため、　外に出して持ち歩いていた　ペットボトルの水が、　　↑凍ってしまうくらい寒かったですが、　意外とつらくなかったです。　　気温でいうと、　－13度とかと聞いていたのですが、　標高が高いのと強風とで、　きっともっと低かったはずです。　写真を撮るため、　手袋を数秒外すだけで、　たちまち指が動かなくなるほどでした。　　途中で知り合いの日本人の方を見かけ、　声をかけました。　一緒に食事をして、　カラオケにも行ったことがあるのですが、　は？　みたいな顔をされました。　とても悲しかったです。　なので、　ジウ：「ジウです。こんにちは。」　と言ったら、　より、は？の顔をして、　首を傾げられました。　怪しい人みたいに思われたそうです・・・。　　そういえば、　長城に行くツアーのバスの中に、　前に仕事を一緒にし、飲みにも行った方がいたので、　会釈したら、　無視されました。　目が何度も合ったのですが・・・。　おかしいですね。　　連続して　そんなことがあったので、　○自分は何か悪いことをしたのか？　○ただ単に忘れられてるのか？　と思い、　解せませんでした。　あれこれ考え、　一瞬ちょっと嫌な気分になりましたが、　新年早々、あれこれ気にするのは止めました。　もう次会っても、　声をかけるのは止めてしまえばいい、　と思いました。　　　そんなこんなしてるうちに、　太陽が、　　↑出てきましたー　　↑寒さを忘れられた瞬間でした。　　↑あまりにもきれいで、　神々しく、　去年の一年の　つらかったことや楽しかったこと、悲しかったこと・・・　いろいろ思い出し、　また、　感動のあまり、　上がってくるテンションを押さえきれず、　意味が分からず涙が出そうでした。　　そして、　「万里の長城で初日の出を拝む」　と決めたときから、　考えていたことを実行しました。　それは、　大声で、　気合を入れることです。　　周りには知らない日本人がたくさんいましたが、　やろうと決めていたので、　関係ありません。　「今年も頑張るぞー！」　　とありったけの大声で雄叫びを上げ、　自分自身に気合を入れました。　　山を降りる直前、　「一年の計は元旦にあり」　だなと思い、　もう一度、　今度は具体的に何を頑張るか、　あれこれイメージをしながら、　再び叫びました。　すると、　通りかかった方が、　「おお。頑張れー。」　と言ってくれました。　よめも叫びました。　「今年も頑張るぞー」　の、　一言、　なのに、　なぜか、　声が裏返り、　噛んで、　うまく言えていませんでした。　2回言い直し、　2回とも　裏返り、　かつ、　噛んでいました。　新年早々の噛み噛みぶりに　ふと、　とても不安になりました。　・・・。　　よめの頑張りに期待したいです。　　　朝ごはんはマックを食べに行きました。　ダブルチーズバーガーセットとビックマック（単品）を食べました。　元旦の朝から食欲旺盛でした。　帰るとき、　掃除している店員さんが、　「新年快楽！」　と言ってくれました。　ジウ：「ありがとう。新年快楽！」　と言ったら、　ニコっと微笑んでくれました。　とても気分がよかったです。　　夜は、　鳥亭に、　焼き鳥とつくね鍋を食べに行きました。　行く途中のタクシーの運転手が久々に最悪で、　ケンカしました。　そして、　よめから、　よめ：「新年早々怒るな。」　と叱られてしまいました。　夜はＤＶＤを見て、　とても感動しました。　　　という感じで、　笑ったり、　楽しんだり、　ムカついたり、　怒ったり、　怒られたり、　悲しんだり、　感動したり、　・・・　と、　2008年を予感させるような一日でした。　きっと今年も、　去年よりもっと、　　いろいろなことが起こるのでしょう。　　でも、　笑いたいときには笑い、　楽しみたいときには楽しみ、　怒りたいときには怒り、　悲しいときには悲しみ、　無理をせず、　ウソをつかず、　正直に、　誠実に、　一生懸命、　やっていければいいかなと思いました。　そうすれば、　きっと結果はついてくると信じたいです。　　そして、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1月1日、　万里の長城で、　初日の出を見ながら、　気合を入れたときのことを常に思い出し、　頑張ろうと思いました。　＜追加の目標＞（おたけびの際、具体的にイメージしなかった分）　○肉ばかり食べ過ぎない　○人から覚えてもらえるような人間になる　今年もよろしくお願い致します。　　↑ご案内を頂いたので参加してみました。気が向いたら、クリックしてみちゃってください。。。

January 1, 2008

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王宝強

　お正月映画（賀歳片）の大本命　と言われていた、　中国映画界の巨匠・馮小剛（フォン・シャオガン）の新作映画、　『集結号』が12月20日から公開され、　大ヒットしています。　　新作が必ず正月時期に公開され、　そのすべてが大ヒットをしているこの監督、　国際的に有名な、　張芸謀（チャン・イーモウ）や陳凱歌（チェン・カイコー）　などと言った監督よりも、　国内では抜群の知名度を誇ります。　きっと中国人で知らない人はいないのではないでしょうか。　その作風として、　従来は　中国一般庶民を描く、明るいコメディを得意としていました。　　しかし、　前作、　チャン・ツィイーを主演に迎え、　シェイクスピアをモチーフにして撮り上げた　『夜宴』では、　そのスタイルを変え、　初めての「大作」でした。　　しかし、　興行的にも、　作品評価的にも　満足いくものとは言えず、　僕もとてもガッカリしました。　今回の『集結号』はいわゆる戦争物です。　内容は語りませんが、　予告編の出来がとてもよかったので、　ずっと前から公開がとても楽しみにしていました。　先週やっと見に行くことができましたが、　期待通りの、　素晴らしい映画でした。　　そして、　今僕の周りの中国人たちも　結構みんな見ていて、　「泣いた！」　と口を揃えて言っています。　　　　前置きが長くなりました。　この、　『集結号』にも出演している、　王宝強　という俳優をご存知でしょうか？　　　よく読む「人物週刊」という雑誌があるのですが、　この間発売された特集が、　「2007年中国魅力的人物５０」　と称し、　ビジネス界から文壇、芸能、スポーツ選手に至るまで、　2007年を「熱く」させた人物が特集されています。　姜文（俳優・映画監督）や　李楊（『盲山』『盲井』映画監督）、　湯唯（『色・戒』主演女優）、　ジェット・リー、　余男（『トゥーヤの結婚』主演女優）、　白岩松（ＣＣＴＶキャスター）、　王朔（作家）、　張暁剛（画家）、　・・・　　と言った、　錚々たる顔ぶれの中、　王宝強は２ページを割かれ、　堂々と特集されており、　とても読み応えがありました。　決してハンサムとは言えず、　むしろ田舎っぽい風情の若手俳優である彼が、　なぜ今、こんなに注目を集めているのでしょう。。。　　その答えは、　この「人物週刊」の中にありました。　エピソードがとても面白かったです。　1992年、　8歳の王少年は、　映画『少林寺』を見て、　突如、　「少林寺に行って、自分も映画に出たい」　と思い、少林寺に向かいます。　でも、　このとてつもない田舎の少年は、　少林寺に行って初めて、　映画『少林寺』は少林寺でもう撮影されていない、　ジェット・リーもいないことに気づきます。　　王少年はそのまま少林寺に入門し、　稽古を受け、　6年後、14歳になり、　「映画を撮るにはこれで十分だ。」　と思い、　500元を手に、北京へ旅立ちます。　　　北京の北三環路の北太平庄には　有名な北京映画撮影所があります。　ここの前は　常にエキストラの役をもらう為に、　いつも黒山の人だかりが出来ています。　彼らは「北漂」と呼ばれています。　※機会があったら是非行ってみてください。　三環沿いにあって、　いつも多くの「北漂」で人だかりが出来ているのですぐに分かります。　　少林寺を離れた王少年は、　北京に向かい、　「北漂」になります。　でも、　背が低い、　幼い彼は大人数の中、　「北漂」の中で目立つことが出来ず、　生活の為、　1ヶ月１００元の「民工」と呼ばれる　建築現場で、　レンガ運びなどの仕事を行います。　「お前は北京に来て役者になるのではなかったか？」　仲間からの嘲笑を受けながら、　王少年は、　「30歳までに芽が出なければ役者の夢を諦めて、田舎で武術の教師になるか、スタントマンになろう。」　と決意します。　ある日、　李楊監督が　映画を撮るために　映画大学出身の役者ではなく、　素人の役者を探している中、　工事現場で王少年を見出だし、　彼はとうとう　デビューを果たします。　その映画が、　『盲井』です。　炭鉱を舞台にした、　壮絶なドラマであるこの映画（絶対必見です！）で、　その内容が故、　李楊監督が3年間の映画製作禁止処分を受け、　国内では上映禁止になりながらも、　その演技は注目をされ、　台湾の金馬賞で新人賞を受賞しました。　そして、　その演技が巨匠・馮小剛（フォン・シャオガン）監督の目に留まり、　劉徳華（アンディ・ラウ）主演の映画『天下無賊』への出演を果たします。　そして、　今月主演したテレビドラマ「十兵突撃」が　ＣＣＴＶでオンエアーされ、　その演技が注目、　一時はエンターテイメントニュースで、　彼のインタビューを見ない日がないほどでした。　　そして、今、大ヒット映画『集結号』に出演し、　また注目されている、　というわけです。　　まさに、　シンデレラガールならぬ、　シンデレラボーイとして、　今年間違いなく最も大ブレイクを果たした若手俳優でしょう。　　王宝強の人気の秘密は、　「決して夢をあきらめなかった」　ということだと僕は思います。　貧しい農村出身の少年が、　少林寺で学び、　エキストラをし、　現場工事の仕事を行い、　それでも俳優になる夢を捨てなかった。　拝金主義　とか、　キャリアの為には会社をさっさと変える　などと批判的に言われがちな中国人ですが、　王宝強の成功を自らのことのように喜び、　書き立て、　報道するのは、　きっと彼のそんな姿がそういう中国の人たちの心を打っているからだと思いました。　たぶん、　日本などで大ブレイクしたり、　ヨン様みたいにおば様方が熱狂、　みたいなことは起きないと思いますが、　みなさん、この顔と名前を覚えておきましょう。　　王宝強がこれからどんな映画やテレビに出るのか、　とても楽しみです。　『集結号』　★★★★★　　　↑ご案内を頂いたので参加してみました。気が向いたら、クリックお願い致します。。。

