「虚空の舟」 (上) <1>
Osho マ・アナンド・ナルタン 1982/9 ラジニーシ・パブリケーションズ・ジャパン 単行本 255ページ
Vol.2 No.0055★★★★★
この本って、Zenシリーズなのかな。 「OSHO ZEN TAROT」出典リストにも、玉川信明の「和尚(ラジニーシ)、禅を語る」にも、この本はもっとも古い講話として載っているが、実際は「荘子」を語った話だ。厳密に言えば、「禅」シリーズとは言えないのではないか。ただ、インドのブッダの教えが、中国にわたって老荘思想と融合し、日本に渡って熟成されたものが「禅」だとすれば、Oshoにとっては、老荘も禅の一部となるかもしれない。ましてや、Osho・Zenにおいてや、ラオツやチャンツは、Zenそのものとみなしても、何の違和感もないのかもしれない。
この本が出版されたのは1982年、現在のOEJの前身であるラジニーシ・パブリケーションズ・ジャパンから出版されている。懐かしいといえば、本当に懐かしい。当時はまだ日本においてOshoの本は10数冊しかでていなかった。一冊一冊が記念碑的なものだった。当時はむさぼり読んだものだが、ここ何十年も開いてみることがなかった。今回、こうして開いてみるのも、何かの縁だろう。
<2>につづく