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テーマ:闘病日記(4004)
カテゴリ:シンギュラリタリアン
「グレース&グリット」(上) (下) 愛と魂の軌跡 <再読> ケン・ウィルバー /伊東宏太郎 1999/10 春秋社 単行本 399p 364p ★★★★☆ ケン・ウィルバーについては、まだまだ読んでいない本が他にも何冊かあるのだが、まずはこの本・上下巻と出合えたことを感謝する。そして彼の日常を綴った「ワン・テイスト」や邦訳最新刊とも言える「存在することのシンプルな感覚」なども、なかなかお気に入りの一冊ということになる。 しかし、どうも、初期の何冊かは、ずっと発刊当時から所蔵しているのに、ついぞ積読になってしまっているのが情けない。もうすこし経ったら目を通す予定。これは、彼の初期の本がやや難渋なものに思えることと、翻訳に対する私の素直じゃない感覚がいまだに消えていないからだ。そして、アップデイトな人々の心の動きと、出版のタイミングがあまりぴったりこないと思えるところからも、そんな結果を生んでいるようだ。 まだぼくは瞑想を再開はしていなかったが、トレヤとぼくは、二人が共に受け入れることのできる師を探しはじめていた。トレヤにとって最も重要な道はヴィパッサナーだった(ヴィパッサナーは小乗、大乗、金剛乗を問わず、あらゆる仏教の基本的かつ核心となる瞑想法だ)。もっとも、彼女はキリスト教神秘主義も大好きで「奇跡のコース」の教えを、この二年間、毎日欠かさずに行っていた。ぼくはといえば、洋の東西を問わず、どのような流派の神秘主義にも共感を覚えていたが、最も力強く深遠な神秘主義は仏教のものだと思っていた。仏教的修行の神髄といえる禅を十五年間にわたって続けていたのは、そういうわけだ。とはいえ、金剛乗仏教、すなわちチベットのタントラ仏教にはいつも魅力を感じていた。なんといってもそれは、世界中で見いだされる霊的システムの中でも、最も完璧であり、また最も多彩なものだからだ。同時に、特定の伝統の中で学びながらも、あらゆる宗教の枠を飛び越えた何人かの人たち、たとえばクリシュナムルティとかシュリ・ラマナ・マハリシ、ダー・フリー・ジョンといった人たちにも魅せられていた。 けれど、トレヤとぼくが共に心底から従うことのできる師については、なかなか意見が一致しなかった。ぼくはゴエンカのことがとても好きだったが、ヴィパッサナーは総合的アプローチとしてはあまりにも幅が狭く、限界があると思っていた。トレヤはチョギャム・トゥルンパとフリー・ジョンに好感をもってはいたが、彼らのやり方は乱暴すぎて、ちょっと常軌を逸しているように感じていた。ぼくたちはやがて、カル・リンポチェを共通の師として仰ぐことになった。リンポチェは最高の成就をなしとげたチベット人グルだった。実際トレヤは、リンポチェから灌頂(かんじょう・密教における教えの伝授の儀式)を受けた際に素晴らしい夢を見て、それで自分の名前を変えなくてはならないと決心するにいたったのだ。カル・リンポチェに出会うまでの間、ぼくたちは考えるかぎりの先生をもとめつづけ、次から次へと訪問し、接見し、親しく付きあい、その下で修行したりした。その中には、ビード・グリフィス神父、知野弘文老師、タイ・シトゥーパ、ジャンゴン・コントゥル・リンポチェ、チョギャム・トゥルンパ・リンポチェ、ダー・フリー・ジョン(ダー・ラヴ=アーナンダ)、片桐大忍老師、ピール・ヴィラヤット・カーン、トーマス・キーティング神父などがいた。P302 これは83年以降の二人の軌跡だが、私もまた、80年の秋にガンセンターで医師より余命半年の宣言を受けて「死のベッド」にいたことを思い出した。トレヤが自らの体の中にしこりを見つけて葛藤していくプロセスはよくわかる。私の場合は、それから5年の療養のあと完治したことになっているが、なぜ私が直ったのかはよく分らない。ある親戚は、あなたは信仰を持っていたから助かったのよ、と言っていたが、私にはあまり納得できない。しかし、私がなぜにガンになったのかは、実はよく分るような気がしている。 初読からこの本のイメージは特に変らない。一見、難渋と覚えたケン・ウィルバーと見えていたのだが、私はこの本で、一辺で彼が好きになった。今後も、もうすこし、読み進めてみたいのだが、あまり翻訳も頻繁に行われていないので、ネット情報から彼の最近の動きがみえてきたらいいなぁ、と思い始めている。「インテグラル」というカテゴリを作ってみた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.11 18:59:48
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