【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

Keyword Search

▼キーワード検索

Recent Posts

Calendar

Free Space

2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2008.12.25
XML
カテゴリ:mandala-integral


「生と覚醒のコメンタリー」(1)クリシュナムルティの手帖より
ジッドゥ・クリシュナームーティ /大野純一 2005/03 春秋社 全集・双書 392p
 Vol.2 No.489 ★★★★★

 クリシュナムルティという語感からして、どこかクリスタルを連想させる。そしてあの風貌。一つの世界観がそれだけで、出来上がっている感じがする。この本、当ブログのような、駆け足読書ブログのマラソン頁めくりゲームなどで読まれるべき本ではない。じっくりじっくり、しっかりと読まれるべき本であろうと思われる。この本は、まさに、クリシュナムルティ、という御方は、このような人、ということを分からせてくれる一冊だ。

 しかしまた、このようなマラソン読書であればこそ、今回、この本をようやく手にしてみようと思ったのではなかっただろうか。クリシュナムルティの本が出始めた頃から、じっくりと一冊一冊を読む機会があるはずだった。しかし、私は読まなかった。いや、今だって、本を手にはしているが、読み込んでいるとはとても思えない。ただ、クリシュナムルティという人のエネルギーを再吟味しているというところか。

 グルジェフにはグルジェフのアルファベットがあり、OshoにはOshoのアルファベットがある。クリシュナムルティは、きわめて平素なベーシックなアルファベットを使い、固有名詞や時事問題に触れて話題をそらしてしまうことはない。それでもやっぱりクリシュナムルティにはクリシュナムルティのアルファベットがあり、読み込めば読みこむほど、彼独自の言葉づかいや、世界観を指し示していることがわかる。

 あなたは、「スピリチュアル」とはどういう意味か、ご存じだろうか? 第一に、野心的であることは、明らかにスピリチュアルではない。かれらは野心的ではないだろうか?(中略)
 野心的でありながら、それを<マスター>、人間性、芸術、同朋愛についてのたくさんの仰々しい言葉でおおい隠すことは、美しいだろうか? 隣人や、海の向こうの人間まで引き入れるほど拡張される自己中心性を背負うことがスピリチュアルだろうか? あなたはスピリチュアルであると想定されている者たちを、スピリチュアルであるとは一体どういうことか知らずに手助けをしており、そして進んで利用されつつあるのである。
p346

 このシリーズは4巻ものになっていて、第1巻は1956年にでている。実に半世紀以上前のことである。私が生まれた頃、すでに地球のどこかでは、このようなクリシュナムルティの講演が絶賛を博していたのである。

 クリシュナムルティには、グルジェフのような、システムも、ワークも、ソースも、マスターも、エニアグラムも、ない。ただただ、淡々と、クリシュナムルティの素朴で実直なアルゴリズムが積み上げられている。あるいは詩と言ってもいいのだが、やはり詩と言い切ってしまうには、クリシュナムルティの世界は知性と理性と論理性が際立って目だつ。

 クリシュナムルティの世界には、Oshoにありがちな猥雑な逸脱もないかわりに、呵々大笑するような豪快さもない。淡々と、ひとつひとつ語られてはいくが、非常にベーシックな言葉を使い、ベーシックなものの見方をつかいながらも、これは決して、よくも悪くもベーシックな人間観ではない、と思わせる何かがある。

 これがこの人の悟境であり、この悟境にシンパシーを持つ人にはたまらない魅力があるのは確かにわかる。しかし、これは、光明を得た人のベーシックな標準の姿ではない。これはあくまでもクリシュナムルティ独自のスタイルなのだ。とっつきやすそうではあるが、実は、きわめて複雑だ。グルジェフやOshoや他のマスターたちのような特殊なアルファベットを使っていないように見えても、やはり、彼には彼のアルファベットとアルゴリズムがある。

 クリシュナムルティの本を図書館で検索すると約40冊くらいある。この一冊一冊を読みこんでいくことに、当ブログは耐えることができるだろうか。早々に撤退したほうがいいのではないか、と弱腰とも、偏見とも思える意見が、自分のなかから湧いてくる。

 当ブログは、現在、グルジェフとクリシュナムルティとOshoを中核とした乱れ読みに入らんとしている。玉川本をきっかけとしたトランスパーソナルな流れや、エサレンの動きとやや連動させつつではあるが、この一体のながれは、やはり20世紀における地球人スピリットの流れのなかでは、避けては通れない歴史となっている。

 ケン・ウィルバーエサレンの人々や、フリチョフ・カプラなど、クリシュナムルティに啓発された20世紀のスピリチュアリストたちは数限りなくいる。決して抽象的な言語体系を用いることなく、シンプルに、しかも力づよく語り続けるクリシュナムルティは、多くに人々に今でも愛されている。

(2)につづく






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.12.26 23:08:42
コメント(0) | コメントを書く


PR

Freepage List

Profile

Bhavesh

Bhavesh

Archives

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09
2023.08
2023.07

Category

Comments

BHavesh@ Re[1]:アガルタの凱旋(12/15) subaru2012さんへ ああ、久しぶりにこの…
subaru2012@ Re:アガルタの凱旋(12/15) Miles Davis / Agharta 1 <small> <a hre…
Bhavesh@ Re:禅と戦争 禅仏教は戦争に協力したか(11/16) 現在、日曜早朝座禅会に参加している禅寺…
Bhavesh@ Re:セックスから超意識へ<1>(11/13) Oshoの記念碑的1968年のレクチャー。当時…
把不住y@ Re:編集雑記(07/25) 新ブログはここです。 <small> <a href="…
Bhavesh@ Re:グルジェフ・ワーク 生涯と思想(01/12) 武邑光裕、の名前を検索していて我が読書…
abhi@ Re:編集雑記(07/25) お疲れ様。 新ブログ立ち上げたら教えてく…
Bhavesh@ Re:極秘捜査 警察・自衛隊の「対オウム事件ファイル」(03/03) 私は、最近になって 、そう2015年頃になっ…
Bhavesh@ Re:オウムからの帰還(03/01) この記事は我ながら、切れ味が悪い。大嫌…

© Rakuten Group, Inc.