地球人スピリット・ジャーナル2.0につづく
「江原啓之神紀行(1)」 伊勢・熊野・奈良
スピリチュアル・サンクチュアリ シリーズ 2005/10 マガジンハウス
日本の霊場を旅するに、まさに伊勢・熊野・奈良を旅するのは、まさに常道と行っていいだろう。ここのから始まる江原啓之のスピリチュアル・サンクチュアリ・シリーズはまさに妥当な巡礼の始まりと言っていい。
伊勢、熊野、奈良、それぞれに私も私なりに思い出がある。ひとつひとつは順に並べて語れるようなものではないが、こうして旅を始めることのできる江原はそれだけの好運に支えられている人物ということになる。
先日読んだ香山リカの本にでていたような、江原を乱暴にも評価する「江原さんのこと 1)大好き 2)インチキ! あなたはどっち?」という二価値判断なら、まずは、私は「インチキ!」だとは思わない。このような形で日本的霊性を紹介することはとても素晴らしいことだ。この本のなかにインチキ性などなにもない。
では私は江原を「大好き!」だろうか。これは、ちょっと保留しておこう。図書館に行くと沢山の江原本が入っているが、人気があってほとんどが貸し出しだった。ようやく借りてきた本がこのシリーズだったのだが、最初に読む江原本として、この本が最適かどうかはわからない。つまりは、日本の霊場については問題ないが、人物やその人物そのものについての個性は、この本だけからは分からないからだ。
私は18歳のときに三ヶ月間で沖縄から北海道網走までのヒッチハイク日本一周したことがあった。その時は、まったく神社仏閣は立ち寄らず、各地の運動拠点を回る予定だった。しかし、あとになって考えてみると、神社仏閣に立ち寄らずに日本を旅するなんてことはできないことがわかった。
中年になって、それとなく神社の由来や縁起を知るに及んで、その深さにおどろくことが多かった。そして、これから、江原のような恵まれた旅ではないとしても、自分の縁に導かれた旅はずっと続けたいものだと思っている。
つづく