December 26, 2007

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中国の暗部を描いた映画『盲山』

　今、中国（大陸・香港）では、　李安（アン・リー）の新作映画『色・戒』が空前の大ヒットを記録し、　世間を騒がせています。　が、　一方で、　この数日、　巷でちょっとした話題になっている映画が、　明日、11月23日公開を迎えようとしています。　名前は『盲山』（Blind Mountian)です。　僕はちょっと前ネットでこの映画のＤＶＤを購入し、見ていました。　正規版のＤＶＤが発売されて久しいのに、　なぜ今頃上映されるのかは定かではありませんが、　ここに来て、　中国映画界の巨匠・馮小剛（フォン・シャオガン）が大絶賛した。　などと話題になり、　普段あまり映画を見ない中国人の友人の口からも、　「『盲山』、見たか？」　と話題になることがあるくらいです。　会社では昨日の昼休み、この映画の話で持ちきりでした。　　この映画のメガホンを取ったのは、李楊という監督です。　実はこの監督、　前作『盲井』というヤミの炭鉱で起こる壮絶な出来事を舞台にしたドキュメンタリーを撮り、　2003年ベルリン国際映画祭の銀熊賞（芸術貢献賞）受賞　という華々しい経歴を持っています。　　しかしながら、　この映画が中国当局の許可なく撮影されたことにより、　3年間国内での映画製作禁止処分になっていたのです。　この『盲井』も恐ろしいくらいにすごい映画なので、　かなり必見ですが、　謹慎が解けて撮った新作、　『盲山』もすごい映画になっています。　『盲山』の物語はこんな感じです。　～～～　就職活動中に苦戦中の女子大生が、　薬草を取りに行くというアルバイトを名目に山に連れて行かれます。　しかし、それはまったくのウソで、　彼女は、　ふと眠り、目を覚まして、　初めて、　農家の嫁として、自分が数千元という値段で売られたことを知ります。　村中がこの人身売買のグルとなっている中、　何度も村を脱出しようとするのですが・・・。　～～～　まるでドキュメンタリーを見ているような迫力ある映像で、　見ている間本当に息をするのも忘れるくらい緊張感に満ちた映画になっています。　ここで起こる「人身売買」は、　現在の中国で実際に起こっている現実です。　僕も何度もこういった話は聞いたことがありましたが、　こうして映像になると、　物語とはいえ、　圧倒的なリアリティのある出来事として目の前に突きつけられます。　あまり先入観を持たず見て欲しいので多くを語りませんが、　この『盲山』では、　○どうしてこの女子大生が逃げ出せないのか、　○現在の中国でどうしてこういうことが起きてしまうのか、　その不条理さと、　どうしようもない現実、　そして、　腐りきった中国のもうひとつの姿を、　「盲」＝Blind　という意味を込めて、描ききっています。　ただ、　残念なことに、　題材が題材なだけに、　当局の厳しいチェックを余儀なくされ、　かなりの大幅な編集と修正がしたことは容易に想像されます。　編集がかなり粗く、　まるごとバッサリ切られている印象を持ちました。　また、結末は・・・　とにかく中国当局が面子をつぶすような結末ではなくなっています。　それが残念といえば、残念です。　きっとインターナショナルバージョンみたいなものが存在し、　中国公開バージョンとはまったく違う作りになっていると思いますが、　それでも、是非この映画を見て欲しいです。　　この映画の中で起こることが、　オリンピックなどと浮かれまくっているこの国で、　実際起きている出来事だと想像すると、　鳥肌が立つほど恐ろしくなります。　映画ですが、現実です。　本当に、本当に恐ろしくなります。　　低予算で作ったこの作品、　是非、映画館でまでは言いませんが、　正規版のＤＶＤを買い、　次回の作品の製作費に回るよう少しでも協力してあげたいです。　気軽に見れる映画では決してありませんが、　中国に生活している以上、　見ておくべき映画だと僕は思います。　是非、たくさんの人に見て欲しい映画です！！！　『盲山』　★★★★★　↑ａｍａｚｏｎで購入できます。　ちなみに、大望路にあるシネコン万達のＨＰによると、　明日の上映時間は、10:20 14:50 19:10 21:30となっています。　※変更の可能性もありますので劇場に直接お問い合わせください。　　

November 22, 2007

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マザコンですが何か

　今日会社の上司が誕生日だったらしく、　誰かからバースデーケーキが配達され、　　↑おすそ分けがありました。　ケーキは大好物中の大好物ですが、　中国のはバタークリームの味がきつく、　実はあまり好きではありません。　ですが、　もちろんそんなことを言える訳もなく、　速攻食べたら、　上司：「おいしい？」　と聞かれたので、　ジウ：「はい。おいしいです。」　と答えると、　同じ大きさのをもう１個くれました。。。　ジウ：「あ、いいです。お腹いっぱいなので。みなさんで食べてください。」　と言っても、　上司：「遠慮しないで。さあ、さあ。まだまだあるよ。」　と言われました。　早く食べてしまうと、また食えと言われるので、　超ゆっくり食べました。　マンプクです。　　　全然関係ないのですが、　おととい、『人間の証明』のことを書いたときに、　ｙｏｕｔｕｂｅをいろいろ見てたら、　張liang頴が超女のオーディションのときに歌った、　『草帽歌』（『人間の証明』の主題歌）がありました。　超女にありがちな、　家族との感動話でしたが、　はっきり言って、　きっと自分はマザコンなのでしょう。　こういう、　○小さいときに両親に苦労かけた。　○ずっと貧乏だった。　○お母さん、お父さん、ありがとう。　みたいな話に弱いです。　いつも、　「くさいなー。」　　と思いつつ、泣いてしまいます。　この番組での彼女とお母さんとのエピソードもかなり泣けました。　～～～　１５歳のときに、　両親が入院して、手術をしなければいけなく、　少しよくなったお母さんのために魚のスープを作ってあげようとした。　でも勉強だけじゃなく、看病で疲れて料理中に寝てしまった。　ので、お母さんのところに持っていったときには、　スープの水分が全部なくなってしまった。　～～～　泣けるじゃないですかー！　いじらしいじゃないですか！　　　　　張liang頴、　顔は見方によってはちょっとインリンに似ています。※自分、インリンは好きな方です。　ダンスはまだまだですが、　歌は最高です。　もっと人気が出て欲しいと思いました。　よかったら是非聞いてみてください。　　○バラードが好きな人：Ｇ大調的悲傷（ｙｏｕｔｕｂｅ・ＭＶ）　○アップテンポの曲が好きな人：Ｄｒｅａｍ　Ｐａｒｔｙ（ｙｏｕｔｕｂｅ・ＭＶ）　○英語の曲が好きな人：LovinYou(超女オーディション時披露）　○テレサ・テンが好きな人：我只在乎ni(時の流れに身をまかせ）　　両親と定期的にｓｋｙｐｅをしているのですが、　いつもはよめが母親と話してるだけで、　自分は横で聞いてるのみなのですが、　久しぶりに自分から連絡してみよう、　と思った、そんな一日でした。　　　↑あなたのワンクリックにより、ワタクシは自己満足にどっぷり浸れます。

November 14, 2007

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とうとう来た

　とうとう来ましたー　昨日超忙しいときに、携帯がなりました。　卓越（amazon）からでした。　「明日ご注文の品を11時過ぎにお届けします。」　　そのあとの仕事がテンション上がりまくりだったのは言うまでもありません。　そして今日。　とうとう来ましたー　　↑周傑倫（ジェイ・チョウ）の8枚目のニューアルバム、「我很忙」。　初回限定の　　↑カレンダー付き。　別にこれはいらないんすけど。　　また全10曲っすかー。　仕方ないっすけど。　でも今回もいいですねー。　今までとはスタイルを変えたようです。　この人はやっぱり天才です。　　　↑あなたのワンクリックにより、ワタクシは自己満足にどっぷり浸れます。

November 3, 2007

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牛仔很忙＜周傑倫（ジェイ・チョウ）のニューアルバム＞

　昨日のブログを書いた後、　東京にいる同僚から超女のＣＤを送って欲しいと頼まれたので、　自分もそのどさくさに紛れて、　本やらＣＤやらＤＶＤやらを　こっそり買ってしまえ　と企んで、　卓越（amazon)を見てたら、　見つけました。　１１月２日に、　周傑倫（ジェイ・チョウ）のニューアルバムが　出るらしいです。　卓越（amazon)の音楽ページのトップ扱いになっていました。　タイトルは「我很忙」（俺は忙しい）　アルバムの中の「牛仔很忙」がもういろいろなところで聞けます。　youtube：http://jp.youtube.com/watch?v=SVUo0Fk9-0s 　　　「牛仔」というのはカウボーイ。　要するに、「カウボーイは忙しい」というタイトルです。　　面白かったのが、これ。↓　http://www.haoting.com/play/htsonglian.htm?id=181346&B132.x=9&B132.y=11　　周傑倫（ジェイ・チョウ）が曲の途中で、この曲について語っています。　早くて何を言ってるか正確にすべて何を言ってるか聞き取れませんでしたが、大体を要約すると、　「今回は初めてアメリカのカントリー・ミュージックに挑戦したんだー。今までとは違う作風だけど、自分のスタイルを貫くぜぇ。今回も“咬字不清”（言葉がはっきりしない、という意味でしょうか）だぜぇ。ハハーン。」　てなことを言っています。　　初めて聞いたときは、　何じゃこの曲は、　と思いましたが、　２回、３回と聞いてると　ありゃありゃ大変っす。　頭の中でグルグル回転し始めました。　この曲、いいですよー！　やっぱりこの人は天才ですね。　速攻予約しました。　牛仔（カウボーイ）が何で忙しいのでしょうか？　周傑倫：「それはこの曲を聞いてくれぇ。」　だそうです。　　＜ポイント＞　※周傑倫をカラオケで歌うと、（中国の）女の子にモテる確率：９９％　※しかし、かなりハードル高し。　※この曲も聞いただけでは何を言ってるのかまったく分からない。　※詞を見るとかなり面白い。　※アマゾンの予約サイト：限定卓上カレンダー付きらしい。　「牛仔很忙」　★★★★★　「我很忙」　　★★★★★（期待度）　　↑あなたのワンクリックにより、ワタクシは自己満足にどっぷり浸れます。

