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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2007.05.29
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カテゴリ:レムリア
「チベットを知るための50章」<2> エリア・スタディーズ 石濱裕美子 2004/5 明石書店

 
<1>より続く

 このブログでは、何冊かのチベット関連の本を読んできたけど、254ページの「ティンセルタウンのチベット・フリークたち」★ハリウッドとチベット仏教★はなかなか面白い。このような視点の文章ははじめて読んだ。

 
チベット仏教に帰依すること、チベット難民をサポートすることは、西欧の知識人の間ではいまや一種の社会現象となっている。政治家、映画監督、映画俳優、ロック歌手、はてはイギリスのチャールズ皇太子に至るまで、ありとあらゆる分野の人間が、チベット問題に取り組み、そのサポートを表明している。ここではこの中から大衆文化に影響力を持つ、ハリウッドの映画人たちについて取り上げてみよう。
 ハリウッドでもっとも有名なチベットサポーターといえば、当代のセックスシンボルとして名高いリチャード・ギアであろう。銀幕の中で作られた軽薄なイメージとは裏腹に、現実のギアは映画の撮影の合間をぬっては仏の教えに頭を垂れ、50歳を過ぎてから生れた愛息子のミドルネームにジクメ(怖れなき)というチベット名をつけるほどのチベット・フリークである。
p254

 スペースと許可があれば全文を転記したいところだが・・・・。

 アクション俳優として名高いスティーブン・セガールのチベット文化へのはまり方もすごい。彼は1997年にニンマ派のペノル=リンポチェから埋蔵経説発掘者チュンダクドルジェの生まれ変わりと認定され、本人もそれを受けいれた結果、現在は僧衣を着てチュン抱くドルジュの寺をネパールで復興している。p255

 ふ~。そういえば麻原もたしかダライ・ラマの灌頂(だったかなぁ)を受けたりしたのだった。このような外見のできごとだけに振り回されるのもどうかと思うが、互いの利害と想いが一致しているということなのだろう。
 
 「スターウォーズ」のハリソン・フォードも熱心なチベットサポーターであり、ダライラマの自伝映画「クンドゥン」の脚本はかれの妻メリッサ・マシスンが手がけ、ハリソンもこの映画の製作に協力している。p255

 なるほど、チベット本に飽きたら、今度は、チベット関連のハリウッド作品に嵌まるのも面白いかもなぁ。

 また、「キル・ビル」の主演女優ユマ・サーマンの実家サーマン一家は、アメリカのダライラマ法王庁の実質的運営者である。p255

 ほえ~、このくらいになってくると、きな臭いものさえ感じるな~。

 ハリウッドへのチベット仏教の浸透度を最も雄弁に物語るのは、1997年に封切られたジャン・ジャック・アノー監督の「セブン・イヤーズ・イン・チベット」とマーティン・スコセッシ監督の「クンドゥン」であろう。p255

 映画「セブン・イヤーズ」は何回も繰り返しみた。いろいろあるんだなぁ。

 「セブン・イヤーズ・イン・チベット」が西洋人の視点から描かれたのとは対照的に、もう一方の「クンドゥン」はこのチベット語そのままのタイトルが如実に示しているように、チベット人の視点からチベット現代史を描いたものである。p256

 なるほど、これは興味深い。

 1993年に、アカデミー賞監督ベルナルド・ベルトリッチによって製作された「リトル・ブッダ」は、チベット人の高僧がアメリカ人に転生する問題を扱っている。ある日突然、アメリカ人の夫婦のもとにチベット僧が訪れ、自分たちの幼い息子がチベットの高僧の生まれ変わりであると告げられる。p257

 ここまで来るとエンターテイメントのハリウッド根性丸見えだが、面白そう。

 このように、ハリウッドの俳優たちと製作者たちが、映画というメディアを通じて、チベット仏教やチベット問題を、直接・間接に広く世界に向けて発信し続けてきた結果、現代のように多くの人々が、チベット仏教やチベット問題についての知識を持つに至ったのである。p258

 なるほど、そういうことだったのか。この文章もそうだが、この編者の石濱裕美子の文章はなかなか面白い。ただ、ここまで来ると、3S政策、つまり、スポーツ、セックス、スクリーンの「愚民化」(?)プロジェクトとなんらかの関係があるのかしらん、とさえ疑いたくなるところも、ないではない。

 「チベット高原 サンクチュアリ化計画」★弾圧と環境破壊★も大変気になるところだ。

1、全チベットをアヒンサー(非暴力)地域、すなわち、平和と非暴力の非武装地帯とする
2、チベット民族の存続を脅かす中国人のチベット入植を禁止する
3、チベット人の基本的人権と民主的自由を尊重する
4、チベットの自然環境を保護し、核兵器の使用や核のゴミの廃棄を禁止する
5、チベットと中国の関係とチベットの未来のあり方にちての真剣な議論を開始すること
(1987年の欧州議会でダライラマが提案した「5項目の平和プラン」) 
p272

 これは、チベット高原の上に自然と共生する仏教文化を復活させることこそが、チベットの環境問題を解決し、チベットひいては世界に平和をもたらすという主張である。この正論に対して現在(2004年)に至るまで、中国政府は何の応答もしていない。p277
 
 チベット、というキーワード一つで、本当にいろいろなテーマが導き出されるのであった。巻末の「チベット入門ブックガイド」も興味深い。おおよそ7~80冊の本が紹介されており、その何分の一かはこのブログでも読んできたが、まだまだ別な角度からのアプローチがたくさん残っている。奥が深い。

 オンフン

 この項<完> 





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Last updated  2008.11.07 20:12:58
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