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カテゴリ:オブジェ
平成十九年新作「芽吹き心荒ぶる(めぶきあらぶる)」「悪の芽が芽生える」と言葉で例えられるように、それが根を張り今は悲しい事件が後を絶ちません。風や葉で波紋が立つ水面に映った姿は揺れ動いている。その様を悩みや自責に例え、今一度自身を省み、芽が伸びツノになり鬼と化す前に自らの芽を摘む心の強さを持って人間の尊厳を保ってほしい。・・・ 立佞武多は近年いなって新しく登場した新しい祭りではない。すでに明治時代にあった巨大ネプタを復刻したものだが、明治時代は「立佞武多」という名称ではなかった。文明や技術が発達した現在でもその巨大ネプタを作るとなると、大変な技術と労力が必要だ。 「たかがネプタごときに」とは失礼かもしれないが、明治時代によくぞ20メートルもの巨大ネプタを作ったものだと感心させられる。そういう意味でも立佞武多は五所川原人の「もつけぶり」(馬鹿さぶり)を計る上で大きな要因といえる。とにかく大風呂敷を広げたがる五所川原人。言ったからには実行せざるを得ない。しかも、やるからには、思いっきり、派手に。 しかし、日に日に広げた風呂敷の大きさが見えてくる。後悔の連続だ。やがて喜びの結果が結果が見えてくると、人々は喜びを押し殺して自賛する。「まんず、もつけだいな(馬鹿だな)」津軽人を表す言葉は「情張り」。でかい事、派手なことが大好きで、言ったことへの後悔とそれを打ち消すために「剛情」を張る「立佞武多」は先人達の意地と気概、「情張り魂」を思い起こさせてくれる。(2007公式ガイドより) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.07 20:27:16
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