October 17, 2007

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太陽照常昇起

　今日「新京報」を見ていたら、　久しぶりに姜文（チャン・ウェン）の新作映画『太陽照常昇起』についての記事が出ていました。　映画『太陽照常昇起』は、　中国映画界を代表する俳優・姜文が『鬼が来た！』以来7年ぶりにメガホンを取った新作です。　中国では先月より公開されていますが、　さすが、　○中国映画界のカリスマ　○中国のマーロン・ブロンド　などと呼ばれるだけあり、　公開前の姜文の露出はものすごいものがありました。　　北京に来て1年。　ビックネームの作品や大作が何本も封切られ、　そのいずれも宣伝の盛り上がりはすごかったですが、　姜文の　メディアジャックとも呼べるような露出はさすがだと思いました。　　が、　しかし、　です。　どうやら興行的には苦戦をしているようです。　詳細はこれ↓　http://www.thebeijingnews.com/ent/2007/10-16/021@090244.htm　要するに、　公開前は１億元以上の興収を期待されていたものの、　現時点で２０００万にも達してない　らしいのです。　この映画は今年のカンヌ映画祭に出品を噂されながらも、　編集の為間に合わず、ヴェネチア映画祭に出品し、　グランプリ受賞が期待されるも、　アン・リー（李安）の『色・戒』（ラスト、コーション）に敗れてしまいました。　公開前から　その内容の難解さが話題になり、　テレビなどでも　映画の内容を問う記者とそれに対し多くを語らない姜文のやり取りが　報道されていました。　今日の新京報でも書いてありますが、　この映画の難解さ故、　同僚や中国人の友人たちと　この映画のことが話題になると、　「看憧了ｍａ？」（理解できたか？）　という質問が必ず出ました。　映画館によっては、　「理解できなかった人は２回目も無料で見れる」　というキャンペーンをやっていたほどでした。　僕も初日にこの映画を見ました。　既に２度見ています。　　確かに、普通の娯楽作のような　単純明快な映画ではありません。　中国人でさえ理解が難しいのに、　外国人はなおさらでしょう。　この作品の中で　特に議論にもなる箇所がいくつかあり、　それはこれから映画を見る方がいたら何なので書きませんが、　その謎が謎で終わるかどうかは、　下記のキーワードが分かってるかどうかでだいぶ変わってくると思います。　○１９５８年　人民公社化・大躍進運動　　　　　　　　　※ソ連との関係　○１９７６年　文化大革命の終了　　　　　　　　　→抑圧された感情が爆発　　　　　　　　　※この作品の中での、「抑圧」＝「性」　○姜文が演じる主人公は性的不能者　トランペット、唐辛子、靴・・・　いろんな小道具が、　実に、　見事に、　象徴的に登場し、　そのすべてが計算し尽されている、　完成度の高い、　素晴らしい映画だと思いました。　※公開規模は縮小されていますが、まだ公開中です。　※正規版のＤＶＤも発売されています。　　そして、今月末、　いよいよ　アン・リー（李安）の『色・戒』が公開されます。　過激なラブシーンばかり取り上げられ、　主演のトニー・レオンもまったく宣伝に稼動していないのが気になります。　これもとても楽しみな映画です。　『太陽照常昇起』　★★★★★　監督：姜文（『鬼が来た！』『太陽の少年』『宗家の三姉妹』『キープ・クール』など）　出演：姜文　房租名（ジャッキー・チェンの息子）　ジョアン・チェン（『ラスト・エンペラー』）　※『トランスフォーマー』も『スパイダーマン』も悪いとは言いませんが、このような自国の作品がなかなかヒット出来ないのは、どうなんでしょう・・・。悲しいです。もっと自分たちの国の映画をリスペクトして、盛り上げて欲しいものです。がんばれ、中国人！　　↑あなたのワンクリックにより、ワタクシは自己満足にどっぷり浸れます。

October 16, 2007

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ＺＡＫＫＡ屋に行った

　国慶節２日目の今日。　ＺＡＫＫＡ屋に行きました。　ここは、日本人の方が経営しており、　大分前から日本人奥様たちの間で話題になっていたようで、　フリーペーパーを見た嫁が、数ヶ月前から　「行きたい行きたい」　と訴えていた店です。　　家からバスを乗り継いで行きました。　フツーの豪華なマンションの一室にあります。　ご主人はりえさんと言う方で、だいぶ前に一度お会いし、しかもマイミクさんなんですけど、どうせ覚えてないだろうと思っていたら、　かろうじて覚えていてくれ、とても嬉しかったです。　自分はとても内気で、　口下手なので、　この方のような明るい方と話をするのが好きです。　嫁は雑貨を見るのに夢中になっていましたが、　先客の方とりえさんとお話をしながら過ごし、　まるでお店に来たというよりは、　友だちの自宅に遊びに来たみたいだと思いました。　↑と、そんな気持ちを倍増させたのが、　　　↑これ。　先客の方の手作りアイス。　ハーゲンダッツよりうまかった！　オカワリしたかったっす・・・。　　このお店、　ＢＯＸギャラリーになっていて、　いろいろなクリエーターの方が作られた雑貨が　　↑所狭しと　　↑並んでいます。　　↑すごいっす。　　↑予約待ちだとか。　　ちなみに、　　↑アイスを作られてる方の画もありました。　才能があるっていいですね。　心底羨ましいと思いました。　この方もとても素敵な方で、興味深い話を聞けて、とても面白かったです。　　↑来る前のお目当てはこれ。　版画です。　いいです！　ぶっちゃけ画のことはまったく分かりませんけど、　ずっと見ても飽きないと思いました。　　↑隣に飾ってあった王強さんという方の絵。　ワタクシに芸術なんて語る資格はありません、　けど、　この優しい感じの絵に、　言葉も発さず、　しばし眺めていました。　　↑　嫁は雑貨を買い、大喜びです。　自分も絵を見て、大満足です。　　「ＢＯＸギャラリーＺＡＫＫＡ」　北京市朝陽区百子湾南二路76　楽成国際5-1-1501（双井カルフールの裏）　ＴＥＬ：13910823753　午後一時～　定休日：毎週月曜日　※国慶節も営業中だそうです。　　↑あなたのワンクリックにより、ワタクシは自己満足にどっぷり浸れます。

October 2, 2007

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中国の巨匠が撮ったＣＭ

　時々ワタクシのダラダラなくだらないブログを見て、コメントを頂く、ガル母さんより情報頂いたＣＭについて、　恥ずかしながらまったく知らなかったので、ネットで調べてみました。　　このＣＭ、中国を代表する映画監督である馮小剛が監督をしており、「世貿天階」（ＴｈｅＰｌａｃｅ）を舞台にしています。　「世貿天階」は世界最大と言われているプラズマ画面をアーケードの天井に設置し、間違いなく今北京で最も話題のショッピングモールと言っても過言ではないと思います。　この世貿のすぐ裏に住む我が家（もう来週引っ越しますが・・・）、もちろん毎週末に限らず、食後の散歩など、週３、４回は出没しています。　当然、この撮影風景にも何度も遭遇しました。　そのときは、これまた中国を代表する俳優・葛優が馮小剛監督に演出をつけているのを見ることが出来、感激のあまり頭がおかしくなりそうでした。　でも、撮影の邪魔だろうというのと、ＣＭだというのであまり興味もなくなったのでその後あまり近づきませんでした。　が、しかし、やはり巨匠・馮監督が撮るＣＭ、ただの企業ＣＭではありませんでした。（そういえば、ＣＭにしては長い日数かけて撮影してるので、奇妙だな、と思っていたのでした・・・。）　オリンピックを前にマナー向上を訴えた、シリーズ化された公益ＣＭだったのです。　この公益ＣＭをネットで見てみたのですが、特徴があってかなり面白かったです。　まず、出演者たちが豪華です。　葛優、黄暁明、周迅、羽泉、蘇有朋、林心如、楊坤、張（青見）穎　と錚々たる顔ぶれです。　しかもみなその本人として出演しています。　舞台がすべて世貿天階。　出演者たちがみな誰かの困難や悪い行為を見つけ、自ら行動を起こす。　「楊坤」編：　駐車場で女性の為に車庫入れを手伝う　「葛優」編：　タバコのポイ捨てをした若者を注意する。　「周迅」編：　お釣りを要らないと言う成金男を見かけ、募金箱まで連れて行く。　「黄暁明」編：　パパラッチたちが美女と買物をする黄暁明を見つけ、隠れて写真を取りまくるが、実は袋を持ちきれないのを手伝っていたあげただけだった。　「林心如」編：　ペットボトルを片付けようとした清掃員を誤解して罵る人を注意する。　「羽泉」編：　ショッピングモール内でバスケをする若者のボールを奪い、注意する。　「蘇有朋」編：　スーパーでレジの直前にいらなくなったものを戻すおばさんの代わりに品物を元に戻す。　「張（青見）穎」編：　海が見たいという彼女とショッピングに来てケンカになった男性のために、スクリーンに写るイルカに合わせて声を出してやる。　普段何気に見かける光景の中の、何気ない親切。　ぶっちゃけちょっとやりすぎというか誇張しすぎな気もしますが、そこはまあ愛嬌ということで。　僕は中国人というのはすごく親切で、またその親切心への行動の表し方がとてもストレートなところがとても好きです。　そういう中国人のよいところがこのＣＭには表れていると思いました。　また、　時にはホロリ、　時にはブラックユーモアに満ちたオチが、さすが馮小剛監督だと思いました。　思わず唸ってしまうところもありました。　　北京もこういう都市になったら、本当にいいですね。　中国も。　中国人も。　そして、　日本も。　日本人も。　久しぶりに心が温かくなるようなＣＭでした。　馮監督、グッドジョブです！　　さてさて、この情報を提供してくれたガル母さんへのご質問に回答します。　１．バスケットボールをやっている人は本当にいるのか？　僕は正直見たことないです。　きっとかなりのレアケースだと思います。いや、そう信じます。（笑）　　ですが、他のバージョンのが結構ありがちな内容なので、きっとこのＣＭを企画した人は少なくともこういうところに遭遇したことがあるのでしょう。今の若者も日本と同じで悪い子がいますからね。　２．最後イルカを見上げるのはなぜ？　これに出てくる張（青見）穎は「超級女生」というオーディション番組で出てきた実力派の歌手です。　きっとこのＣＭの設定は、海が見たいという彼女と世貿でも海を見せてやるという彼氏のやり取りを見た張（青見）穎が、この彼氏に「スクリーンでイルカが写るときに自分がイルカの声を出してあげる」と言ったのでしょう。　だから、「イルカの声が聞こえる！」と言った彼女に対し、彼氏が「あっちから聞こえてくるよ。」と指差した先に、張（青見）穎がいるのだ、と思います。　また、最後に上へカメラが向けられたのは、天井に写るイルカを写すのと同時に、　このＣＭのテーマである、「全北京向上看」（すべての北京は上を目指そう）というスローガンを意味し、上を見上げよう、上を見ていこうということなのだと僕は解釈しましたよ！　ちなみに、黄暁明の「粉絲」（※ファン。元ははるさめの意味）であるガル母さんのためにコネタを。　今超人気者の黄暁明。女性とのスキャンダルの噂も日々ワイドショーを賑わせています。　実際、黄暁明もこのようにカメラで追われた経験がたくさんあるそうですが、あるとき、レストランから女性連れで出てきた際、カメラに撮られ、そのタイトルが、　「黄暁明、中年女性親密接触」（中年女性と親密交際）　だったそうですが、　実はこの中年女性とは、黄暁明のお母さんだったようです。　この黄暁明編のＣＭも、そんな日々あるパパラッチの人たちに対し、黄暁明が、　「あれは自分の彼女じゃないんだ。君たちをがっかりさせてゴメンね。」と言うのですが、　それに対し、カメラマンは、　「どんなニュースでも、あなたのニュースはトップニュースになるんだよ。」　と言っているところも、なかなかブラックユーモアに満ちていると思いましたー。　以上っす。　　ご興味がある方は是非ご覧ください。　○ＣＭを特集したページ（新波網）　http://ent.sina.com.cn/f/m/fxgdp/index.shtml　○８編のＣＭを一挙放映（土豆網）　http://www.tudou.com/programs/view/ESftHcUkksI/　○黄暁明に演出をつける馮小剛監督　http://yule.sohu.com/20070709/n250966986.shtml 　「全北京向上看　迎奥運会　樹新風」　（「上を目指す北京。オリンピックを前に、新しい風を起こそう」）意訳　最初見たときは、文革のときのスローガンみたいでダサイな、と思いましたが、　こういうストレートで、　泥臭いのも、　北京らしくて、好きだなと思うようになりました。　北京にいてよかったな、と思いました。　ガル母さん、ありがとうございました！　　↑あなたのワンクリックにより、ワタクシは自己満足にどっぷり浸れます。

