「マトリックス」
出演: キアヌ・リーブス[主演] 監督: アンディ・ウォシャウスキー ほか 販売元: ワーナー・ホーム・ビデオ 発売日 2005年11月18日 収録時間: 202分
「マトリックス リローデッド」
出演: キアヌ・リーブス[主演] 監督: アンディ・ウォシャウスキー ほか ワーナー・ホーム・ビデオ 2003年10月17日 収録時間: 249分
★★☆☆☆
「ウェブ人間論」の中で、こんな会話があった。
梅田望夫「(前略) ただ、グーグルの連中は、歴史とか政治とか、そういう人文系の深いことは何も考えていないんですよ。熱中しているのはITとプログラミング、そして『スター・ウォーズ』が大好き、という感じの若者たちが多いですから。
平野啓一郎「ほんとですか(笑)? 『ブレードランナー』や『マトリックス』じゃなくて、『スター・ウォーズ』ってところがミソですね。 p142
1975年より前の生まれの世代だからでもあるまいが、この辺の会話にはまったくついていけない。一体どういうことなのか、ととりあえず以前YouTubeで、「マトリックス」 、「マトリックス・リローデッド」 、「ブレードランナー」を見て、なんとなくイメージはつかんでおいた。
最近、図書館の視聴覚資料のなかに「マトリックス」の二本があるのを発見して借りてきた。感想は・・? ああ、いいことは何も書けそうにない。まず、私はちゃんばらごっこやピストルでの打ち合いとかが、極端にきらいなのだ。プロレスなども華麗なうちはいいのだが、流血とかなると、すごく人生がむなしくなってチャンネルを変えてしまう。もともとサッカーや野球などでも、敵味方に分かれて戦うってことが、どうもいまいちだめなみたいなのだ。
しかし、「マトリックス」というタイトルといい、現実社会と仮想社会の接点、なんていうテーマあたりは、とても関心のあるところ。最近は仮想社会セカンドライフなどにも若干ふれて、3Dヴァーチャルな世界はなかなか面白いなぁ、と思っている。すくなくともSLにちゃんばらごっこやピストルでの打ち合いがないだけまだましだ。殺し合いをするなら、愛し合ったほうがいい。
平野 彼ら(グーグル)が「政府」や「世界」という言葉を使う時も、実は「スター・ウォーズ」みたいなイメージなんでしょうか?
梅田 そうかもしれません。少なくとも彼らが政府と言うときのイメージってすごく単純ですよ、そこに人文科学系の深みのようなものはないです。「スター・ウォーズ」といえば、公開される前日は、シリコンバレーのマウンテンビュー市の映画館全部がグーグルの貸切だったんですよ。 p144
「そこに人文科学系の深みのようなものはないです。」ってあたりが、ちょっと気になるな。
梅田「価値観を共有」といえば強すぎるけど、結構影響はされていると思う。それは「はてな」の近藤(淳也社長)たちも一緒で、僕は取締役になる通過儀礼として、『スター・ウォーズ』のDVDを全部見てくれって言われたですから(笑)。僕はSF少年じゃなかったから全然みてなかったんだけど、我々の議論の中には、必ずアナロジーが出てくるから、一緒に経営をやっていく上でこれを全部見てくれないと共通理解ができないからと、全部見るように言われたんです。新しい世界へようこそ、って感じで、嬉しかったですけれどね。p145
梅田にして、全然見ていなかった、というので、少しは安心した(笑)。私もまったく見ていない。我が家の家族にいわせれば、みんなでテレビでみてたじゃない、ということだが、私は、まったく関心をもっておらず、他の本をよんだりパソコンをいじっていたらしい。まぁ、今後チャンスがあったら、「スター・ウォーズ」もみてみよう。