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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2007.07.24
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カテゴリ:レムリア
<第2巻>よりつづく

「ハートの聖なる空間へ」
者: ドランヴァロ・メルキゼデク /鈴木真佐子 2006/03 ナチュラルスピリット 単行本 187p 付属資料CD1 原書2003
おすすめ度★★★☆☆

 古代神聖幾何学シリーズの第三弾とも言うべき本。幾何学一辺倒の第1巻、幾何学からネィティブ・ピーボーへの傾斜を見せる第2巻に続いて、この本は、ネイティブ・ピーポーの話から始まる。このあたりは、「ガラス玉演戯」から、「曲がった泥つき大根」へと移行するはずだという、こちらの読みに多いにかなうところがあり、わが意を得たりという感じがする。

 しかし、その曲がった泥つき大根の世界はこの本においても、まだまだ展開されつくしているとはいえない。しかも、仮にその世界が展開されたとしても、その「次」があるのだ。ここで完結するなら1万2000年前のレムリアで終わっているのだ。何ゆえに、この「今」があるのだろうか。

 この本、原書は2003年、日本語訳は06年3月。すでにこの本がでて一年以上の時間が経過している。その間に、何事かの変遷があったかもしれないので、この動きには、今後もチューニングしてみようと思う。

 さて、このブログでは、巧まずしていくつかのキーワードといくつかのコンセプト、そしていくつかのシステム、そして「大いなる可能性」が、見え隠れしている。まだまだざっくり話であり、精緻な論理や事実の積み上げとはならないが、それはブログという表現手段の限定性にもより、また人生なにごと60点合格主義の私の突き詰めの甘さによるところが大きい。

 このブログでは、プログラマ、ジャーナリスト、カウンセラーを三つの重要要素と考えてきた。そしてそれらが融合している一つの人間の中に違和感なく存在している状態があるのか、ないのか、探求してきた。そして、いま、ざっくりついでに、その存在をマルチチュードと名づけることにする。もちろん、この言葉はネグリ&ハートの下敷きがあってこその概念なのだが、その理解が不足しているとしても、このブログなりの理解、というふうにする。そして都合悪ければ、さらにまた別な新たな概念を求めればいい。まぁ、仮称・自称のマルチチュードだ。

 で、ネグリがいうところのマルチチュードは、スピノザに端を発しているわけだから、今後もとりあえずそこまで降りていくとして、このブログとの整合性をすこし考えてみる。ネグリは現在のところマルチチュードという概念は、実態ある運動を名づけたものだとは言っていない。それは、いまだ未完な哲学や美学にとどまっている、というべきだろう。

 ということは、私たちはネグリのいうところのマルチチュードという概念を借りながら、さらにその概念を成長させることができる。かつてのマルクス主義に裏打ちされた資本階級と労働者階級、そして階級闘争の結果、革命が起きて、新しい世界が切り開かれる、というシナリオは、とりあえず「失敗」したとされている。その思想の系譜をつぐものとして、ネグリは期待されている。マルクスの亡霊はまだまだ多い。そこで、その下敷きを借りつつ、おおまかに言えば、自分の二本の足で地球上に自立し、二本の手によって、送り、また受け取る手段を持つネットワーク上にあって、やがてやってくるシンギュラリティに向かって、静かに歩み行く存在、それをとりあえず、このブログでいうマルチチュードと言っておこう、と思う。

 労働者階級プロレタリアートは、「弱き」存在であり、団体を組むことによって「力」を得た。しかし、情報社会マルチチュードは、まず「自立」する。自らの足で地球上に立つ。それは、科学的な力をもって情報機器などを操作し、有効に活用する方法を身につけている、ということである。そして、みずからを「表現」する力を持っている。それは絵であり、音楽であり、演劇であろう。あるいは武道であったり農業や園芸であったりするかもしれない。しかし、彼は、彼女は、表現することを知っている。そして、他の表現とコラボレートする美を身につけている。さらにマルチチュードは、魂の存在を知っている。時間と空間を越える不可知なものの存在を認めるスペースを携えている。彼の、彼女の愛するものは、「無」であり「空」だ。沈黙の価値を知っている。

 ネグリのいうところのマルチチュードと、このブログでいうところのマルチチュードの、まだはっきりと折り合いがついていないところは、スピノザのいうところの「意識」と、このブログのいうところの「意識」の差異だ。いや差異とまでわかるまでも探求はされていない。むしろスピノザのいうところを多いに受け入れて、たとえば、いままでむやみに使われている「宗教的言辞」、キリスト意識だとか、仏陀フッドだとか、タオイズムだとか、さまざまな挟雑物の混入しやすいレトリックをさけて、スピノザのいうような「数学的」な世界観で、「魂」を表現できるなら、むしろ、そちらを歓迎すべきであろうとさえ思う。

 ドランヴァロ・メルキゼデクの「ハートの聖なる空間へ」。面白い本だが、完結編ではない。まだ、時きたらずの感想が書き手にもあり、読み手にもある。付録のCDのガイド瞑想は、それなりに面白いが、特別ユニークということではない。すでに「瞑想」を体験している読者なら、とくに珍しくはないだろう。初心者は、このようなCDによる瞑想は有効だろう。だが、私は「ベスト」だとは思わない。思わないが、このCDに「出会った」者なら、ここから入っていくのは悪くない。面白い道筋の一つだ。

CDにつづく





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Last updated  2009.01.21 09:06:03
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