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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


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2008.04.15
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テーマ:私のPC生活(7396)
カテゴリ:agarta-david

「聖なるヴァーチャル・リアリティ」情報システム社会論
西垣通 1995/12  岩波書店  全集・双書  188p 
Vol.2 No.0050
★★★★☆

 
この人の本を「IT革命 ネット社会のゆくえ」「ウェブ社会をどう生きるか」「情報倫理の思想」などを何冊か読んでみて、いつも感じることは、毎度かわらぬ同じような感想だ。。情報科学を論じる先見性、無批判的にネット社会を賞賛する動きへの警戒、社会構造の維持に関する保守性。どれもこれも、いずれもちょっとカチンとくる言い回しがある。まぁ、それだけ一貫した視点をお持ちだ、ということでもあるだろうし、彼の立場から見れば、私などはさしずめ、無批判的にネット社会の未来を信じる無節操なユートピアンということになるのだろうか。

 この本が書かれたのは1995年である。ネット社会のエピソードとして登場したりするのがニフティサーブだったりする以外は、現在読んでもなんの不足もないくらいに、物事の本質を突いている。とくに、この時点でまだ一般には夢物語でしかなかったバーチャル・リアリティが、現在ではセカンドライフなどに象徴されるように、より具体的な利用に供されうるサービスとなってきている。この時点で、今日的課題を見抜いているというのは、やはり先見性があった、としか言いようがない。

 特にこの本での主テーマとなる「聖なるヴァーチャル・リアリティ」についての考察は、1995年当時という時代背景を考えれば考えるほど、一読に値する。科学がもたらす技術進化と、人類が本来もっている本質的要求が、どこでどういう形で融合し一致するのか。そのようなテーマをサラリと論じきる著者の力量はそうとうなものだ。

 さて、著者が何度も繰り返すように、「21世紀は、われわれが否応なく宗教と向き合うようになる時代である」p183とした場合、「科学」の側からこれだけの塩を贈られて、「宗教」の側は、どれほど、この本に応答する力があるのだろうか、と大いなる疑問が湧いてくる。最近のFREE TIBETむーぶめんとの盛り上がりを見ていて、このオルギーは、さて、次にはどのような形ととっていくのだろう、と興味津々となる。

 もし、今から半世紀前にインターネットのような情報手段が発達していたら、中国はチベットを侵略することができただろうか。もし、現在、インターネットが発達していなかったら、これだけのむーぶめんとの盛り上がりがあっただろうか。そして、21世紀になって、このヴァーチャル・リアリティは、今後、どのような聖なる世界を展開することになるのだろうか。そんなことなどが、いよいよ気になってくる。


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Last updated  2008.04.15 20:36:02
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