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BE★SEE -------- produced by Heiz Ginza

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亜希菜さん

【亜希菜のコラム vol.8】

光の誕生

text= AKINA IWAHASHI
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ドイツでは12月になると、クリスマスまでの4週間をアドヴェントと言って、
リースの中央に置かれた4本の蝋燭を1本ずつ灯をともしてゆきます。
冬至の3日後、大いなる闇のなかで行われる光の誕生の祝祭です。

光は大地に暖かさと明るさを与えています。
日の光の下事物ははっきりと我々にその姿を現し、
意識の中で関係性を結ぶことができるようになります。

光を集めたような存在=水晶の主原料であるケイ素(Silicon)は
現代において太陽電池や情報伝達を得意とする
コンピューターの部品の主原料になっていますが、
人間の神経系にも多く含まれる元素でもあります。

光は硬い物質、いわば闇の部分を我々に示す意識と深い関係があるのです。

このケイ素と近い存在としてリンがありますが、

赤リンはマッチの発火剤にも使われ、
もっとも一般的な白リンは暗所では光を放ちます。

この火と近い存在であるリン(Phosphorus)の語源は
ギリシャ語のphosphorosで、「光をもち来るもの」を意味しています。

物質という闇を照らす光は意識と深い関係があるのです。

何かを理解した時に「見えた」というのも意識と光との関係を物語るものと言えるでしょう。

物事を意識するということは自由への第一歩、きちんと歩むための基礎となるものです。

しかし現在我々は闇を見る小さな光をもつにすぎず、

その力を持ってますます闇の世界に沈もうとしているように思います。

闇の世界、つまり物質の世界を認識することは、この物質世界の理解のために
必要不可欠のものであったのは事実です。

光を闇の存在認識のために用いてはいたが、
光の存在そのものを意識してはいなかったのではないでしょうか?
それは我々が、我々の環境を意識せず、
原初的にあるものとしていることに似ています。

しかし我々の肺の中には酸素があり、二酸化炭素があります。
これは我々を取り囲む世界でもあります。ですから我々は
すでに外界を自らの内に内包している存在なのです。

この背景としてある存在や、光そのものを見つめる「意識」を持ち込む。

それを考える機会として、聖夜を迎えてみたいと思います。

亜希菜

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