August 24, 2007

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映画『不能説的秘密』を見た

　周傑倫（ジェイ・チョウ）の『不能説的秘密』を見てきました。　週末のレイトショーだったのですが、なかなかの入りでした。　歌手としての周傑倫は大好きで、ＣＤもほとんど持っていますし、何よりすごい才能の人だと思いますが、俳優としての周傑倫はまだまだ未知数なのに、　監督にまでも進出すると聞き、ぶっちゃけどんだけヒドイもんかと思っていました。　が、意外とよかったです。　タイトルから想像されるように、「秘密」ですから、詳しいストーリーは書きません。　30歳近い周傑倫が高校生の役で制服を着ており、相手役たちもそれに合わせてみな老けており、何だかコスプレをする変なアダルトビデオを見ているような気恥ずかしさを序盤は感じましたが、不思議とすぐに慣れてしまいました。　音楽科の学生の役なので、ピアノを弾くシーンが多くあり、そこは天才ミュージシャンの本領を存分に発揮していました。　基本は周傑倫の俺様映画であるので、　ファンでない人はこの映画を見るまで何の面白味も感じられないかも知れませんが、　音楽も素晴らしいですし、ピアノを聴くだけでも価値があるように思います。　特に前半出てくるピアノの演奏バトルはそのカメラワークも含めて、かなり興奮しました。　肝心の「秘密」は残念ながら中盤で大方予想はつきましたが、　それでも映画館で見ている観客の中には驚いている人もいたようで、「え！」という声が聞こえてきました。　要するに甘っちょろい青春映画ではありますが、共演の女優（グイ・ルンメイ）もとてもよかったですし、個人的には好きなタイプの映画です。　まあ何だかんだ言いながら、ラスト近くは泣いてしまいましたし、見る価値はある映画だと思います。　主題歌もおススメです。　　↑あなたのワンクリックにより、ワタクシは自己満足にどっぷり浸れます。

August 17, 2007

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改変自己

　北京ではそろそろ夏休み映画が出揃ったようです。　『ハリーポッター』や『トランスフォーマー』などの相変わらずハリウッド大作系がヒットしてるようですが、僕は『天堂口』と『不能説的秘密』が早く見たいです。　なかでも、『天堂口』はポスターのヴィジュアルが中国映画の王道っぽい作りで、オタク心をくすぐります。　中国ってこういうポスターヴィジュアルの作り好きですよね。デザイナーが一緒なのでしょうか。　いろいろ意見はあるでしょうが、僕はこういうヴィジュアルが個人的にかなり好きです。無条件で見に行こうと思います。　『天堂口』はダニエル・ウー（呉彦租）、チャン・チェン（張震）、リウ・イエ、スー・チー、孫紅雷・・・これでもかというくらい大スターが出演していて、その演技合戦を想像するだけでご飯を三杯くらい食べれそうです。　てか、満腹です。　また、『不能説的秘密』はジェイ・チョウ（周傑倫）が監督、主演の映画で、周傑倫がかなり宣伝を頑張っていました。　きっと周傑倫俺様の映画だと見なくても想像出来るのですが、まあ絶対見ておかないとな、と思っています。　周傑倫の演技力が足りないのは『頭文字Ｄ』や『満城尽帯黄金甲』でよく分かりましたが、天は二物を与えずですね。歌の才能があれだけあるのですから、仕方ないかな、と思ったりします。　それより、予想通り、映画『不能説的秘密』の同名主題歌がかなりいいです。やっぱりこの人はすごい才能の持ち主だと思います。音楽のことはよく知らないのですが。　　歌がいいと言えば、最近ヘビーローテーションで聞きまくっているのが、　ワン・リーホン（王力宏）の「改変自己」です。　メロディもとてもいいのですが、歌詞が聞けば聞くほどいいです。　○日常の何でもないこと、　○ちょっとした自分の欠点、　○自分の考え方　を変えれば、　世界さえ変えられる。　日常の中にある、普通は見逃してしまいそうな、小さいけど、でも大きな発見を歌っています。　とてもいい歌詞だと思いました。　北京に来て、　どうしようもなく行き詰ったり、　いつまで経っても出口が見えなかったり、　どうしても解決できない問題にぶつかったり、　耐えられないほどの無力感に陥ったり　・・・　毎日これでもかというくらい大変なことが起き、大変な思いをすることもありますが、　ちょっと自分の考え方や思い、行動を変えれば、きっと世界も変わっていくのだな、と教えてくれる気がする歌です。　よっしゃー。明日も頑張るぞー！　と思う気持ちにさせてくれる歌です。　そういえば、王力宏は最近激ヤセして、コンサートやイベントなども相次いでキャンセルし、重病説などが報道されていましたが、大丈夫でしょうか？　公開がとても楽しみな、李安（アン・リー）監督の最新作『色・戒』にも主演して、これから宣伝活動も本格的に動き出すはずです。心配です。　とにもかくにも、　興味があったら聞いてみてください。　◎「改変自己」歌：王力宏（ワン・リーホン）　◎「不能説的秘密」歌：周傑倫（ジェイ・チョウ）　ちなみに、↑サイト、もちろんダウンロードは出来ませんが、ネット上で視聴が出来ます。大概の曲はあるので、僕はこれを聞いていつも買うＣＤを決めています。ご参考まで。　http://www.haoting.com/　　↑あなたのワンクリックにより、ワタクシは自己満足にどっぷり浸れます。

August 16, 2007

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「カシオペアの丘で」を読んだ

　最近ａｍａｚｏｎで日本の本を大人買いしました。　便利な世の中になりました。　大好きな作家たちの本を大量に買い込み、その本を眺めながら、どれから読もうか1時間くらいかけて選びました。ｺﾚｿﾞ､ｼﾌｸﾉﾄｷ! 　重松清の本は感動的というか、胸にぐっと来るような、　いつも本に赤ペンで線を引きたくなるくらい印象的なセリフがあります。　今回は「カシオペアの丘で」を読みました。　末期癌に侵された40代の男性とその幼馴染たちが、遠ざかっていたふるさとや昔と正面から向き合い、自分探しをしていく話です。　　　○もう俺たちは、自分の命に関わる話も電話ですませられるんだな。大人になったのだ。　○人間は前ばっかり向いているわけにはいかないんだよ。下を向いたり後ろを振り返ったりするのが人間だと思うんだ。　○やっぱり早すぎる。もっと歳をとって、夫婦の日々を重ねて、阿吽の呼吸というやつを覚えてからの方がよかった。恵理が無言で伝える言葉や思いを、僕は本当に正しく受け止めているのか、いまはまだ自信がない。　○泣くよ、泣くに決まってるだろ、二人とも。おまえの前では泣かなくても、あとで泣くんだよ、それくらいわかるだろ、おまえだって親なんだから。　○人間ってさ、人生をやり直すことはできなくても、楽しかった頃に戻ることくらいはできるよ、絶対に　○いつも一緒にいて、くっついて、同じものを見るっていう愛し方じゃない愛し方、あるんだよ。　○くっつきすぎると息が詰まる。同じ方角を向いて、同じものを見てると、相手のことが逆によくわからなくなる。ちょっとだけ離れて、好きなひとを見つめる、見守るっていう愛し方だってあると思うんだ。　○神さまは、どうして、人間に「好き」という感情を与えたのだろう。「好き」がなければ「嫌い」もない。そうすれば世の中のたいがいの厄介ごとは消えるはずだし・・・（中略）でも、俺は知っている。おとなだからよく知っている。「好き」も「嫌い」もなくなった世界は、のっぺりとして、真っ平で、つまらなくて、なにより寂しいものだろう。　○ひとを一度も傷つけることなく、誰かに一度も悲しい思いをさせることのない人生は、この世にあるだろうか。（中略）誰からも傷つけられたことがなく、悲しい思いを一度もしたこともない人生は－よかったね、とは思うけれど、幸せだったね、と言えるのかどうか、分からない。　前後の脈略なく書いたので、なんのこっちゃ分からないですね。　自分の備忘録のつもりで書いたのでスイマセン。　ちょっと理屈っぽくて、まどろっこしいなと思う展開はありますが、とてもいい話です。家族について、とても考えさせられる本でした。　おススメです。　　↑クリックして頂くと、ワタクシの虚栄心が満たされます。

