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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2008.12.02
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カテゴリ:osho@spiritual.earth

<12>からつづく

「OSHOの超宗教的世界」 <13> トランスパーソナル心理学との相対関係

 この本の三つの章建てについて、よくよく考えてみれば、仏(ブッダム)、法(ダンマム)、サンガム(僧)に対応しているように思える。当ブログにおいてのブッダムはOsho、あるいはOshoを通じてのエンライトメントの世界だ。トランスパーソナルな流れにおいては、ブッダムは、ゴータマ・ブッダを含む歴代の有名どころのブッダたちだ。Oshoは、自分がブッダであると同じほどに誰もがブッダであるはずだ、あなたもブッダである以外にない、と挑発する。

 対するトランスパーソナル側は、きわめて慎重だ。自分がブッダでないのだから、歴代のブッダたちはともかく、目の前にいる自称ブッダ達も、自分がブッダでないと同じくらい、ブッダであるはずがないと思っている。まずは、このあたりにOshoとトランスパーソナルな人々の違いがある。

 ダンマムが「教義」だとするならば、Oshoはカテキズムのような教義書は否定するし、ダンマムが瞑想法のような行法や療法であるとしても、もしそれが固定的な「儀式」や「儀礼」になるとしたら、その時点ですでに「ダンマム」ではあり得ない、ということになる。無であること、空であることが、ダンマムであるからだ。

 トランスパーソナル側においては、地球上のすべての儀式や儀礼、瞑想法を取り入れるオープンシステムを確立し(ようとし)ているが、いまだ、確定的な結論を得ることはできないでいる。二つの流れはほぼ外見的にはほぼ同じことなのだが、かたや、ないものはないとして、あるものをあるものとして楽しんでいるのに対して、かたや、ないものをあるかもしれないと探してつづけて、いまだ見つけられないでいる段階だ。

 サンガムを何とみるかは異論があるところだが、トランスパーソナルはトランスパーソナルとしてのネットワークを形作ろうとしている。あるいは、小さな、ほんの小さなオアシスのようなものだが、それでもサンガム・ネットワークは確実に育っている、という実感を持っている。それに対して、Oshoのところのサンガムはトランスパーソナル側から見ると、クローズド・システムに見える。Osho側にしてみれば、限りなくクローズド・システムを活用しながら、限りなくオープン・システムに作り上げている最中だ。

 さて、この三つの尺度で、しかもこの二つの流れに対比するかたちで、当ブログでも追っかけてきたチベット仏教の流れを見てみると、ダライ・ラマを頂点とする聖職者ヒエラルヒーは、必ずしも未来のブッダムとしては、ふさわしいとは言い難い。転生活仏システムは、オープンシステムとは言い難い。さらに、ダライ・ラマ自身が「自らもまた修業者」であると語る限り、ブッダになりえるもの、という菩薩ではあっても、ブッダそのものではない、という弱みがある。さらに、チベット仏教にとっては、当然なことではあるが、ゴータマ・ブッダが唯一最高のブッダなのであって、自分がブッダになるなんてことは考えることさえおこがましいという雰囲気がある。

 チベット仏教においてダンマムとしての、さまざまな修業法、行法、成就法、瞑想法が編み出され、ある種すでに完成しているとも言えるが、その一連のメソッドはあまりに複雑になりすぎている。これもまたクローズド・システムで固められている。必要に迫られて、オープンになりつつある部分もあるが、そのほとんどはまだまだクローズド・システムである。全体を分かっている存在もほとんどなく、また、尋ねる人は多くても、旅することは極めて難しいシステムとなってしまっている。

 サンガムとしては、Oshoのところやトランスパーソナルな流れに比較するまでもなく、千年の長きにわたる700万の人々の集合性は圧倒的である。これほどまでに、瞑想を、精神性を、人間性を頂点においている文化は、地球上においてはまれである。そのスケールから言っても、サンガムとしてのその集合性と密度は、他に類例がない。

