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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2008.08.14
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「白洲次郎の流儀」
白洲次郎・涌井清春・他 2004/09 新潮社 全集・双書 143p
Vol.2 No.0220 ★★★★★

 ilovecbさんの書き込みで初めてWAKUI MUSEUMについて気がついた。この8月10日にオープンしたばかりの、ロールス・ロイスとヴィンテージ・ベントレー、全部で14台を集めた個人美術館である。ましてや日曜日の11時から16時までという時間限定だけに、実質、オープンしてまだ5時間しか公開されていないということになる。

 いるんだなぁ、こういう人が。すごい。しかも、「吉田茂のロールスロイスと白洲次郎のベントレー」が並んでいるという。吉田茂はともかく、白洲次郎については近年話題にはなっているものの、あまり詳しくないので早速図書館へ。この「白洲次郎の流儀」のなかで、涌井清春氏が「白洲次郎のヴィンテージ・ベントレー」という文を書いている。

 脱サラをしてロールス・ロイスとベントレーのコレクター、輸入商をしている私は、「白洲次郎のベントレー」が現存しているという情報に出会い、日本の自動車評論家の始祖である小林彰太郎氏とお話をしたときに氏は次のような趣旨のことをおっしゃいました。
 「この車は日本にあるべき車。しかし自動車博物館などで死なせて遺骸のような展示をすべきではない」
 いつまでも活発に走らせてこそ、白洲次郎のベントレーらしいということでしょう。この言葉を受けて、私はなかば使命感に駆られるように、入手を決意いたしました。
 代理人を通じて、1年の交渉でした。「売ってもよい」、「やはり売りたくない」というオーナーとのやりとりの末、ベントレーのコレクターとしての一定の信頼を得たことが入手できた大きな理由だと信じています。日本の大企業(トヨタと東北電力と聞きました)からもかつてこの車にオファーが来たが値段に関係なく断ったちうことでした。「文化遺産」は分かる人にしか渡したくない、遠く海を渡らせるには抵抗がある、というのは正直な心情だろうと思います。
 いつもは船便で2ヶ月ほどかけて輸入するのですが、この車に限って私はその2ヶ月がとても待ちきれず、3日で届く空輸便を利用しました。
p78

 ヴィンテージ・ベントレーとは、ロールス・ロイス社が1931年にベントレー社を買収する前の、わずか12年間に作られた、数少ないオリジナル・ベントレーだけが許される呼称だ。わが「スピリット・オブ・エクスタシー」カテゴリは、ロールス・ロイスのマスコットに啓発されてスタートしたのだったが、ここにきて限りなくベントレーがすり寄ってきている。

 ロールス・ロイスという名前は、創業当時の出資者チャールズ・スチュアート・ロールズと技術者のフレデリック・ヘンリー・ロイスにちなんでいる。ロールズは貴族出身で当時のモーター・レースに関わった先駆者だった。車からやがてライト兄弟の飛行機に関心がうつり、やがて飛行機事故で1910年に亡くなった。
かたや、ロイスのほうは、たたき上げの苦学の技術者だったが、晩年は現場を離れ、田舎での農業に精をだしたという。

 この二人に通じるスピリットが、白洲次郎という人にDNAとしてつけ継がれている感じがする。白洲次郎は、17歳から26歳までの9年間をイギリスで過ごし、愛車ベントレーを駆ってレースに出場し、また旅を繰り返したようだ。帰国後は戦後の混乱期には吉田茂の懐刀としてGHQとの交渉にもあたった。その後、東北電力の初代会長や軽井沢ゴルフ倶楽部の常任理事などを務めたあと、早々と隠棲し、農業に精をだしたという。その住まいは現在、旧白洲邸「武相荘」として公開されている。

 白洲はよくステーション、すなわち分際をわきまえるという事を話していたが、「イギリスではロールス・ロイスに乗っていい奴と、ジャギャァ(ジャガー)までしか乗っていけない奴がいるんだ」「でも、昔はロンドンでドレスアップした美しいレディーが、ミニクーパーを白い手袋に帽子を被ったショーファー(運転手)に運転させて、コ・ドライバーズシート(助手席)にすわりハロッズに乗りつけて優雅な物腰で買い物をするのを見掛けたり、正装した若い上品なカップルがクラリッジスやホテル・サヴォイに、泥だらけのブガッティーの幌をあげて乗り付けたりしてが、あれが本当のお洒落、スマートいうものだ」といっていた。p86 牧山圭男「義父・白洲次郎と車」






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Last updated  2008.08.14 10:19:59
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