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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2007.06.19
XML
カテゴリ:マルチチュード
加藤哲夫.jpg
「加藤哲夫のブックニュース最前線」 
加藤哲夫 1997/03 無明舎出版

<1>よりつづく

-------------------------------
P375「自然食通信」1995年10月号より抜粋

 そうそう、もう一冊紹介を忘れてはならない本がある。4年前の11月に仙台で開かれた国際環境心理学シンポジウム「スピリット・オブ・プレイス/仙台」の提唱者であるジェームズ・スワン著「自然のおしえ 自然の癒し」(日本教文社刊)である。ちょうどシンポジウムのときに見本刷りをもらったのだが、ようやく翻訳が出て、ここに紹介できることになった。氏は、スピリッチュアル・エコロジーを説き、リサイクルやエネルギー節約や消費の抑制などの個人的努力によって状況が解決するという考え方についても、アース・ディを例にとって次のように書いている。

 
・・・「地球規模で考え、地域において行動する」というのが、現代のスローガンである。各人がリサイクルを行ない、エネルギーの浪費をやめ、有機作物を買い、紙袋を再使用し、その他環境を助けるための簡単なことを行なうならば、それらが集って変化が生ずる。人々は自分でやれることを探しており、だからこそ「地球を救う簡単な方法」という類の本が1991年のアース・ディのころはよく売れたのである。しかし個人的な行動が集れば成功するということについての直接的な保証はなく、またメディアは成功例よりも災厄のほうに目をむけがちである。アース・ディを正しい行為に保ちつづけるのに必要なのは、情報や教育を多く詰め込まれた人々だけではあるまい。現代人に欠けているのは情報そのものではなく、それを感じる能力、そして自分たちの生命は価値あるものなのだという認識なのである。・・・我々には倫理を説教することで倫理をつくろうとする傾向がある。独りよがりのなすべしを宣伝するのは、つねに危険なやり口である。・・・・
----------------------------

 引用文の中の引用文まで引用するという、おかしな孫引きになってしまったが、まぁ雰囲気はつたわるだろう。この方の本は、このブログの中では「チェロキー」カテゴリなのだが、本全体としてはまさに「マルチチュード」カテゴリの一冊だと思うので、そちらに振り分けておこう。
前回のエントリーで著者が言っているように「行政の援助、企業の協賛、市民のボランティアと三つが揃ってはじめて今回のシンポジウムが出来たといえる」というのは同感である。

 
著者の文章に対する感想、あるいは、ほかの部分の膨大な資料的文章に対する感想もいろいろあるが、SPS全体の俯瞰ができてから、また振り返るチャンスもあることだろう。この文章が掲載されていた「自然食通信」1996年の12月号をもって休刊となっている。前年の阪神淡路大震災のよりリアルな現実的な社会、麻原集団事件による精神世界や市民活動の在り方の再検討、あるいはウィンドウズ95発売による本格的なインターネット社会の創出など、特徴的な時代背景の影響をうけていたと考えることもできる。

 この後、著者な日本におけるNPOの在り方を示す先駆者的立場に立ったのだから、「行政の援助、企業の協賛、市民のボランティア」という三っつの揃い踏みを実現する方向に走り抜けることができた、と評されるべきだろう。近刊
「一夜でわかる!『NPO』のつくり方」 などを見る限り、たくましい生命力の持ち主であり、身近な存在としての「うんどう」家のすばらしい一つの在り方を見せてもらっている感じがする。

 方や、SPSのスタッフのひとりでもあった私は、そのスピリット・オブ・プレイスのスピリットのほうに未だに引っかかりを持ち、うんどうやムーブメント、活動、と言われる切り口とはまた別な側面の風景を、自らの中心になそうとしてもがいているかのようである。

 ひとまず、この項<完>





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Last updated  2009.02.08 21:37:08
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