August 13, 2007

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映画『南京』を見た

　この間やっと、映画『南京』を見てきました。　７月３日から一部地域で上海、北京、広州など一部地域で先行上映が始まった本作、事前にほとんど宣伝等をしておらず、細々と公開されて終わっていくのか、と思っていたのですが、なかなか健闘しているようで、１２月まで続映することが決まったと中国電影報（中国映画新聞）に出ておりました。　恐らく宣伝費などは、ほとんどなかったことは容易に想像出来ますが、映画新聞を見ると、　○上海：「初日雨にも関わらず満席！」　○広州：「空席がない日もある。」　○北京：「大作に押されながらも、落ちない興行！」　などの必死？の「後宣伝」をしている模様。　似たような種類の作品がひっそりと公開を向かえ、ひっそりと終えていくか、または『東京審判』のように比較的宣伝費を投じた（ように見えた）にも関わらずコケテしまう作品が多い中、関係者に探りを入れても実際なかなか健闘しているようで、この原因はどこにあるのでしょうか？　この作品は、中国系アメリカ人のアイリス・チャン（故）が書いたあまりにも有名な原作「ザ・レイプ・オブ・南京」を読み、それに感動したＡＯＬの偉い人が個人的に出資して映画化したと言われています。「南京事件」が起こった当時、南京にいた宣教師やシーメンス社の南京支社長など欧米人の目を通して、南京で起こったことをそれぞれが語っていく、というドキュメンタリー方式を取っています。　この作品は、「南京事件」をフィクションとしてではなく、「ドキュメンタリー映画」として描いている以上、しかも、それが中国もしくは日本という、いわば当事者が製作した映画ではないという意義またその世界的な影響を考え、そしてこの「事件」には歴史的検証が必要なことを十分理解した上で、この映画についていろいろと思うことがありました。　作品の中には当時の元日本兵も登場しています。　本編中、実際笑っていたかは（つまり本人に故意に笑う意志があったのかということ）分かりませんが、明らかに映画的な見せ方として、笑いながらレイプを語る日本人のシーンが挿入されていたり、また、家族を殺された当時まだ幼かった中国人の方が、当時の恐怖を語るシーン等、圧倒的なリアリティがそこにあります。　合間に挿入される衝撃的な写真やＢＧＭがなく流される数々の記録映像は、更にそのリアリティを増幅させる効果があるように思いました。もちろん、それがすべて事実であるかは別として、です。　その為でしょうか。きっと寒いほど冷房の効いたせいではないでしょう、寒々しい雰囲気を発する暗い劇場の中で、恐らくその劇場の中で、唯一であろう日本人として、居たたまれない、何とも言えない居心地の悪さを感じ、何度も何度も劇場を出て行きたい気持ちに襲われました。　上にも何度も書きましたが、「南京事件」については、歴史的検証が必要な事件であると思っています。故に、このアメリカ出資の「ドキュメンタリー映画」で描いている内容が、「事実」かどうかは、僕には分かりませんし、ここでそれを無責任に語るつもりはありません。　しかし、誤解を恐れず敢えて言うのであれば、僕は、この映画を見たとき、そこにどちらが悪いという理論はなく、「戦争が悪い」ということをこの映画は訴えたいのではないかと思いました。　過ち、それは「戦争」という悪魔が引き起こしたことであり、大多数の一般市民はそれに巻き込まれただけなのだと。（もちろん、戦争責任とか事実の検証が必要ないとか、そういうレベルの話ではなくて、です。）　この『南京』も「ドキュメンタリー映画」として成功しているかどうか、その前に「ドキュメンタリー」として成立しているかは別次元の問題として、この映画は明らかに「反日」映画ではなく、「反戦」を訴えた映画であるように僕は感じました。　そして、今、中国で生活するひとりの日本人として、過去日中両国の祖先がしてきた「戦争」というものがいかに恐ろしく、愚かなことか痛いほど理解出来ました。　勇気を出して周りの中国人に聞いてみましたが、意外と反応は薄く、みんな見ていませんでした。　「一般的な」中国人の反応が果たしてどうなのか、日本公開はなかなか難しい（日本公開に向けて動いているという噂はありますが）とは思いますが、日本人の反応も気になりますし、この映画が日中関係にどういう影響を及ぼすのか・・・分からないことだらけです。　最後に、映画的な感想を言うと、この映画の中で、旧日本兵や当時南京に生活していた中国人の方々は実名のまま、現在の姿でカメラの前に立ち、当時の様子を語っています。その誰もが自分の身に実際に起きた出来事を語っている為、そこには圧倒的な説得力が存在し、そこは「ドキュメンタリー映画」として成功していると思います。　でも、肝心な、いわば物語の要である、当時南京にいた欧米人たちは、生存されていないからという理由もあるでしょうが、すべて役者が演じていました。しかも、現在の姿から（つまり歳を取った現在から）昔の出来事を回想するという形ではなく、当時の歳に相当する、若い役者さんたちが演じていました。つまり、他の方は年老いた方が当時を振り返り語っているのに、同じ歳頃であるべきの欧米人だけ４０代くらいの役者さんなんです。しかもみな妙に芝居っ気たっぷりです。　これには慣れるまでとても混乱しました。　明らかに失敗だったと思いました。　そして何より、ウッディ・ハレルソンが登場したときはビックリしてしまいました。こんなビックネームの方が出るのは、どうなんでしょうか・・・。　いずれにしても、『南京』、必見の映画です。　それにしても、いつも思うのですが、中国のシネコンも人気なところはすごいです。　中国（人）の消費能力が間違いなく上がっているのを実感出来ますし、中国人たちと一緒に映画を見るというのもなかなか面白い経験です。ま、ほとんどの観客が『トランスフォーマー』目当てだったのは言うまでもありません。　日本人駐在員Ａ：「映画は海賊版ＤＶＤでしか見ないよ。」　日本人留学生Ｂ：「映画館なんかで見たら高いじゃん。」　なんて言っているのは、もしかしたら外国人だけだったりして・・・。　映画は是非、映画館の大スクリーンで！　　↑あなたのワンクリックにより、ワタクシは自己満足にどっぷり浸れます。

August 1, 2007

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中国ドキュメンタリー映画

昨日に引き続き映画の話題です。　もうずっと前に見ていた映画なのですが、今も時々思い出すくらい、胸にズーンと重く圧し掛かってくる映画です。　中国のドキュメンタリー映画です。　『好死不如頼活着』。（死ぬより生きていた方がまし。）　武漢電視台の記者であった監督が、ある5人の中国人一家の生きる姿を追った、ドキュメンタリー映画です。　この一家5人のうち4人がエイズウィルスに感染しています。　彼らは国が推奨した「売血」によりエイズに感染してしまいました。　　昨日の『夜。上海』のようにあれこれ語りません。　ただ、是非見てください、としか言いません。　ずっと前「中国の血」や「丁庄の夢」という、同じく中国のエイズ問題を描いたドキュメンタリーの本を読んだことがあるのですが、エイズに関する対策というか、中国という国はトラブルが起こった時にまずそれを隠蔽する体質があるのですが、それがどんなに酷かったか、目の前に突きつけられました。日本にいる方はもし機会があれば是非読んでみてください。　今年の米アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞した『穎州的孫子』も同様のテーマを題材にしており、今いちばん見たい映画です。　だいぶ前にこの映画を見たのですが、当時この映画の製作会社が作ったＨＰがありました。　そこには、この家族がまだ生存中であること、唯一感染していない娘さんのために世界中から募金が集まり、大学まで通わせることが出来るようになったことが載っていました。　が、今日改めてこのホームページを探してみたのですが、見つかりませんでした。　今、この家族はどうなっているのでしょう。　今は映画館では上映されていないようですが、正規版のＤＶＤが販売されていますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。　この映画で起こっていることも、間違いなく、　今中国で起こっている現実です。

July 11, 2007

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『夜。上海』を見た

先日やっと『夜。上海』を見て来ました。　結論として、自分はこういうタイプの映画は好きです。　一見事業で成功を収めながらも、閉塞感を感じている男と、同じような境遇の女性が出会い、二人が心を通わせていく過程で、新しい自分を見つけていく・・・　ごくごく簡単に言うと、そんな話ですが、僕はこの手の話が好きな方です。　正直、内容・演出共に目新しいものはありません。　また、『夜。上海』はいろいろ粗が目立ってしまって仕方なかった。というのも否めません。　映画を見る際は先入観を持たずに見るべきだと思いますし、自分自身も映画を見る前に評論とかを見るのが好きではないですが、まあ個人的なブログですので、好き勝手に書こうと思います。　話の核心に触れますので、見たくない方は飛ばしてください。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　上にも書きましたが、結論を言うと、僕はこの手の話は好きです。　ですが、見た直後何と言うか言葉に出来ない気持ちでした。　すると、前を歩いていた中国人カップルの女の子の方が、一言「不爽」と言っているのが聞こえてきました。　そっか。「不爽」なんだ。つまり「すっきりしない」んです。　というわけで、　◎ジウ的映画『夜。上海』、「不爽」の理由。　○ヴィッキー・チャオのキャラクター設定が「不爽」　ヴィッキー・チャオ演じる、タクシーの運転手をしているヒロインは、外見に拘らない、冴えない女性です。髪にはひどい寝癖、化粧っ気がありません。　よくありますよね。こういう設定。　メガネをかけたちょっと冴えない女の子が恋をして、コンタクトにすると・・・あら大変。とんだベッピンさんだった。みたいな話が。　でも、これが成功するかどうかは、メイクさんの腕はもちろんですが、女優さんの意気込みにかかっていると僕は思うんです。　女優さんが冴えない女の子を演じようとしても、所詮は女優さんなんで、そもそも無理があるわけで、でも、そんな中でも「冴えなさ」を感じさせるか、演じきれるかが鍵だったりします。　ヴィッキー・チャオはそういう点で失敗だったと思いました。　どんなに寝癖をつけて、洋服がダサくても、クッキリ二重のパッチリお目目では説得力がないですし、眉毛もバッチリ描いているし、敢えて冴えないのを演じているのが見えてしまい、興ざめしてしまい、リアリティが全くないのです。　つーか、　「その寝癖、ムースでつけたでしょ。」　みたいな現場の雰囲気がうっすら見えてきてしまいます。　もし他の映画なら、　というか、　他のテーマがある中でのこういう設定ならまだよいのですが、　この映画の場合は、本木雅弘さん演じるのが、人気カリスマヘアメイクアーティストで、自分を見失い、やる気を見出せなくなっている中で上海に来て、ヒロインと出会い、また人を美しくさせる歓びを見出すという、いわば物語の核になっており、　ラストでヒロインがどう変わるかどうかで、作品の印象が天と地ほど変わると思うのです。　ヴィッキー・チャオの演技力不足もそうですが、ヴィッキー・チャオ側の要求、監督の演出上の思い切りなどなどいろいろな裏側が想像できてしまう感じがしました。　○ヴィッキー・チャオの言葉が「不爽」　物語の中で、彼女は亡くなった両親が残した家に住んでいます。つまり、恐らく上海人であると言えるでしょう。　でも、物語の中で彼女が話すのは、バリバリの、アナウンサーのようなきれいな標準語です。　それもいいでしょう。若い女性ですし、上海人の女性タクシーが標準語を話していないかは自分も知りません。　でも、例えば、すごく怒ったときやタクシーの同僚と話したりする際に、ポロッと上海訛りが出るくらいだったら、彼女のキャラクターに間違いなく深みが出ていた気がします。　この映画が日中合作で、日本人に向けて作られているにしても、　そういう一見細かい、どうでもいいことこそリアリティに繋がるような気が僕はします。　また、彼女の片思いの相手役も台湾人らしい中国語で、上海で働く車の修理工？みたいな。　どうにもこうにも絵空事、いや映画は架空のものだからいいんですけど、要所要所で、ふっと現実に戻される瞬間があり、悔しかったです。　要するに、大阪のタクシー運転手がバリバリの標準語を話していたら、何となく違和感がありますよね？そういうことです。　○脇役たちが「不爽」　この作品は、本木雅弘さんとヴィッキー・チャオ2人のシーンをはさみ、主人公を取り巻く脇役たちの物語が並行して描かれます。　の、ですが、これがどうにもならないくらい、実に中途半端だと思いました。　特に西田尚美さんと塚本高史さんのシーンは本当に必要なかったと思います。　お二人とも演技が上手な役者さんなのに、とても空々しく、まるで素人の学芸会を見ているようでした。　なぜでしょう・・・。　この2人のシーンだけ、演出がつかなかったのでしょうか。なわけないか。　監督が変わっているのかとさえ思ってしまったほど、テイストが変わっていました。　この作品の中で最も解せませんでした。　明らかに、物語の中で浮いていましたし、本木さんとヴィッキー・チャオのよいシーンのところで、いつも2人の物語が挿入され、リズムがおかしくなっていました。　また、竹中直人さんとサム・リーが道化役として、お笑いを担当していたのですが、2人のこのキャラクター設定は物語上必要だったのでしょうか？どうしてこういう設定にしなければならなかったのか、理由が分かりません。　竹中直人さんもいつもと同じくとても面白く、中国人もかなり笑っていました。ただそれだけの為の設定なのでしょうか。　彼がそのオドケタ中で、家族を想うシーンがチラッと挿入されますが、あまりにも短すぎ、キャラクターに厚みが出ていませんでした。これはきっと竹中さんの演技云々ではなく、編集上の問題でしょう。どうせならこのシーンもすべて切るか、そうでなければもっと竹中さんのバックグランドを見せるか、どちらかにして欲しかったです。　この映画の尺は約1時間半とコンパクトで、とてもすっきり見られましたが、そのおかげで、明らかに脇役たちのキャラクターが描ききれていませんでした。それぞれ5分ずつくらい増やせば、きっともっと違った、深みのある映画になったような気がします。　○ラストが「不爽」　お！いいところで終わったと一瞬思ったんです。　これなら、ヴィッキー・チャオが冴えなく見えてなくても許される。　余韻のあるいい終わりだなー。　と今までの「負」がすべて帳消しになったと思った刹那・・・　やっぱり、ありました。　ですよね。　本木さんの見せ場ですもんね。　　気づくと、批判ばかり書いてしまいましたが、好きなタイプの映画だったので、つい熱くなってしまいました。　ので、ここで、　◎ジウ的『夜。上海』の「爽」なところ。　○タイトルが「爽」　自分はこの『夜。上海』という題名がとてもいいと思いました。　これが、『上海之夜』とか『夜晩的上海』とかだったら、絶対見ていなかったと思います。　考え抜かれた後が感じられる、とても雰囲気のある、いい題名だと思いました。（ちなみに邦題は『夜の上海』のようです・・・。）　　この、「。」もよくないですか？　「モーニング娘。」みたいで。　はいいにしても、　上海の夜景の景色もとてもきれいで、また、一夜を過ごす二人がゆっくりと心を通わせる過程がとてもよかったと思いますし、何かが変わり迎えた朝との対比がとてもきれいでした。　○主人公がお手軽じゃないところが「爽」　また、これがハリウッド映画なら、絶対キスしたりするようなラブシーンがあると思いますが、この映画はそれを排除し、二人の心の交流に絞ったところもとても好感が持てました。　これで、キスシーンやベッドシーンがあろうものなら、台無しでした。　その為、主人公二人の切なさや人間性がよく描かれていたと思いました。　○音楽が「爽」　音楽はとてもよかったです。エンディングロールを確認していたのですが、見過ごしてしまいました。ＤＶＤを買ってもう一度チェックしようと思います。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　いろいろ生意気に語ってしまいましたが、でも、やっぱりこれだけ熱く語れるというのは、間違いなく心に残った証拠です。　どうせなら『夜。北京』にして欲しかったな。　というのは置いておいて、見やすい、でも人によっていろいろ考えることが出来る映画だったと思います。　言葉が通じない男女がそれでも心を通わせていく様子はとても感動的でしたし、ヴィッキー・チャオは正直演技が上手だとはちっとも思いませんが、でも、片思いの相手に告白するシーンは胸にジーときて泣いてしまいました。　中国にいる日本人なら必ず共感できるところがたくさんある映画だと思います。　画面がきれいなので、ＤＶＤではなく、是非劇場で見てください。　最後に、監督の張一白は、『開往春天的地鉄』と言ういい映画を撮っています。　前作の『好奇害死猫』は何ともずっこけた作品でしたが、街の風景を切り取るのがとても上手な監督だと思いました。　　『夜の上海』公式サイト（トップのみ）：http://www.yorunoshanghai.com/　『夜。上海』サイト（参考）：http://ent.sina.com.cn/f/yeshanghai/index.shtml　　と　　↑クリックして頂き、ｊその結果上位にランクインすると、下位を彷徨い悲しんでいるワタクシの虚栄心が満足します。

