i style

愛してる　愛してた。
けれどもう、ここにはいない
見つめてるんだ違う場所で

離しちゃったわけじゃないよ
想っている
ただね、昔とは変わっただけ　ゆるやかに

燃える様な嵐は祈りと共に過ぎ去って
静かな激情は消える事なく胸に居たけど

ずっと、抱いてた。

息絶える瞬間までこの手首を縛る棘は
ほどけないのだと視ていた

ひとり歩くこの道から
深い緑の葉が降り注いでくるまでは

この樹は私に眠りを実りを朝露の目覚めすら

いつの間にかふたつのてのひらで
水をすくいあげていた

雨宿りその足許に肩をあずけて
手をのばす落ちてくる実を食べるよ


陽が射してきたね
今日は何があるだろう

渇かない様　スカートの裾に
あの河の端っこを連れてくるから

火がきても守ってあげる
最後まで一緒にいてあげる

あなたをもう、独りにしない。

待たせたね　でもきっと必要だったんだ
永い時間もこれから見る星達も

探してたものはここにあります
欲しかったものはそこにあります

連なる夢の重なりを。
幾つも一緒に掴もう。