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カテゴリ:アガルタ
「神の子どもたちはみな踊る」 村上春樹 新潮文庫 2002/3 初出1999/8~1999/12 他 菅野継さんのご紹介。読んでみようかなぁ、と家族に話したら、すでにこの本は我が家にあった。学生時代に子供が読んだらしい。この本ばかりではなく、他にもあちこちから何冊も村上春樹が掘り出されてきた。ふ~~ん、すでに我が家は、村上春樹に随分と侵食されていたんだな。 何人かの女性たちを思い出した。彼女たちに、耳にふ~、と息を吹きかけられたような気分になった。10代の時に、旅先で知り合ったHちゃん。当時、小説を書いていた。駅の売店で文芸雑誌を広げてみせて、佳作の欄に自分の名前が列記してあるのを、しずかに見せてくれた。彼女は、あれからずっと年下の(と言ってもボクと同い年だが)農家の長男と恋におちて、ビニールハウスで野菜を作り始めた。でもそれからも小説を書いていて、「T」って雑誌の賞を取った。それ以来、どうしているんだろう。 阪神淡路の時は、すぐT区(だったと思う)に住んでいるSちゃんに電話した。彼女は、結局ボクらよりずっと年上の男と結婚した。といっても7歳だけの年上だったのだけど、やっぱり30歳以上の世代、というのは当時ではだいぶギャップがあった。結局、彼女は5人の子供を生んだ。ほんと、そんなに多産系だとは思わなかった。地震では、ちょっと家の壁にヒビが入った程度だといっていた。 地震もサリンも関係ないけど、Cちゃんのアパートが、すぐそばの川が氾濫して、床下浸水したことがあった。彼女も結局ボクと同い年の人と結婚して、同じ年の子供を二人生んだ。同じ幼稚園に通わしていたこともあった。彼女とは、だいぶ経ってから、割と近くに住んでいることがわかって、年に一度の年賀状だけは交換していたけど、この1~2年、また途絶え始まった。 村上春樹を読んでいると、どうしてオンナたちを思い出すのだろう。ああ、そういえば、あの時のあの人、とか、えっと、そういえば、とか、なんだか、久しぶりに持ち出した、おもちゃ箱をひっくり返されたような、そんな気分を味わった。 かえるさん、じゃなかった、かえるくん、のお話は、それこそカフカの「変身」の出だしを思い出した。高校時代に、カミュじゃなくて、オレはカフカのほうが好きだ、とヘンなこと言ったら、不思議そうな顔で(当然だろう)こちらを見つめたオンナがいた。もちろん、彼女とはなんにもなかったのだけど、なんにもなくて、ヨカッた。 2月18日、とは、1月17日と3月20日の、丁度真ん中の日、なんだな。最初から、あの時のことをイメージして書いたといわれていたから、どうしてもそういう先入観で一つのあの時の、空気を思い出そうとしていた。小説のひとつひとつにコメントつけるほどのことでもない。村上春樹は、いつかは読んでみたいと思っていたけど、こんなふうな読み出し方でいいのだろうか。いや、どこからでもいいに違いない、などと、いろいろ独りで、ごもごもと言ったりしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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