July 10, 2007

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『モンゴリアン・ピンポン』

　映画を見るとき、ファーストシーンでグイっと引き込まれ、何とも言えないワクワク感を感じるときがあります。　そういう映画は大体が、自分にとっての傑作になります。　最近見た『モンゴリアン・ピンポン』という映画がまさにそれでした。　話はとても単純です。　内モンゴルに住む少年が、ある日河から流れてくるひとつの球を見つけます。少年たちはそれが何の球なのか分からず、周りの大人たちに聞きますが、誰も答えを知りません。　ある日、少年はそれが「ピンポン球」だと知ります。そして、ピンポン球は中国の国技の球、つまり動物で言えば、パンダのように大切なものだと知ります。　その後、少年たちがどんな行動に出るか...。　内モンゴルを舞台にした映画、というと、彼らの過酷な生活を描いたものを想像しますし、確かにそういう類の映画が多いですが、これはファンタジーみたいというか・・・、　何て言うんでしょう。　悲壮感や壮絶感を敢えて意識的に排除して描いているようで、それは、子供たちを視点にしているからでしょうか、のどかで、平和な、何にもない日常を、淡々と描くだけです。　主役の子供たちに素人を配役しています。これがまた素朴さ、リアルさを倍増させています。　大人たちにとっては何でもないことが、当人たちにとってどんなに大きく、大切なものかを、いっさいの無駄を排した脚本により描いています。　そして、内モンゴルの風景も、この映画の原題『緑草地』通り、見渡す限りの「緑」、それに対比する「青い空」。画面が素晴らしくきれいで、これだけでも見る価値は十分にあると思います。でも、その青い空も何というか、ちょと暗みがかかった空で、スクリーンで見れなかったのがとても残念です。　物語の中盤、主人公の少年がお婆ちゃんを呼びに外に出るシーンがあります。　遠くにお婆ちゃんが佇む姿を捉えた、何でもないシーンなのですが、これが何というか神々しいまでの画で、天国とはこんな風景なのかなと思い、鳥肌が立ちました。　いや、それだけじゃなく、どの画も鳥肌立ちっぱなしの、素晴らしいものばかりでしたが、自分は特にこのカットが印象に残りました。　ベスト・オブ・鳥肌です。　カメラワークなどという専門的なことは素人の自分に語る資格はありませんが、どこをどう切り取っても本当に本当に素晴らしかったです。　この監督は只者ではないです。　絶対只者じゃないですよ。　そうです。　只者ではないんです。実際。　監督は、寧浩（ニン・ハオ）です。　中国映画が好きな方ならきっと聞いたことがあるでしょう。　昨年低予算ながら、アンディ・ラウ（劉徳華）のプロジェクト、プロデュースにより撮った『クレイジー・ストーン』が国内で超大ヒット。　まさに新進気鋭という形容が相応しい監督です。　1977年生まれの若い監督ですが、その才能が認められ早くもハリウッドのエージェンシーと契約を交わしたようで、その名を世界に知らしめるのは決して遠くないでしょう。　そう言えば、今「中国式離婚」というTVドラマを見ているのですが、演出のクレジットに寧浩という名前があります。同姓同名でしょうか。　本作品は、昨年の東京国際映画祭のアジアの風部門で上映されていたのですが、タイミングが合わず見に行けず、どうしても見たかった映画です。　ちなみに調べたところ、ちょうど今、日本でも上映中のようです。もちろん、中国でもDVDが発売されています。　都会との落差や砂漠化、教育問題等、現在の中国が抱える深刻な問題を描きつつも、説教臭くなく、あくまでも主人公の少年たちの目線で、笑いを交え描いています。大人たちは、常に引きの画ばかりで表情さえあまり見せない徹底ぶりです。　ラスト近く、この「ピンポン球」に拘る子供たちに、ある大人が「ピンポン球」に対しある行動をします。それにより、子供たちの心はどうなるのか。　そして、ラスト、この物語の結末をどう決着させたのか。　どこをどう取っても、間違いなく、お金を払って見る価値のある映画です。　しつこいですが、この監督は本当に只者ではないです。　知名度はまだ高いと言えませんが、遠くない将来必ずしや中国を代表とする監督として、世界にその名を轟かせるでしょう。大注目の監督です。　とにかく、　『モンゴリアン・ピンポン』、見なさい！！！（ｃ）おすぎ（映画評論家）風　『モンゴリアン・ピンポン』公式ＨＰ：http://www.imageforum.co.jp/pingpong/　　　　　←まず、とにかく、騙されたと思って開いてみてください。子供たちの表情にヤラレます。　予告編：http://www.imageforum.co.jp/pingpong/yokoku.html

May 23, 2007

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中国語版「牡丹と薔薇」で秘密特訓

　　「牡丹と薔薇」見てます。　　はい。大丈夫です。今は2007年です。これは昔に書かれた日記ではありません。　自分は自他共に認めるドラマ・オタッキーです。ゴールデンで放送されるドラマはほとんどチェックします（した）。で、2話目まで見た後、見続けるかどうかを決め、それ以降放送が終わるまではリアルタイムではそのドラマを見ません。なぜなら先が気になるので一気に見たいからです。もちろん、テレビデオとハードディス併用により、同時間帯にドラマが重なった時も対応可能です　　というような、ちょっとイカレ気味なくらいドラマを見まくっています。もちろん映画も好きですが、ドラマの好きとはちょっと種類が違う感じがします。　ま、でもそれは子供のときからで、あまり友だちもおらず、極めて内向的だった自分は、家に帰ると本を読んでるか、映画の脚本を読んでるか、ドラマを見てるか、そんな生活をかれこれ小学生の時からずっと続けているような気がします。　そんな自分も昼ドラと朝の連続テレビ小説、海外ドラマは制覇しきれていません。明確な理由はありません。そこらへん、まだまだツメがアマイのです。つまり、アマちゃんなんですね、きっと。　　話が少しそれました。　↑、なので、当時「牡丹と薔薇」はもちろん知っていました。そして話題になった小沢真珠さんの演技はよくバラエティで見ていました。　ある日テレビをザッピングしてると、　ジャ、ジャーン！という音楽と共に、　　　「牡丹と薔薇」が。しかもＣＣＴＶ（８）で。　　いやー。懐かしい。しかも何とも「濃ゆい」キャスティングです。川上麻衣子さんに、北原佐和子さん、神保悟志さん、そして一柳みるさんや新藤恵美さんといった2時間ドラマの影の女王も出てるじゃないですか。オタク心を十分に刺激してくれます。さすが東海テレビさん。これは外せないな。と思って見始めました。　どうやら1回目は見れなかったようです。姉妹の泥沼劇くらいしか予備知識がなかったので、何が起きているか理解しようと、久しぶりに脳が活発に動きました。　ですが、しばらくすると、妊婦らしい主人公の川上麻衣子さんが、　　↑恋人のネクタイピン（かなんか）を　　↑飲み込んで、　　さらに・・・　　↑うきゃきゃ、ウキャキャやってると、（しかも川上さん、「おいしい」って言ってるし）　　↑お腹から水がジャっボーン。　うホッ。これはすげー展開っす。　やはり何かが起こるだろうと、カメラを構えていた自分の期待を裏切りません。　これは明らかにコメディですね。いや、サスペンスでしょうか。　放送中度々流れる、「牡丹と薔薇は～どちらがきれい～」とかいう、昔子供のときに流行った「泳げたい焼きくん」を歌ってた人の声に似てる、ヘンテコリンな歌にも、　　↑歌詞内容、とついて、訳が流れます。これはやはり紛れもなく歴史に残るケッサクドラマです。　　話も中盤になり、主役の大河内奈々子さんと小沢真珠さんが出てきたらどんなに面白くなるだろうと、かなりワクワクしました。　が、正直期待はずれでした。　　ヒロインの行動に説得力がないし、牡丹の受けの芝居がよくないので、小沢さんの演技も空回りしてるように感じました。　ううむ。いやいや。演技の問題でしょうか。いや、脚本の問題でしょうか。それとも演出の問題でしょうか。　小沢真珠さんの演技もそれほど強烈には感じられません。吹き替えだからいまいち伝わらないのでしょうか。まだ物語が終了していないので何とも言えませんが。　オカシイ。　変だ。　解せなかったのですが、　ふと中国人の評判はどうなのかと思い、ヤフー（雅虎）で調べてみました。　「牡丹与薔薇　日劇」で検索すると、7万ちょっとでした。昨日ブログで書いた「故宮　スターバックス」が確か130万くらいだったので、あまり話題にはなっていないようです。「私は論争」もないようです。　　ただ、なるほど。　http://news.163.com/07/0122/10/35EG20B600011229.html　↑内容が過激過ぎるとかで、内容を１０％カットしてるそうです・・・。　ＣＣＴＶ放送の日本のドラマと言えば、最近「白い巨塔」があったそうですが、「牡丹と薔薇」は反発があるようですね。「暴力あり、変態あり」と紹介されています。変態って・・・。　　自分がいまいち中国放送版「牡丹と薔薇」にはまれなかった理由が分かった気がしました。　ちなみに、日本版を見ていないのですが、このドラマ、ケンカや罵るシーンが多いので、かなり勉強になります。有名になった、小沢真珠さんの　「このメス豚！」というセリフも、　見事そのまま、　「母豚！」と訳されていました。　　あと、関係ないですが、中国のドラマは毎日放送してくれるので、ストレスが溜まりません。製作側は大変でしょうね。　気になるのはスタート時間がやけに中途半端なことです。「牡丹と薔薇」も22時8分からです。なんで、8分なのでしょう・・・。なぞです。誰か教えてさい。　　それはいいとして、しつこいですが、「牡丹と薔薇」本当に勉強になります。ケンカ言葉の。　日本にいるとき、嫁がテレビで見たり聞いたりした悪い覚えたてホヤホヤ言葉を駆使し、自分をバカにして、それがかなり頭に来ていました。いま、セコセコとメモを取り、復讐の機会を待っています。　ウシ、シシ。　　でも、　きっと百倍になって言い返されるんだろうな。　トホホ。　

