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カテゴリ:環境心理学
「秘密の国 西蔵遊記」 青木文教は、すでになにか一冊読んだような気になっていたが、どうやら、多田等観と混同していたのかもしれない。青木も多田も、大谷光瑞の命でチベットの地にわたっている。そんな経緯があったために、この二人が私の中でこんがらかっているのだろう。 大谷光瑞という人は、言い訳をするようなタイプではなかったらしい。5月、責任をとって法主の座をおりた。伯爵の位も辞し、39歳にして、隠居の身になったのである。江本嘉伸 「西蔵漂泊(下)」p145 このスポンサーのことはいまひとつよくわからないのだが、西本願寺という大きな勢力をバックにした力が、私にはどうも不気味だ。 西蔵の歴史、殊に仏教史を繙くものの著しく注意を惹くものの一つにネタンという地名とアティシャという人名がある。西蔵の仏教は中世このアティシャと呼ぶ高僧によって改革振興の基礎を作られたもので、彼はインドより来り西蔵に在ること十余年、多くはネタンの地に於いて法を説き、示寂したのもこの地である。p120 青木の文章は大正年間のものなので、文体がこの通り古風だが、決して読みにくくはない。ここで書かれているアティーシャから、玉ねぎ畑おじさんことツォンカパまでの間のことに、当ブログは関心がある。ツォンカパによって体系化されてしまったチベット仏教以前に何があったのかが、この青木の文章でもすこし分かる。 かくて高僧アティシャは北西の辺境から本部に向かって真正仏教の宣伝に努め、西蔵の諸高僧を教え導き、これと力を戮(あわ)せて堕落せる仏教の刷新に尽くすことが多かった。彼の高弟らもまた師の志を継いで漸次改革の実を挙げたので、第14世紀から15世紀に及び、ついに一つの偉大な新教が生まれ、仏教の面目全く一新して、昔日の醜風を止めざるに至った。この大改革者を名づけてツォンカパといい、北蔵青海の辺(ほとり)から出でて全蔵に法化を垂れ、改革の宗旨を宣伝して、ますます光輝を放たしめた。p215 青木の文章はなかなか口調が鋭い。細かいレポートなどもたくさんあり、必要があれば、再読する必要を強く感じる。 離宮を出て北に向かうキャンタンという草原が横たわっておって、その端を拉薩に至る本街道が東西に走っている。堂々たる宮城の西廓を望みながらセラ河を渡り、拉薩のリンコル(界還道)に沿うて右廻りに進むと幾多の僧俗男女がマニの宝輪筒を右手にまわし、念珠を爪繰りながら、「オムマニペメフム」の六字呪を連誦して通るところを見るだろう。p189 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.20 10:07:03
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