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カテゴリ:シンギュラリタリアン
「TRONは世界標準競争で勝てるか!?」 山口義人 2007/02 日刊工業新聞社 単行本 195p ★★★★☆ 著者は1934年生まれ。アメリカ三菱電機の社長や会長を歴任した人だ。この人73歳にして初めて書いた本がこの本。この本のとてつもないところは、この熟年の方が、さらに高齢の唐津ーという87歳の方に「TRONとは何か」を説明するくだりである。もちろん、両者とも技術畑の人たちであり、人並みはずれた業界人としての実績のある方々だ。その方々の「TRON談義」でこそ、ようやく現在のTRONのおかれている状況が分ってきたところがある。 OS競争というと、まずはMacは独自の境地を開きつつあるとしても、WindowsとLinuxの華々しい闘いに目が行き勝ちだった。しかし、サーバーやパソコンという「プラットフォーム」でならその図式も成り立つだろうが、ケータイやユビキタス環境となると、まったく別な話になってくる。 TRONは何もPC用OSとして志を持っていなかったわけではないが、時代はTRONに味方しなかった。科学技術のすべてに言えるが、必ずしも優秀な技術が最終的に生き残るとは限らない。さまざまな要素が絡みこんでいる。 時代はケータイが縦横に活躍するステージに突入し、さらに、ユビキタス社会の到来が現実化してきた。その時に至って、初めて脚光を浴び始めたのが、OSとしてのTRONだ。開発者の坂村健率いるプロジェクトは、さまざまなTRONバージョンを開発しつつ、新たな嵐の目になる可能性もでてきている。 シンギュラリタリアンのルイ・カーツワイルに言わせれば、近未来的にはパソコンはなくなるかもしれないということだ。ケータイとかもっと小さなPDAにその主流が移っていくばかりではなく、さらにコンピュータは小型化して、ミクロの世界におけるロボット、ナノボットが人体の中で活動する時代がくるだろうとさえ預言している。 その真偽はともかくとして、いつまでもパソコンにこだわっているオジサン世代の私は、次第次第に視野が狭まっているかもしれない。そういえば、先日話題になった親指シフトとTRONの世界は、どこかでつながっているかもしれない。どこでどう復活劇があるのか、わかったものではない。ただ、この本で読む限りにおいて、TRONが「意識」と関わっている部分がなさそうなのが、ちょっと寂しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.11 20:38:15
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