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カテゴリ:スピリット・オブ・エクスタシー
<上>よりつづく この本よくよく読んでみれば、原書発行が1999年なので、9.11以前であるばかりか、Y2K騒動の以前でさえある。だから、話題は実に古びており、あちこちのデータや話題に対して、おいおい、と思わないでもない。でも、逆にいうと、あの時点でこれだけの見通しをつけていたのだから、このジャーナリストの慧眼は称賛されてしかるべきでもある。 もちろん、大手メディアのジャーナリストという肩書をフルに使って世界中を飛び回って集めた情報が、おのずと一つの形を成していったのであろうが、それらを網羅的に積み上げてみせるところは、著者の腕の冴えということだ。だが、後半になると、その冴えもだんだん衰えてきて、アナロジーを使いすぎ、比ゆ的に世界をとらえる姿勢に、すこしづつ欺瞞性も覗きだす。 著者のアナロジーを借りると、レクサスをグローバル化の象徴と見立てたのは素晴らしかったが、もう少し時間が経過して起きた9.11のことを考えると、まさにあの世界貿易センタービル(WTC)こそは、グローバル化の象徴と言っていいだろう。「オリーブの木」死守派にしてみれば、あのWTCこそが標的であった。 ところが、ふと考えてみると、アメリカ国民にとっては、WTCは、アメリカ国民にとっての「オリーブの木」だったのではないだろうか、と感じられてくる。すくなくともブッシュは、WTCを、オリーブの木と見立てて、それを破壊したテロリズムをこそ破壊すべきだ、と、輝くべき21世紀の幕開けを、血塗られた劇場としてしまったのだった。 この「レクサスとオリーブの木」は、「フラット化する世界」を読む前に読まれるべきであっただろうし、その逆も言える。p163の「世界のガソリンスタンド理論」は面白い。世界には五つのガソリンスタンドのスタイルがあり、日本、アメリカ、西ヨーロッパ、、発展途上国、共産国、が笑い話のように比較されている。グローバル化と言っても、たったひとつの業種の中に、これだけの差異が世界中にひろがっているのだ。 読み終わってみれば、なるほど、レクサスとオリーブの木、比ゆとしては痛烈に面白い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.08 23:13:33
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