<008>よりつづく
序章 ウェブ社会---本当の大変化はこれから始まる
「チープ革命」が生む方向性/「知の世界の秩序」再編へ / 大変化はゆっくりと、でも確実に社会を変える / インターネットの可能性の本質 / ネットの「善」の部分を直視せよ / ネット世界とリアル世界 / 「二つの世界」は理解しあえるか
まず「チープ革命」 。ハード、ソフト、回線、すべてに、それは起きている。ハードに関しては最新型をほしがらなければ、ということ。ソフトに関しては、リナックスを代表とするオープンソース・ソフトウェアがもっともっと一般的になり、当たり前に流通する、ということを前提とする。回線については、光ファイバーがもっともっとこまめに地方の個別の一戸一戸まで入ることが進むことが必要だが。
この方向がさらに極められていく「次の10年」は、ITに関する「必要十分」な機能のすべてを、誰もがほとんどコストを意識することなく手に入れられる時代になる。
これも本当だろうなぁ。底値というものはあるだろうが、まだまだ下がる可能性はある。そうなると、たしかに膨大な量のコンテンツが新規参入してきて、テレビや新聞、雑誌などコンテンツの需給バランスが一気に崩れるというのは、本当だろう。というか、もう起きている。
玉石混交の膨大な量のコンテンツの中から「石」をふるいよけて「玉」を見出す技術も、今や日進月歩ならぬ分進日歩といったスピード感で進化を続けている。
文学的表現としては理解できるが、本当に「玉」を見出す技術が進化を続けているとしたら、それは、僕にはまだよくわからない。この辺は、注意深く学ぶ必要を感じる。
<010>よりつづく