January 23, 2007

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黄金甲と好人、そしてプリズン

　　昨日は上映中である中国の巨匠の作品を2本見に行きました。　　まずは一本目。念願のチャン・イーモウの『満城尽帯黄金甲』を見に行きました。やっと、です。僕の周りでは「黄金甲は見たか？」と言うのが、挨拶代わりになるほど、盛り上がっていました。でもそれはこの業界だけではなく、一般の人の間でも同じで、間違いなく社会現象となっている作品だと思います。そして、作品自体に対する評価の低さも、こういった大作や大ヒット作にありがちなもので、どうしても見なければ、というよりは、見ておかなければならない、という作品になっていると思います。　結論から言うと、自分は好きでした。確かにもうこういう宮廷ものというか、コスチュームものには飽きているというのも分かります。話も予定調和に進んでいきます。でも、それさえも飲み込んでしまう勢いや気迫がこの映画からは感じられました。　色彩感覚のすごさはさすがでした。どのシーンを取っても、まるで一枚の絵画を見ているようでした。これだけでも高いお金を払って大スクリーンで見る価値はあります。もしかしたらこの映画を悪く言う人は、海賊版のＤＶＤをテレビ画面で見てるのかもしれません。話の内容がない、という人もいますが、映画は決して話があればよい、というのではないと思います。自分はこういう映画も当然あっていいと思いますし、この映画の内容が評価ほど薄いとは思えませんでした。　主役はジェイ・チョウなのか、と思っていましたが、タイトルロールは間違いなくコン・リーでしょう。素晴らしい演技でした。チョウ・ユンファも昔では考えれらないような役をよく引き受けたなと思いましたが、さすがでした。ジェイ・チョウは想像していたより浮いていませんでしたが、どう見てもこの面子に囲まれては不利なのは言うまでもありません。また、これは彼自身の問題ではないのですが、せっかくのクライマックスの戦闘シーンでもいちばんの見せ場がスローモーションになってしまい、台無しでした。きっと殺陣の稽古が間に合わなかったのでしょう。ここでビシっと決まっていればかなり印象に残っただろうに、監督はやはりジェイ・チョウを主役と考えていないのだ、と思いました。　ラストも、チャン・イーモウ監督らしい不条理で、結論を示さない、余韻のあるよい終わり方でした。　次にジャ・ジャンクーの『三峡好人』を見ました。この物語は16年前に分かれた妻の子供を探す男と、2年以上会っていない夫を探す妻の、2人の主人公の物語を平行に描いていくロードムービーです。ジャ・ジャンクー監督らしく、プロの役者か素人か分からない演者オンパレードでした。脇の方の人が時にカメラ目線になったり、セリフを言っていない時に手をブラブラさせたりと、普通の映画というか演出ではありえないのですが、それでも何と言うか迫力が尋常でないというか、物語は淡々と進み、映画の中にも悪人らしい悪人は出てこないのですが、緊張感がある、そして監督の批判や考えが強く出ている、素晴らしい作品でした。別れを決意する人と、復縁を決意する人、それぞれの主人公の心の動きが、どうしようもないくらい巨大な自然をバックに、そして政治とは関係のないはずの庶民が、その最大の犠牲になっている、という監督のメッセージがとても強く伝わってきました。　今日は、朝からずっと「プリズン・ブレイク」を見ています。邦画、日本のドラマ好きである自分は、アメリカのドラマなどはほとんど見たことがありません。思い出しても「ツイン・ピークス」くらいです。「プリズン・ブレイク」は周りの中国人の同僚がみなあまりにも面白いと言うので、そんなに言うなら、と思い、シーズン１のｂｏｘを買いました。これってシーズン２まで出てるんですよね？ということは、大風呂敷広げて、ずっと終わらないパターンですか？嫌だな。と思いつつ、見事はまってしまいました。面白いっす。まだ終わっていないのですが。　正直物語の進め方もかなり予定調和で、ははーん。こうなってこう進んで、これで１話終わりでしょ？みたいな。これってもし毎週放送だったら、きっとノイローゼになってたかも。ＤＶＤでよかった。　ということは、きっとシーズン１の終わりもそうなのかも・・・。シーズン２買ってないな、と思いつつ、見まくっています。　というわけで、またこれから見始めます。　という昨日、今日でした。

January 2, 2007

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金逸国際影城へ行く

　昨日中関村の新中関村購物中心のＢ１Ｆにオープンする「金逸国際影城」というシネコンの内覧会に行ってきました。　自分はもちろん元々興行側の人間ではなく、北京赴任が決まってから日本のシネコンで研修させてもらい、内覧会にもいくつか行きましたが、中国のシネコンの内覧会などは初めてなので、どんなものかと楽しみにしておりました。　会社の同僚が知り合いに案内してもらう、と言っていたのですが、常日頃から話が大きいやつなので、どうせ大した知り合いではないとタカをくくっていたのですが、なにやら高待遇で驚きました。　日本の内覧会と言うと、配給会社の人などが新しい劇場を観て回るだけの印象がありましたが、こちらはやはり中国です。気合が違いました。　開幕式、なるものが行われ、中央電視台のアナウンサーが司会をし、踊りあり、余興あり、テレビや新聞の取材ありの、日本とは一味も二味も違った内覧会でした。　　先ほど高待遇と書きましたが、何が高待遇だったかって、まず入り口にこの劇場のボードがあるのですが、入る際にサインをしろと言われ、「え？一般人なんですけど。」と断ったところ、「構わない。構わない。」と言われ、でもよく見ると別に芸能人のサインがしされてるわけではないので、でっかく自分の名前を書き込んできました。すると、周りが「お。日本人。日本人。」と騒ぎ、「日本人にサインをもらって光栄です。」と開発の責任者らしき人にも言われ、なかなか気持ちよいものでした。で、余興にと案内されたのも最前列の席でした。　んー。周りはおじさんやおばさん。そしてマスコミ。なのに、自分はジーンズにジャンパー...。かなり肩身が狭かったです。　肝心の劇場は細かく見るといろいろありましたが、でもなかなか立派な劇場でした。　来年自分たちの劇場がオープンするときは絶対盛大なオープニングパーティをやりたい、そのときは誰をゲストに呼んで、どんなことをやろうか、と帰りのタクシーの中でひとり妄想を膨らませていました。　北京にいると、周りの日本人からも、海賊版ばかりで、なかなか映画館に足を運ばない、という声が聞こえ、映画界の隅っこに籍を置くものとして、悲しい限りです。　でもやはり映画は大画面で見ると格別です。安く買ったＤＶＤはそれだけの価値しかありません。　そして今の中国のシネコンは、「映画を見せる」だけでなく、その「非日常」の空間も提供しようと試行錯誤しています。　今日の一言。いや二言。　「映画は映画館で観てね。」　「一度映画館で観た映画をＤＶＤで家で見てね。」　

December 9, 2006

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北京・日本映画週間へ行く＜その３＞

　　さて、『手紙』の興奮冷めやらぬ、エンドクレジット。　が、流れ出し、どんな方たちがこの映画を作ったのだろうと感慨にふけりながら見ていると、ブチっと途中できれ、突然松竹のマークが。そして『子ぎつねヘレン』の予告が…。　おいおい。このまま妖怪のスタートかよ。　　頭が切り替えられない自分はすぐ席を立ち、トイレで顔を洗い、大急ぎで席に戻りました。　なつかしの鳳凰とＫマーク。　　　そして２年前会社が一丸となり、まさに「戦った」、『妖怪大戦争』の始まりです。　いやー。まさか中国、北京の地で、まさかこのタイミングで、わが子同然の『妖怪大戦争』を見れるなんて。それだけで感激です。　始まる前は中国の方に、この三池美学は伝わるのか、かなり心配だったのですが、そんなのは全くの杞憂でした。　いやー。湧いてましたよ！監督！文さん！隆之介！真唯ちゃん！宮迫さん！文太さん！…。…。　そして元ＫＥのみなさん。営業のみなさん！　そしてそして、宣伝のみんなみんな！　みんなにみんなに伝えたい。　中国の方ってかわいいですよ。　日本だと結構黙って映画を見てますが、いちいち感想を言うんです。　例えば　すねこすり登場時には「あらー。かわいい。」とか、川太郎が橋から落ちそうになる時は「おー。危ない危ない。」とか、宮迫さんがビールを飲んで妖怪が見えるようになるシーンでは、「見えるようになった。ハハハ。」とかいちいち好き勝手にコメントを言うんです。　あまり聞こえませんでしたが、でもその場面場面でいろいろ感想を言ってて、こういう楽しみ方もあるんだと思いました。　余談ですが、あまり海賊版対策などは特にしていないようで、さすがに録画している人はみかけませんでしたが、フラッシュをたいて写真を撮っている様子は何回かありました。すねこすりがアップのときは前の方のお客さんがいっせいに携帯を開き、写真を撮っていたのは圧巻でした！　小豆のシーンも絶対分からないんじゃないかと思いましたが、よく理解してるようで、「小豆が身体にええぞ。」のシーンでは大爆笑でした！　いやー。今日は最高でした。　何を隠そう自分も生活のすべてをこの映画に注いでいた時期があり、自信を持ってこの映画のために、自分が出来ることは精一杯やったと言えます。公開前は毎日ほとんど寝れないくらい忙しく、その時はつらく大変なことばかりだと思っていましたが、その充実感や達成感は今でも鮮明に覚えています。　そして今、この地で、この映画のクレジットに自分の名前を見つけ、あの時確かに頑張っていた自分を改めて思い出し、何だか無性に情けなくなりました。　そしてまたあの時のように、胸が熱くなるものを、こらからも見つけられたらいいなと強く思いました。　最後に清志郎さんのお体は大丈夫なのかなと帰り道気になり、帰ってからヤフーを開いたところ、コンサートで飛び入り熱唱のニュースが！ちょっと良くなられたようで、少し安心しました。完全復活を遠い北京から心よりお祈りしています！　＊劇場内の写真は自分が到着してからしばらくした際に撮影したものです。実際はこの劇場がフルキャパになるくらいの大盛況でしたので、あしからず。

