テレビで「歌会始の儀」のニュースを聞いて思った。
テレビのニュースを見て思った事。 以下、Yahoo!ニュースから引用。-------- 新春恒例の「歌会始の儀」が十四日午前、皇居・宮殿「松の間」で開かれた。 今年のお題は「歩み」。 天皇、皇后両陛下、皇太子ご夫妻をはじめ皇族方のお歌のほか、天皇陛下に招かれた召人(めしうど)で歌人の清水房雄さん=本名・渡辺弘一郎=(89)や一般応募で入選した十人の歌などが、古式ゆかしい発声と節回しで朗詠された。--------で、テレビでも、その「古式ゆかしい発声と節回しで朗詠」と言うのを、天皇陛下が作った歌、一首に関しては、やっていたみたいだった。要するに長ったらしく読むのだ。 短歌だから、31音節ぐらいしかないはずだが、それを2,3分かけて読んでいたんじゃないだろうか。下の句を聞く頃には上の句を忘れてるぐらいに長く感じた。 百人一首の競技で使われる朗読よりもずっと長く伸ばすのだ。 しかもその伸ばし方に工夫が感じられない。文字で表記すると、 戦なきぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、 世を歩みきてぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、 思い出づぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、 …と言うふうに、5・7・5・7・7の区切りのところで伸ばしているだけで、なんだかあんまり頭を使っていないような印象だ。情感を込めているという感じもしなかった。 一体、何の意味があるんだろう、その「古式ゆかしい発声と節回し」とか言うやつに。 その方が良いと言う人が居るんだろうか?(居るんだろうな。) どうも伝統文化とか、そう言った類には、僕が価値を理解できない物が多い。 それにしても、作った短歌がテレビのニュースになってしまうとは、皇室の人たちも大変だ。 イギリスの王室の人とかは、作った詩がニュースで流れたりはしないだろう。 日本独自の事ではないだろうか。 (北朝鮮では金正日が作った歌などがテレビで流れたりするらしいが、その意味合いはだいぶ違うように思える。) 天皇陛下はじめ皇室の人たちが作った短歌そのものについては、「意外と分かりやすい内容だな。」と感じた。悪く言うと説明的で、文学的情感とか、そう言ったものに乏しいように思えたのだが、テレビのニュースで流れて、国民の多くが耳にするといった事情を考えて、分かりやすい歌にしたのかな、とも思った。 上で引用したニュースの全文のページはこちら。(2005年1月14日現在)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050114-00000033-san-soci