 上記、以上のことから、あえて、それぞれの特徴を生かした形で、この三宝を当ブログなりに考えると、まず、ブッダムのとらえ方は、やはりOshoの説いた世界が一番ぴったりくる。誰もがブッダである。ブッダ以外であるはずがない、という<仮説>は、Oshoにおいては仮説ではない。あるいは仮説ではあり得ない、とするそのフォロー・トラベラー達がいる。すくなくとも当ブログは、その流れにある。

 ダンマムにおいて、さまざまな知識やメソッドや行法や技法があるが、一歩譲るとするなら、トランスパーソナル心理学が作った流れは、オープンな意味で地球大の広がりを持っている。ひとりひとりの精度・確度はともかくとして、ものごとを科学的にとらえようとしていて、その中で多くのインテリジェンスを統合して研究していることはまちがいない。

 サンガムとしては、チベット仏教のコミュニティは圧倒的だ。その密度、話題性、ひっ迫性、インパクト、イメージ力を働かせなくても、一見して、ああ、サンガムとはこういうものか、と思えるほどのシステムが出来上がっている。しかし、難を言えば、民族性を抜け出してはいない。チベット民族という地域性、血縁性あってのサンガムである。

 さて、そのような素描をしたなかにおける、ダンマムとしてのトランスパーソナル心理学。玉川本では、第二部の構成は次のようになっている。この本におけるダンマムへのとっかかりだ。

第二部 瞑想による自己超越の世界を説く

 第一章 東洋瞑想と西欧セラピーの統一

  目覚めとは訓練、実践だ

  瞑想の意識的世界

  自己観照による超越

  悟りとサーマディ

  東洋瞑想と変性意識

 第二章 さまざまな科学的技法は約に立つ

  観照と内省との違い

  脱自己同一化の法

  自己の発散から始める

  観照者が観照される

  「第三の眼」を使う

 第三章 Oshoは天才的に有能な瞑想法の大家

  旧来技法を時代に説く

  ダイナミック・メディテイション

  セラピーの東西統合

  瞑想における障害

  瞑想に伴う病的危険

 第四章 セックスの変容が宇宙をもたらす

  性の開放と社会革命

  性経済に従う道徳

  性はサマーディの一瞥

  安らぎの谷のオーガズム

  第五身体以降性別がない

 第五章 七つのチャクラに基づく七つの身体

  第一身体から第三身体

  意識の静態的分析

  第四身体から第六身体

  東西の超越比較

  空としての第七身体

 第六章 私、あなた、小鳥、樹木、岩が神

  組織集団に神なし

  存在に創造はない

  裕福さの中の宗教

  神とは内なる存在

  空の世界の神

 「東洋瞑想と西欧セラピーの統一」、「セラピーの東西統合」、「東西の超越比較」・・・などなど、なかなか威勢はいいが、ものごとは、それほど簡単ではない。玉川本の弱点は、読んでいて、誰がどんな文脈で言った言葉かわからなくなることであり、ここに書かれていることはOshoが言った純粋なことではなく、また玉川本人が、みずから体得した言葉として言った言葉でもない。

 批判的に言えば、やはりあちこちの書物を切り張りしているだけにすぎない。玉川本人の体得したものがあったとしたら、本来であれば、オリジナルな自分の言葉で語ればよかったのだが、この本でも、それは十分こなれてはいない。  

 身体論においても「第一身体から第三身体」、「第四身体から第六身体」あたりも、かなり大雑把なくくりで、言葉先行してしまっている。本来は体感なくして、このような言葉遊びは、弊害が大きくなることをしっかり心得ておかなくてはならない。「空としての第七身体」などというところも、まったくの誤解の種をまきつづけている。

 「第六章 私、あなた、小鳥、樹木、岩が神」以降は、それこそビヨンド・エンライトメント、十牛図の十番だろうが、口で語るや易く、そうあることは容易ではない。また、容易ではないからこそビヨンド・エンライトメントといわれることになる。玉川本の功罪は相半ばするが、その限界性、その偏向性を理解しつつ活用するなら、こと「OSHOとトランスパーソナル心理学の相対関係」を書いた、これほど興味深い類書は他にない。

<14>につづく






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Last updated  2008.12.03 19:25:00
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