November 19, 2006

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北京・日本映画週間へ行く＜その２＞

『手紙』はギャガさんが製作すると決まってからずっと注目いていました。　東野圭吾の作品はほとんど全部読んでいますが、なぜか『手紙』だけ読んでおらず、映画化されるなら見てから読もうと思っていました。毎日新聞の連載時に多少読んだことがあるのですが、なかなか難しい題材だし、キャストを聞いて正直うーんと思いましたが、それは杞憂でした。　　実を言うと、個人的にギャガさんの邦画はすごく注目しています。『ウォーターズ』はどうかと思いましたが、『初恋』『バックダンサーズ』と今年は勢いづいています。（と思います。）『地下鉄に乗って』も見たかった作品です。要するに企画が結構自分のツボなんです。　生野監督と聞けば、金八おたくの自分は絶対に外せません。　３年Ｂ組金八先生シリーズ、明石屋さんまの男女７人物語シリーズ、そして社会現象にもなった「ずっとあなたが好きだった」「誰にも言えない」や「ビューティフルライフ」や「愛しているといってくれ」など数え上げればキリがありません。また「ＱＵＩＺ」や「ひとり暮らし」など普通のドラマとは一味違う名作も数多く残しています。　最近はチェ・ジウの「輪舞曲」というずっこけドラマもありましたが、でも間違いなくＴＢＳのドラマを支えてきて名ディレクターだと思っています。　　で、映画です。　いやー。本当に素晴らしかった！！！　マジで号泣しちゃいました。号泣です。大げさではなく号泣です。　近年一番号泣したなと今思い出したのが、ＳＡＢＵ監督の『疾走』ですが、『手紙』は半端じゃなく、マジで嗚咽しそうになるほどでした。　せつないです。マジでせつないです。　話の詳細はここには書きませんが、主に犯罪者の家族（弟）がどう生きていくか、の話です。　でもありがちな、加害者だってかわいそうなんだ、被害者はつらいんだなど、と軽く言い放ったりは決してしません。　むしろ犯罪者の家族となった少年の日常を淡々と描きます。でもそれにより、主人公の悲しみの深さをより感じさせます。　監督はきっと、つらいことや悲しいことがあっても、大声で泣いたり叫んだりするだけが悲しみの表現ではないと言いたかったのだと思います。お腹はすくし、普通に電車やバスに乗っていつものように出勤する。主人公が通勤するバスがそれに対比するようにピンクでケバケバしく、素晴らしい表現の仕方だなと思いました。　印象的なシーンがありました。　人殺しの兄を持つ主人公が例の如く、兄のせいで左遷をさせられます。そこへ杉浦直樹さん扮するその会社の会長が尋ねてきます。なぜ尋ねてきたかはここで書きませんが、そこでその会長は主人公に言います。　「誰だって犯罪者と関わり合いのある人間とは付き合いたくないに決まってる。そのことで差別するなと言ってもそれは無駄なんだ。」　　「では犯罪者を家族に持つ自分は差別されて当たり前なのか？」　そう反論する主人公に、その会長は言います。　「君のお兄さんはそういう君のつらさをすべて理解してこその罪の償いになる。だから君も逃げてはいけない。ここから、ゼロから始めるんだ。一本一本糸をつなげていくように、君を信頼して、理解してくれる人を増やしていけばいい。」　会長はみかんをお土産に持って主人公を訪ねに来て、話を終えると去っていきます。　　カメラはその会長のびっこを引く歩き姿を後ろから追います。それはほんの数秒のシーンでしたが、この会長の人生が見えた大切なシーンだったと思いました。　それを表現した役者さんもすごいと思いましたが、この一連のシーンこそ監督が伝えたかったことではないかと自分は思いました。　罪を犯す（人をひとり殺すという）ことがどんなに深く、大変なことなのか。家族の絆とは何なのか？差別とは何なのか？　正面切って声高に語ったりはしませんでしたが、胸に突き刺さり、本当に涙が止まりませんでした。　そして、「人って素晴らしい。」　監督がきっと最も伝えたかったと自分が感じたメッセージの深さを強く感じました。　山田孝之さんの演技は少々オーバーだなと思う箇所もありましたが、それなりに上手だったと思います。　沢尻エリカさんは地味な女の子からなぜ途中で大変身したのか、それは原作を読んでないので、はたまた自分の理解力がなく解せませんでした。しかも地味で、さえない女の子のはずが、どう見えてもかわいくて目立ちすぎ、それは監督の意図が外れたのではないかと感じました。せめてノーメイクでやればいいのに。　とは言っても、さすが今勢いがある方です。全身からオーラが漂っていました。「一リットルの涙」はよかったですが、その後はその演技が鼻につく感じがしてあまり好きではなかったですが、抑えた演技は好感が持てました。「陰」の役が似合う貴重な役者さんだと思いました。　そして何より兄役の玉山鉄二さんがよかったです。ほぼ手紙を読むだけの演技で、出番も上の２人に比べるとあまりありませんでしたが、深く印象に残りました。　ラストシーンの手を拝みながら弟の漫才を見るシーンは最高の演技でした。この前のドラマで急に短髪になったのでどうしたのかと思っていたのですが、この映画の役作りだったと分かりました。あまり注目していませんでしたが、素晴らしい演技だったと思いました。　脇を固めた、特に会長役の杉浦直樹さんや、吹越満さん、風間杜男さんなどさすがでした。やはり役者さんによって映画の出来は左右されるのだという当たり前のことを、改めて痛感しました。　家に帰ってきて、嫁に映画の内容を話したら、また泣けてきてしまいました。おかげで目が腫れてしまい、目が痛いです。　「やはり映画はホントにいいものですね。」という水野晴郎さんの言葉がなぜか帰り道頭から離れませんでした。自分もまたこんな素晴らしい映画に関われたらいいなとつくづく思いました。　そしてそんな素晴らしい人と縁を持てるように、素晴らしい作品に出会えるように、日々精進だなと思いました。

November 19, 2006

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周杰倫さん。あなた、最高です。

　最近周杰倫(ジェイ・チョウ)の歌をよく聴いてます。　元はカラオケ対策に、と思い買ったのですが、思いの外はまってます。　きっと日本では（あまり）知られていないのかもしれないです。　映画『頭文字Ｄ』の主役の男と言えばちょっとはピンとくるのでしょうか。あの少々ぎこちない演技が印象的でした。でも俳優ではありません。歌手です。　正直顔のみで勝負するタイプの歌手ではない（と個人的に思います）です。でも、この人はやはりすごい才能の持ち主だと思いました。（まだアルバム２つしか聞いてないですが…。）　特に最高なのが、『依然範特西』というアルバムの2曲目の「聴媽媽的話」という歌です。母親について歌っている歌で、歌名を直訳すると、「お母さんの言うことを聞け」とでもなるのでしょうか。　自分、元々感動しやすく、映画ではよく号泣もしたりするんです。それは認めます。が、歌を聞いて鳥肌が立ち、不覚にも涙が出てしまいました。30過ぎの男が恥ずかしい話ではありますが。自分の人生の中で正直そんな経験は（あまり）記憶にないです。　曲はラップ調ですが、歌詞がマジで切ないです。　この人が母親に対する愛情がどんなに深いか、よく分かる歌です。　トップスターである彼がどんな人間なのだか分かる術はありませんが、どんな家庭に育ち、親からどんな育てられ方をしたのか、そして家族に対してどんな感情を持っているのか、彼の人と成りがちょっと分かる気がします。　やはり歌というのは、仮面を被り別の人間になりきる役者とは違い、その人の生身の感情が出てくるものだと思います。　だからこそ役者と違った感動のさせ方があるのだと思いますし、演技と違った意味で聞いた人の心も揺さぶれるのでしょう。　　この歌を聞くと、誰もが自分の母親のことを思い出さずにはいられないはずです。　　北京に旅立つ早朝、駅まで見送りに来た母親が、初めて僕ら夫婦がいなくなることに対して、「これから寂しくなるね。」と涙しました。今まではうるさいのがいなくなってせいせいすると減らず口をたたいていたのに、です。　普段明るく、自分に似て思ってることの反対ばかり口にする口の悪い、気丈な母親の涙を見たのは、記憶にないくらい初めてのことでした。　北京赴任は自分の希望ではなく、そんな母親を置いて異国に旅立たなければいけないというのは何と切ないことか。　そして僕らが見えなくなるまでずっと立って手を振っていた母親の姿。化粧もしていない、皺だらけの顔。梳かされていない白髪交じりの髪…。　そしてそんな母親を置いてさっさと先に去ってしまった父親の寂しそうな後姿…。　　様々なことを思い出しました。　そして今、家族にそういう思いをさせてまで来た北京で、うまくいかない自分への苛立ちや情けなさ、いろいろなことを感じさせてくれる歌でした。　　マザコンと言うがいい。笑うがいいです。　これはきっと男にしか分からない感情だろうから。男性諸君、必聴ですぞ！　　でもせっかくですから、誤解を恐れず女性の皆さんにも言いたい。言わせてください。　自分の両親、自分の家族を大切に出来ない、大切に思えない、そんな男はきっとあなたのこと、あなたの家族のことも心から大切に思えないはずです。と。　　家族だけでなく、今は自分の大切な家族になった嫁、そして友人。いろんな人を大切に思いたい、そんなふうに思えました。　蛇足ですが、自分の人生を変えたとも言える映画監督、張芸謀（チャン・イーモウ）の新作が最近完成しました。ハリウッドから復帰したチョウ・ユンファ、チャン・イーモウ作品久々のコン・リーと豪華キャストの中、周杰倫(ジェイ・チョウ)もビリングでいうと、3番手の位置で出演しているようです。　正直演技は若干の不安もありますが、あの巨匠が目に付けた彼です。きっと何かやってくれてるはずです。今最も楽しみな映画です。

November 12, 2006

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周杰倫さん。あなた、最高です。

　　北京のジウ。トホホな日々。